HUNTER×HUNTER ネタバレスレッドpart766

このエントリーをはてなブックマークに追加
250名無しさんの次レスにご期待下さい
No.268「王。」

煽り 王への視線が交差する!!!
  ピトーの見た光景は・・・!!!

 王が視線を切ると再び時が動き始めた
 いや、王以外の時間は凍ったままである
 王を殺らんと進入してきたはずの曲者までが、
 固唾を飲んで足を止めた理由は
 血に染まる少女、そして、その躰を抱く
 異形なる者の所作全てが見間違うことなく
 優しさに溢れていたからに他ならない

王「ピトー」
ピトー「はっ」
 通常の王の表情に戻っていた
 それが逆にピトーを不安にさせたが

王「コムギを治せ」
 「頼んだぞ」
 その声は有無を言わさぬ尋常を超えた迫力で漲っていた
 同時にピトーは動いた
 全身は喚起で満ち震えている
 頬を伝うものがどこからくるのかわからない
 その間、敵の動きをただ立ち止まって見守るという愚挙を
 百戦錬磨の2人が続けたのは敬意の表れである
 一個の生命に対する自愛溢れる振る舞い
 これを侵してはそもそもの大儀を失い人ですらなくなる

ゼノ「話が随分違うじゃねェかよ」
 ゼノがそう問い詰めるのも無理はない
 同様の思いはネテロにもあった

王「ここでは・・・・・・」
 不明瞭な呟きと共に立ち上がった王から思慮外の提案
王「場所を変えるか」
 「その方が都合が良いのはうぬ等も同じであろう?」
 王と護衛軍の分断、そのために巨額を費やし
 ゼノの力を借りたネテロである
 異存のあるはずもない
ネテロ「まあ・・・な」
 しかし、先手を取られたという思いは拭えない

 玩具修理者(ドクターブライス)
 ピトーが能力を発動した瞬間(ピトーに気を取られる)
 致命的な油断
 一瞬二人が死を覚悟したのも無理はない
 それ程に容易く悠然と王は二人の死線を横切ったのである(王がゼノとネテロの間を横切る)
 敵もまた遥か怪物