「なっ……まだ挽回のチャンスはありますわ!」
もうあやかの負けは決定したという周囲の雰囲気に、あやかは思わず立ちあがって主張する。
しかし朝倉は無情にも時間切れを告げた。
「あんまり長湯してると怪しまれるしみんなのぼせちゃうからねー。では二番手、柿崎美砂選手でーす」
しおしおと、バスタオルを引きずりながら退場するあやかに代わって、柿崎が登場した。
腰を越える長さのすっとかきあげると、あやかと同じように、ネギの目の前でバスタオルを外す。
柿崎の裸体は、胸のサイズの分だけあやかに劣るものがあったが、それでも中学二年生ということを考えたら第一級のスタイルであった。
その胸にしたって、ボリュームは標準を上回っており、まるで男が掴むことを前提として創ったかのように整った形をしている。
乳頭の色がやや濃いが、逆にそれが淫らな雰囲気をかもし出している。ミロのビーナスを思わせる長い髪とあいまって、背徳的なものすら感じられた。
下の毛はすでに生え揃っているのだが、きれいに手入れされ、整えられていて、すでに男の目を意識しているのがわかる。
柿崎はネギの前に膝をつき、彼の肩を押さえると、やさしく床に寝かせた。そうして、脚を開かせる。
あやうく意識を失うところだったとはいえ、すでにネギの頭はあやかとの一戦で官能に染め抜かれている。ネギは何も抵抗せず、それどころか柿崎を見る目に期待すらこめて、彼女の為すがままとなった。
仰向けに横たわり、大きく脚を広げているネギ。股間の肉棒は年齢ゆえの小ささだが、すでに急角度でそそり立っている。
柿崎はネギの小さなへそに顔を寄せるようにして、その両胸を彼の股間に近づけていった。
「この大きさなら私の胸でも……」
そうつぶやくと、両手で自らの乳房を寄せ、そこに屹立したネギのペニスをぐっと挟んだ。
未熟な性器を包み込む、ネギの想像したことすらなかった柔らかな感触。
「ああっ」
と、ネギは悲鳴のような切ない声をあげる。
ギャラリーからも「おお──っ」という歓声があがった。
「こ、これはパイズリだぁ───っ!! さすがは彼氏持ちです。過激な技が飛び出しましたーっ!」
「和美っ! あんたさっきから彼氏持ちを強調し過ぎよっ」
とネギの股間を胸で包みながら言う柿崎。
実をいうと、彼氏にせがまれて試したことはあるものの、胸の発達が充分でなかったために、まだ成功したことはなかったのだ。
彼女には、ネギを練習台にしようという思惑もあったのである。
柿崎はネギが気持ち良さそうにしているのを見て、いっそう強く乳房を寄せ、上下に素早く動かした。
「はぁ、ああっ、あっあっ、あうぅ、柿崎さん、そんな、ああっ」
快感にまみれた女の子のような喘ぎ声をネギがあげる。柿崎もそれを聞いて昂ぶってきたらしく、頬に朱がさし、胸の先端が固くなりつつある。
あやかほど露骨でないものの、彼女にも少年を愛でる嗜好があるようだ。
柿崎の胸にこすられ、ネギの先端まできっちり覆っている包皮が、次第にほころんでいく。外気に触れたこともない亀頭が露出し、柿崎の温もりに触れた。
「ああああっ!」
ネギの腰が大きく跳ね、先端から白い液が勢いよく飛び出す。柿崎の顎と頬を下から汚し、さらにネギ自身の胸にも着弾した。
「見事! これは見事です。いいんちょがある程度お膳立てをしていたとはいえ、たった10歳のネギ先生を射精に導きましたぁっ! これは残り四人の出番を待たずして勝利は決まったも同然か──っ?」
柿崎は、射精の余韻でぐったりと横たわるネギを残し、顔についた精液をタオルでぬぐいながら、ピースサインを肩のあたりに出しつつ元の位置に戻った。
「さあ、後続の選手にもプレッシャーがかかります。どんな挽回の手段を使ってくるのでしょうか? 三番手、くーふぇ選手どうぞーっ!」
「よーし、やっと出番アルねー!」
朝倉の紹介を受けて、クーは跳ねるようにとびだしていった。その右手には、石鹸が一つ握られている。
未だぼうっとした表情で、倒れたままのネギのそばに、しゅたっと着地するクー。
髪飾りを揺らしながら、前かがみになってネギの顔を上からのぞきこむ。