「ねえ、ネギ先生。駅で待ってるときにさ。……周り、見てた?」
「は、ひぃ……? な、なんっ、ですか……っ」
「……ふふ、これ、だーれだ?」
――――ぽち。…ヴ……ンッ!
朝倉が手元に持ってきていたボタンを押すと同時に、室内に差し込んできたのは日光。
そして、ついさっき歩いてきた外の風景。人通りの少ない、路地。
鏡張りだとばかり思っていた壁は、その実――マジックミラーであった。
「……え……っ!? っっ!!」
快楽に濁り始めていたネギの目が、一瞬にして覚醒する。途端に甦る――羞恥心。
ネギの視線の先には、人気のない路地裏で一人何かを伺うように歩き回る生徒。
長谷川千雨の姿があった。
「や、やぁっ……、な、なんで千雨さんが……っ!!」
無論、マジックミラーであるから向こうからこちらの姿は見えない。
それでも、ネギの脳裏に「先生」としての自分を思い出させるのにこれ以上ない衝撃であることは明らかであった。
「だ、だめぇ……! こ、こんな僕っ…み、みないでぇ……!!」
ずりゅっ…!
「んひっ――!?」
精神が元に戻っても、火のついた身体はそう簡単に鎮まってくれるものではなく。
朝倉が再開した腰の動きに、ネギは再び翻弄され始めた。
「あぅ…っ! んんっ…! やめてくだ…さっ…!? 見られちゃう……!」
「…そんなこと言って。さっきからもっとおちんちん大きくなってるよネギ君……!」
じゅぷっ、ぐちゅっずちゅっずちゅ……!!
どんどんと速さを増す交合。いかにマジックミラー越しであるとはいえ、クラスメイト(生徒)の目の前で変態的な交わりをしていることが2人を燃え上がらせていた。
限界はすでに間近に来ていてあと一押しで、どちらも絶頂を迎えようとしていた。
自らも絶頂に意識を真っ白に塗りつぶされようとしながら朝倉は、最後のひとつ――何かのスイッチに手をかける。
ガチッ!
ヴヴヴヴヴヴヴ……ッ!!
「っぐぅ――――!!」
ネギに差し込まれた狐のしっぽが、まるで生きているようにぱたぱたと跳ね回る。
「…あ、がっ…、う、動いて……ぇぇ!?」
ヴィンヴィンヴィン……!!
肛門に差し込まれたアナルバイブが、突然振動を始めたのであった。
ペニスへの刺激でお尻のことを忘れかけていたネギは、その強烈な異物感に搾り出すような声を上げる。
「ひ……っ、んっ……! お尻、痺れちゃ、んぅぅぅ!」