☆魔法先生ネギま!☆212時間目

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595名無しさんの次レスにご期待下さい
 この街には風変わりな人が住んでいる。郊外の森の奥に居を構え、滅多
に他人と関わろうとはしない。
 住人もまた、変わっていて幼い少女と奇天烈な格好をした従者の二人だ。
 家の主人は外見は10歳の少女程度にしか見えず、容貌はフランス人形
の様に人工的なもので、髪はブロンドで眼は碧眼。ぬいぐるみ作りが趣味
なのか家の中には多数の作品が散らばっている。

 主人の世話をする従者は全身が機械でロボットとしか言いようがない。
そんな変わった二人がひっそりと暮らしている。
 この家の主人が真剣に物事に打ち込むことは滅多にない。
 正直言っては失礼かもしれないが、普段は無気力で家事や雑用は全て
従者に押しつける、従者はそれが仕事だから苦にしない。
 こんな怠惰な主人も真剣になることもある。一つは自分達の生活を維
するためにやっている極稀に回ってくる仕事。
 もう一つは海外のペンフレンドの返事を書くとき。

「茶々丸、これからコレを郵便局に持っていってくれ」

 主人が常に後ろについている従者に命を出す。徹夜で書き上げた手紙
の返事を届ける役目だ。そんなに急がなくてもいいのにと思うが、主人
にとっては生きがいであり大切な事なのだと理解することにした。

「ハイ、マスター」
 
 茶々丸と呼ばれた従者は主人から厚手封筒と金を受け取った後に敬礼
をし部屋から退室する。

 昨日の夜から主人はこの手紙を書くことに没頭していた。B5サイズ
の便箋2枚、書いては書き直し、気にいらないと破り捨てまた書いては
書き直すそんな繰り返しから生まれた心のこもった内容だ。
 茶々丸は主人からは執筆中は『絶対に見るなよ』をきつく言われてい
るので中を拝見することはできないい。しかし、主人は執筆中はブツブ
ツ呟きながら書いているので、内容はだいたい把握している。
 
 奉公先のログハウスを出て、歩いて15分ほどの郵便局に向かう
 この命は何度もこなしているので送り先も料金も分かっている。
 一応のこともあるので確認をする。宛先にミスは無いし、送料も問題
ない。少し料金が多いけどこれは猫に餌を施して来いという意味だろう。
 茶々丸は主人の配慮に感謝しつつ出かけて行った。
596名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/08/31(金) 13:07:28 ID:l0dPe2o40
 翌日、主人に呼び出しがかかった。
 相手は主人の雇い先の学園長、主人はこの学園で特殊な警備員の仕事
をしている。特殊と言うのは普通じゃない招かれざる客を相手をするた
めだからである。
 主人は長嘆をつきつつも嫌々承諾し、学園長の待つ学園に向かうこと
にした。目的地は主人の雇い主が勤めている麻帆良学園中等部。家から
学園までは歩いて15分程の距離。
 今日は休日の谷間、部活動に励む生徒もまばらで普段は活気に満ちて
いる学園とは大違いだ。
 主人はタラタラタラタラ学園内を歩く、学園長から指定された時間は午前
10時、しかし今は午前10時30分待ち合わせの時間はとっくに過ぎている。
 この主人は機嫌が悪いと平然と約束を破る困った癖がある。茶々丸
は諌めようと思ったが、逆に機嫌を悪くしてヘソを曲げられるともっと困
ったことになるので黙って付き従う。
 何人の生徒とも通り過ぎるが、話し掛ける人は滅多にいない。クラス
メイトともまともな会話はしない、主人いわく「ガキにはつきあいられん」
とのこと。故に主人と親交があるのはごく一部の人間しかいない。
 校舎に入り、職員室の前を通過しようとした時に主人を呼びとめる声がした。

「エヴァじゃないか、どうしたんだ?」 
 主人を呼び止めたのは、逞しい体躯をした中年の男。服装はキチっとし
ているが咥え煙草と不精髭は頂けない。彼は二人の担任の教師で主人はタ
カミチと呼び捨てにして呼んでいる。彼は主人と付き合いのあるごくわず
かな人間なのだ。
「タカミチか、今日はジジイに呼ばれたんだよ」
 主人ことエヴァンジェリンは辟易しているのかウンザリした口調で返す。
やれやれと嘆息する。
「なんでまた?」
「どうせ下らない説教だろ、あのジジイは説教をしないと気がすまないらしい」  
 それを聞いてタカミチは苦笑した。「時間あるか?」と言ってエヴァンジ
ェリンにふる。エヴァンジェリンは首が縦に振って。
「じゃあ外にでよう、ちょっとここじゃマズイからね」

 タカミチは二人を校庭の近くにある公園に連れ出す。茶々丸は途中で「マス
ターお時間の方は・・・」と諌めたが、
 エヴァンジェリンは一言「待たせておけ」で黙らせた
 校庭の片隅にある公園には人っこ一人いない。休日以外は昼休みになると
生徒がたむろするのだが、休日はガランとして誰もいない。

「で・・タカミチなんの用だ。一応ジジイに呼ばれてるから手短にな」
597名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/08/31(金) 13:08:54 ID:l0dPe2o40
 もう時間はとっくに過ぎているのだがそんなことはもはや気にない。
 エヴァンジェリンはベンチに腰を下ろすと足を組んだ。はしたないが周
りに人はいないのを確認してのことだ。 
 しばらく世間話をする。仕事や学園の愚痴等をタカミチにこぼす。タカミ
チはニコニコしながら適当に相槌を打ってくる。気難しいエヴァンジェリン
が本音を見せる人間はそういない。
 
 エヴァンジェリンの一通りの不平不満を聞いた後、タカミチは懐から携
帯用の灰皿を取り出し、吸殻を突っ込んだ。一息ついた後に、上着のポケ
ットから小さな紙袋を取り出して差し出した。

「一昨日にさ、エヴァに渡しそびれたものがあってね」
「何だ?」
「ほら、俺、イギリスに出張してただろ。その時に手紙とこれを受け取ったん
だけど現像するのに時間がかかってね。学校が始まったら渡そうと思ったん
だけど、ちょうどいいからさ」
「別に構わない」

 謝罪を軽く流し袋の中身を確認する。咎める気は無かったわけではないが袋
の中身に気を取られていた。

 中に入っていたのは数枚の写真だった。エヴァンジェリンは一枚一枚写真を丁寧
にチェックする。一枚目をみた途端、愛想のかけらもない仏頂面が破顔した。

「余計なことしおって」

 タカミチを詰る。怒っているわけではない、エヴァンジェリンにとってとても嬉し
いことなのだが、それを撮ってきてくれたタカミチに感謝の言葉の一つもでない自
らを恥じる。
 写真を袋に戻し大切に大切に袋を抱きしめる。
598名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/08/31(金) 13:10:39 ID:l0dPe2o40
「そうそう、ネギ君卒業試験合格したってさ。今朝お姉さんからメールが来てたよ」
「そうか・・・すまんな、タカミチ」 

 タカミチは「いやいや」と謙遜する。

「卒業式は来月だってさ。で、話は変わるんだけどね」

 さっきまで神妙な顔つきだったタカミチがニヤニヤし始める。

「卒業祝いだよ、卒業祝い」
「卒業祝い?」

 オウム返しをするエヴァンジェリン。

「卒業祝い、学校で所定の課程をクリアーした学生に記念になる贈り物を送ること」
「言われんでも分かってるわ!」

 茶々丸にツッコミをいれる。二人のやりとりが面白かったのかタカミチは思わず吹きだした。

「そういえば、エヴァは卒業祝いもらったことなかったんだよなぁ」
「・・・・・で、どうすればいいんだ?」
 
 エヴァンジェリンは顔を真っ赤に赤面しタカミチに相談する。さっきまでの仏頂面
は嘘のように激変して、いつのまにか歳相応の顔になっている。

「そうだなぁ、エヴァと同業者なんだから何が必要かは考えれば分かるんじゃないか?」

 タカミチはハッキリとした答えを言わない。常に自分で考えさせて答えを導きださせ
ようとするのが彼の方針だ。
 エヴァンジェリンは自分の持っている蔵書や道具を次々とリストアップしていくのだが
茶々丸に次々とカットされていくのだ。これではどっちが主従なのか分からない。

「大量殲滅魔法!これは凄いぞ、街一つ消すのは造作ない」
「子供には危険すぎます」
「私の作った秘蔵の薬は?飲めば魔力が数倍に増すぞ!」
「マスター・・・育ち盛りのネギ様に飲ますのですか?アレは危険極まりないです」

 候補は次々と挙がっていくのだが、茶々丸に片っ端から切り捨てられていく。
 タカミチはやりとりが面白いのか、助け舟も出さずに黙って聞いている。

「じゃぁ、何にすればいいんだ!?」

 茶々丸にヒステリーを起こす。だが、茶々丸にはなんの意味もない。
「先ほどからマスターは危険性のあるものしかリストアップしていません。危険性の
無い物ならば、私は依存はありません」
 両者の意見は全くの平行線で妥協点はまったく見出せない。面白がってたタカミ
チも解決しそうもないので、さじを投げ仲裁に入った。
599名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/08/31(金) 13:12:03 ID:l0dPe2o40
「まぁまぁ、落ち着けよ。中学生から高校生になると学習の内容が新歩するように
少し先を進んだ物を送ればいいんだよ」

 タカミチの仲裁が入り、両者は一時議論を中断する。  

「何にするかはゆっくり考えなよ、まだ時間はあるんだからさ」
「私もそれが賛成です。マスターはしばらく頭を冷却する必要があります」
「お前が言うな!」
「じゃぁ、そろそろ戻るよ。学園長も待たせてるんだろ」

 タカミチはそう言い残すと職員室に戻っていった。待ち合わせの時間はとっくに
過ぎている、タカミチは茶々丸が注意すると思っていたのだが、その茶々丸はエヴ
ァンジェリンに釘を刺され諌言を封じられているのだ。
 タカミチが去った後もエヴァンジェリンは何を送るか?何をすれば喜んでくれる
かと頭を悩ます。表情は幸福感に満ちており、苦悩など全く無いような感じで。

「私は幸せになってはいけない」

 エヴァンジェリンは目を閉じ瞑想にふける。瞑想は己を厳しく律するために必要
な物で毎日かかさず行っている。煩悩を殺し、心を平静に戻ろうとする。
 茶々丸には主人の行動がよく理解できない、分かっていることは主人は自分の感
情を抑えこもうと必死に戦っていることだけ。何故、感情を押し殺しているかは分
からなかった。
 しかし、煩悩を殺すことはできない。どんなに抑制してもすぐに芽をだし、自分
を苦しませようとする。タカミチの行為も断ってしまえばいいのだが、断ることが
できない自分がいる。この煩悩が消えたら自分が死んでしまうことは良く分かって
いる、しかし殺さずにはいられない。煩悩が彼女を保ち、彼女の生かしている。

 10分近くの静寂が流れた後に、エヴァンジェリンは目を開いた。

「ジジイを待たせたままだったな、行くぞ茶々丸」
600名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/08/31(金) 13:13:56 ID:l0dPe2o40
 顔を上げた彼女はいつもの他人が近づきがたい無表情に戻っていた。先ほどまでの
幸福感に満ちた表情は消え去り穏やかな春から凍てついた冬に戻った。

「おう、やっと来たか。ちょっと遅刻じゃぞ」
「申し訳ありません。マスターには言って聞かせたのですが」

 主人に代わって茶々丸が学園長に謝罪の言葉を口にする。エヴァンジェリンは反省
する様子もなく他人事の様に傍観している。そのまま来客用のソファーに腰掛ける。こ
のソファーは海外の高級品で座りごこちがなかなかいい。
 学園長室は飾り気がない。学園長が使っている机と椅子は質素なものだが、応接用の
テーブルやソファーは良い物を使っている。客を大切にするというのが彼の信念だ。

「気にすることないぞい、さっきまで急用の客が来てな。時間通りに来てたら待たせてしまったわ」
 
 ここに来てから結構な年数が経つがこの学園長は始めてあった時とまったく変わら
ない。風流な格好と個性的な髪型をしている。俗に言う弁髪のようなものだ。
 学園長はカラカラと笑った後に、コホンを咳払いをしこう切り出した。

「実はな・・・今年もメルディアナから研修生が来る」

 メルディアナと麻帆良学園は姉妹校の関係にある。メルディアナの単語を聞いてエヴ
ァンジェリンはわずかに眉をひそめる。研修生が来るのは別に珍しいことではない。だ
が、わざわざ自分を呼び寄せ直に言うのだから何かあるのかと疑う。

「それで?」

 極力、動揺を見せないように注意する。学園長もエヴァンジェリンに気を使いながら
話を続ける、あまり良くないニュースのようだ。

「先方は先生をやらせてくれと言ってきおった」
「教師を?」

 先の展開が読めてくる。おそらくその研修生とやらを自分のクラスにあててくるつもりなのだ
ろう、と、適当に予想を立ててみる。応接用のテーブルには高級感のある茶器とポットが置い
てあるので、茶々丸に茶を作らせる。和菓子のセットもあったが手をつけないでおく。

「その研修生とやらの間に問題を起こすなってことだろ?で、どんな奴なんだ」
 
無理矢理言葉を吐き出す。別に自分の所に来たって構わない。別に関わる気は無いし、面
倒ごとも起こす気はない。だが、どんな人物かは気になる。
 嫌な予感が頭から離れない。
 学園長は渋い顔をした後に、腕を組み天井を見つめた。言いたづらいのか「ウーン」と
唸っている。意を決したのか姿勢を正し宣告する。
601名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/08/31(金) 13:14:36 ID:RNyTMuas0
昨日もいたな、あんなの
即NGIDにしたけど

>>588
いいんちょならやりかねねえw
602名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/08/31(金) 13:16:52 ID:l0dPe2o40
ここは麻帆良学園女子寮の一室。

部屋のベッドの上で制服を着た木乃香と刹那は行為に及ぼうとしていた。
「んっ……ふぁっ……」
手始めとばかりに口付けを交わす二人。普通の生易しいキスでは無く、舌を交わし合う濃厚なそれであり、二人の間には銀の糸が見えていた。
「相変わらず、せっちゃんのは美味しいわぁ」
「あ……ありがとうございます、お嬢様」
「もう、そんな照れんでもええやんかぁ〜、せっちゃんたらかわえぇなぁ〜」
「ぅわわっ!!」
刹那は、いきなり抱き付いてきた木乃香を支えきれずに崩れてしまう。すなわち刹那は木乃香を上に乗せてベッドに乗っている状態になった。
好都合とばかりに、木乃香は上気した顔で刹那の服を上から脱がせ始めた。
「んふふ〜、せっちゃんの服を脱がすのはやっぱり楽しいなぁ〜」
「そ、そんな事言わないで下さいお嬢様……恥ずかしいです……」
「そういう反応があるから面白いんよ〜」
程なくして、木乃香は刹那の上半身を裸にし、既に期待感から尖っていた先端を嬲り始めた。
「んっ……ふうっ……あぅぅっ……お嬢………様ぁ………」
「ん?気持ちえぇんか、せっちゃん?」
「は……い……気持ち………ひぅぅ……いい……ですぅ」

それを聞き木乃香は刹那の乳首への責めを止める。
「あっ……」
突然与えられていた快感を止められ戸惑う刹那。
「お、お嬢様……なんで……?」
「ちゃんと口でやったげるから焦らんといて」
言うなり木乃香は刹那の左乳首を口に加え左手で右を責め始めた。
「んんッ……ふ……あぁっ!!だ……めぇ……ッ」
「ひもひよはほうやねぇ(気持ち良さそうやねぇ)」
「だめ……っ……しゃべらない……で……下さい……」
「ほんなふえないころいわんほいてぇな(そんなつれない事言わんといてぇな)」
「感じ……過ぎちゃう……うんっ……んです……ぅっ………だ……めぇ……」
それを聞き木乃香は口を放した。またも快感を打ち切られる刹那。
「あっ……」
「もうっ!!せっちゃんだけ気持ち良ぉなってズルいわぁ、うちの方も気持ち良ぉしてくれへんと」
そう言い服を脱ぎ始める木乃香。上半身を脱ぎ終わり胸を露にした所で刹那に言葉をかける。
「ほらっ、せっちゃんも脱いで!!」
「えっ……あっ……はい!」
二人は一緒にスカートと下着を脱ぎ、一糸纏わぬ姿になり69の形で寝転ぶ。
603名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/08/31(金) 13:17:33 ID:l0dPe2o40
69の形になった今、木乃香の目の前には刹那の秘部がある。
「ふぁ〜、せっちゃんここもかわいいわぁ、さっきのでこんなに濡らしてもうて、ほんまに……」
「や、やめてくださいお嬢様……、そんなに苛めないでください……」
木乃香の愛撫で濡れていた事を指摘されて、恥ずかしさに顔を林檎の様に真っ赤にして精一杯の抵抗をする。
「それにここもこ〜んなに勃たせてもうて……」
「ひゃっ!!」
木乃香は快感に勃起していた刹那のクリトリスを舌で嬲り始めた。部屋にクチュクチュと舐め啜る音が響き渡る。
「あ……ああ……やめ…てくださいィィ……」
「フフッ……何言っとるんや、こんなに感じとるのに……嘘つきやねぇ、せっちゃんは」
「そ……そんな……あぅぅ……嘘つき……なんて……あっ……もう……ほんとに……だ……めぇ……ッ」
そう言うと刹那の肢体が軽く痙攣したように震え、秘部は収縮を繰り返し、舐めていた木乃香の顔に断続的に愛液を浴びせた。
相当な快感だったのか、口からは涎をだらしなく垂らしており、目もどこか虚ろだ。
乳首は痛いくらいに勃っており、体の振動に合わせて僅かに震えている。
木乃香は口から舌を出し、刹那の唾液を舐める。
「んっ、せっちゃんの美味しいで……」
「はぁっ……はぁっ……」
刹那は息を荒げているが、そんな事はお構いなしに、上から覆い被さり唾液を舐めとる木乃香。
イッて間もない刹那は、頬をチロチロと動き回る舌の僅かなザラつきにも快感を得るくらい敏感になっていた。
木乃香の舌が与える二度目の快感に、身を捩り目を必死に瞑りながらも耐える刹那。
「ん、またイッてまうんか、せっちゃん?うちも気持ち良ぉして欲しいわぁ」
言葉の後に口を放し、責めを中断する木乃香。
どこか切なそうに木乃香を見つめる瞳は、必死に快感を求めるそれだった。
「お嬢様……なんで……?」俯く刹那に、意地悪く聞き返す木乃香。
「イカせて欲しいんか、せっちゃん?」
「ッ!ハイ、お願いします!!」
すぐに瞳を光らせて、木乃香に向き直る刹那。
まるで犬と飼い主のやり取りの様だ。
言葉の後に刹那の右手を自分の秘部に導く木乃香。

「せっちゃん……、うちをイカせてくれたらイカせてあげるわ……『お預け』ってヤツやな」
「……ハ、ハイお嬢……様」
右手で木乃香の秘部を触るとそこは既に潤っていた。
その場所をクリトリスと蜜壺を同時に擦りあげ、下半身へ快感を与える。
さらに、上半身では乳首を口に咥えつつ、左手で逆の方への責めを始めた。
「んっ、せっちゃんえぇで……」
その言葉をエンジンに刹那は責めを強めていった。
さらなる快感に木乃香も体をくねらせて耐える。
先ほどの攻守を逆転して刹那の逆襲を受ける形になっていた。
「……ああっ……も……うだめ……や……せっちゃん……イッてまう……」
先ほどの刹那の感じる様子に快感を感じていた木乃香は、すぐにイッてしまいそうになっていた。
それを長い体の付き合いから見逃していなかった刹那はスパートをかける。
「ッ!……ふぁぁっ!もう駄目や……イッ……くぅ……」
刹那の責めにイカされた木乃香は覆い被さり、上で痙攣を断続的に続け、腟口はいやらしく小さい開閉を続けていた。
604名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/08/31(金) 13:18:09 ID:l0dPe2o40
刹那と木乃香の睦みあっている部屋には今二人の愛液の淫靡な匂いが充満していた。
中には、今し方刹那の責めにイカされた木乃香が寝転がり、それを刹那がベッドに座って見ているような状況だった。
二人共、頬を赤らめている。
しかし、同じ紅潮でも少し意味合いが違う。
木乃香のは、今イカされた事による快感の紅潮。
対して刹那のそれは、これから木乃香にイカされる事を期待している、興奮の紅潮だからである。
その刹那は、これから木乃香にイカせてもらうのを期待して声をかける。
「あ……あのっ……お嬢様……」
「ハァ……せっちゃん良かったでぇ……ありがとなぁ……」
「いえっ、どういたしまして!!……じゃなくって!!」
「ん〜、じゃあなんなんよ?」
刹那は、予想していたのとは全く違う回答を導きだした木乃香に、焦りを覚えていた。対する木乃香は、全く間違った事は言ってないといった様相で首まで傾げている。
そんな木乃香に痺れをきらした刹那は、羞恥心を我慢してねだった。
「お嬢様……あのっ……さっきの続きをして下さい!!」
「さっきの続き?具体的に言ってもらわんとわからんわぁ」
「え……それは……」

まさかイカせて下さいなどと言う訳にもいかず、戸惑う刹那。
しかし、それを見越しての回答だったのか木乃香の瞳にはからかう様な感じが見てとれた。
刹那が恥ずかしさに顔を真っ赤にして俯いていると、木乃香が意地悪い口調で尋ねてきた。
「なぁ……せっちゃん、どうして欲しいん?正直に言ったらちゃんと聞いたげるで?」最早、体の中の快感を求める疼きが限界にまで達していた刹那は、満を持して木乃香に言った。
「……せて下さい……」
しかし、そんな刹那に木乃香はさらに追い討ちをかける。
「聞こえへんで、せっちゃん。ハッキリ大きな声で……な」
その言葉に、もう刹那は泣きそうになっていた。
じらされ続けた刹那は、恥ずかしさを我慢して今度こそねだった。
ハッキリと大きな声で。

「イ……イカせて下さい!」
その言葉を聞いた木乃香は起き上がって、四つん這いで刹那の後ろまで行き、刹那の背後に座った。
そして、後ろから刹那の胸と秘部に手をあてると、木乃香は耳元で囁いた。
「ハイ……よく出来ました……」
その言葉と同時に、刹那の胸には、乳首を摘みながら指の爪先で軽く引っ掻くという責め。
秘部には、人差し指と中指の二本を蜜壺に差し入れながら親指の腹でクリトリスを緩急をつけて擦るという責め。
そして首筋を舌で舐め、刹那に対して完璧な快感を与えていった。
「んっ……ふぁぁっ……いぃよぉ……」
「ほや?ひもひえぇか?(どや?気持ちえぇか?)」
「は……はい、おじょう……ひぅぅ……様ぁ……ありがとう……うぁぁっ……ございます……ふぅぅっ……だ……めぇ……」
腟が収縮し始めた事を指先に感じた木乃香は、乳首と秘部への責めは続けながら、首筋を舐めるのを止めて声をかけた。
「んっ?イッてまうんか?」
「は……はいぃ……もう……イキそうで……す……ぅっ……」
その言葉を聞くなり、木乃香はまたも責めるのをやめた。もうイキそうだったのをまた止められた刹那は、涙目で木乃香に顔を向けて精一杯の抗議をする。
それを見て木乃香はうれしそうにこう言った。
「イカせて欲しいんなら、言って欲しい言葉があるんよ」その言葉を聞いた刹那は、恥じらいもせずに叫んだ。
「い……言います!!言いますからイカせて下さい!!」
最早、刹那の中ではイカせてもらう事が何よりの最優先事項になっていた。
605名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/08/31(金) 13:18:43 ID:l0dPe2o40
それが、いつも敬語を使っていた木乃香に対して叫ぶという事態を引き起こした。
だが、逆にその態度に快楽への素直さを感じとった木乃香は刹那に言って欲しい言葉というのを告げた。
「せっちゃん、『イカせて、このちゃん』ってねだってくれたらイカせたげる」
「えっ……」
対する刹那は呆気にとられた。
思えば、今まで快感の渦の中にいても、『お嬢様』と呼び続けていたのだ。
それなのに、いきなり『このちゃん』と呼べだなどというのは、刹那の理性が許さないのであった。
しかし反面、『このちゃん』と一言告げて、早くイカせてもらうのを心待ちにしている自分がいるのも承知していた。
「……それは、いくらお嬢様の頼みでも出来ないです……すみません……」
刹那は俯きながら、自らの葛藤で打ち勝った意思を告げた。
それには木乃香への忠誠心が現れていた。
しかし、そんな刹那の葛藤を知ってか知らずかはわからないが、木乃香はある言葉を投げ掛けた。
「でもでもせっちゃん。京都では『このちゃん』って呼んでくれたやん?あれはなんでだったん?」
「えっ……、あの時は口をついて出たというか……何と言うか、咄嗟に出たというか……」
「ふ〜ん、咄嗟に……ねぇ……」
そう言った木乃香の瞳は、新たに湧きだした興味へと向かっていた。
「ほんなら、咄嗟に言わざるを得ん状況にすればえぇんやな?」
「えっ……?」
一瞬刹那は理解できなかったが、する暇もなく胸と秘部から強い快感がやってきた。
それによりイカされそうになる刹那であったが、イキそうになると木乃香がすぐにその指の動きを止めた。
そして、余韻が無くなるのとほぼ同時に、また快感を与える木乃香。
刹那はイケそうでイケない生殺しの状態を味わう事になったのである。
イキそうになった回数が二桁に達しただろう頃に、ただ喘ぐだけだった刹那が、遂に音をあげた。
そして、泣きながら懇願した。
「……ひぁっ……お嬢……様……くぅっ……もう……これ以上……は……無……理……ですぅ……ッ」
木乃香は勝利を確信して、もう一度刹那にあの言葉を耳元で冷淡な口調で囁いた。
「ほら……『イカせて、このちゃん』って言うてみぃ……」
寸止めの繰り返しで息も絶え絶えな刹那は、少しためらう様子はあったものの、背に腹は代えられぬと悟ったのか、遂に木乃香の言葉に陥落した。
「お願い……イカ……せてぇ……このちゃん」

その言葉を聞いた木乃香は笑みを浮かべると、今度は明るく耳元で囁いた。
「よくできました」
その言葉で木乃香はスパートをかけた。
胸を揉みしだき、秘部を掻き混ぜ、クリトリスを扱き、首筋を舐め回す。
とにかく考え得る最高の快楽を刹那に与えていった。
それの前に、刹那がすぐに絶頂を向かえるのは自明の理と言えた。
「あっ!このちゃん!!だめぇッ!激し過ぎるよぉッ!!もう……イッちゃう!!」
「えぇんやで、イッても……」
「んっ……ああッ!!ふあああぁぁッッ!!」
絶頂に達して、後ろの木乃香に凭れかかる刹那に、優しく声をかける木乃香。
「お疲れさん……」
「あっ……すいません……お嬢様……よっかかってしまって……」
「フフッ……お嬢様や無いやろ?」
「あっ……ごめんね、この……ちゃん……」
「よっかかるくらいえぇんよ、せっちゃん。これからも二人で支え合っていくんやから……」
「うん……ありがとう……このちゃん……」
606名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/08/31(金) 13:28:09 ID:l0dPe2o40
「あ―――いいお湯ですね…」
「…よかった。元気になったでござるな」
「え…」
「ここの所、ネギ坊主落ち込んでいたでござろ?心配してたでござるよ…。ようやく笑顔を見せたでござる」
「…あ」
長瀬さん、心配してくれてたんだ。
僕は長瀬さんに親近感を抱いた。
「ほいでは、拙者も入らせてもらおうかな」「え!!?いえっ僕出ますから!」
「まあまあ♪」
「あぅ―――!」
ドラム缶の狭いお風呂の中に、長瀬さんと僕は肌と肌が触れ合う感じで入ってた。
「…ネギ坊主」
「は…はい」
「なに大きくしてるでござるか♪」
「え…わぁ!!?」
長瀬さんは僕の後ろから手をまわし回し、その…僕のちんちんを握ってきた。
「うーん。10歳の子供でも大きくなるんでござるな。拙者のせいのようでござる、責任持って元に戻すでござるよ」
「長瀬さん、いいですよ!うぅ…!」
僕のちんちんを握った長瀬さんの手は、ゆっくりと上下運動を始めた。
意識しなくても、下半身は緊張していき、ちんちんが固くなっていくのが分かった。
しばらく上下運動をしたあと、長瀬さんは僕に立つように言った。すると、長瀬さんはちんちんを口にいれて、かなりの力で吸い始めた。舌はちんちんの裏側を這うように動き、窪んだ部分に刺激を与え続けた。
「あわわ…気持良いよぉ」
「ふふふ…先から何か出てきたでござるよ♪まだまだいくでござる」
「わわわ…!」
口のなかで舌が、おしっこの穴を押し広げた「痛っ…!」
「おや…やっぱりまだ痛いんでござるな。
まだゆっくりの方がいいでござるね」
ちんちんを口から離し、長瀬さんは自分の手に唾液を乗せ、ちんちんの先を撫でるようにしながら、キンタマ(笑)を揉みほぐしてくれた。
その時、爪が窪んだ部分に引っ掛かった。
「痛い!!うっ!」
「も、申し訳無い!…わっわわっ!!」
痛みとともに、何かが迫り上がってくるものを感じた瞬間、僕は白い液体を長瀬さんの顔に出していた。
「ハァハァ…な、何これ…?」
「…濃すぎでござるよネギ坊主…。これは、精液でござる。すっきりしたでござろ?」
顔についた精液を拭うことなく、いつもの笑顔を見してくれた。


「で、ネギ坊主?」
「はっはい!」
「何があったか…拙者はよくわからんでござるが、辛くなった時にはまたここに来れば、お風呂くらいには入れてあげるでござるから、今日はゆっくり休んでそれからまた考えるでござるよ」
「長瀬さん…」 と、顔を拭いながら言ってくれた。

翌日、落ち着きを取り戻した僕は、杖を見付だし学園に向かって飛び始めた。
エバンジェリンさんと戦うために
…長瀬さん、ありがとう。僕、頑張ります…