(やだ……またネギの事考えたら……
ああ……体が熱い……何かが触れるたびにこそばゆい……
そんな……年端も行かない子供でこうなるなんて、これじゃ私……変態じゃない!!でも……でも……)
さわ、さわ、さわ、さわ……むにゅ、むにゅ、ぎゅうっ!
「はぁん、あ、あん、はあぁっ!」
くいっ、くり、くり、くり……くいっ、ぎゅ〜〜っ、ぽよん!
「ひいっ、ぎっ、い、い、ひあああんっ!」
乳房を撫でたり、強弱をつけて揉みしだいたり、乳首を転がしたり、つまんでひねったり、引っ張ったり。
その一連の胸への緩急ある愛撫と、『カモ・バイブ』の無駄な足掻きで、明日菜は凄い勢いで高みに達しようとしている。
いつの間にか、声を抑えるのにも役立っていた、口に咥えたタカミチの写真は寝床に落っこちている……。
(ネギ…ネギ…そんなに、泣かないで…責任、感じちゃうじゃない……。
嬉しい顔で、何かを報告するのも、だめ……変に、高揚しちゃうから……。
目標に向かって、嫌な困難を乗り越える姿…ちょっとカッコイイよ……
でも、どこかに行ってしまいそうで、切なくなる……。
日本での修行終わったらどこに行くの……故郷?それとも、お父さん探すの?
それとも……好きな人とどこかで……好きな人?
そういえば、好きな人の事、全然知らない……ねぇ、誰?
お姉ちゃん、ていう答えは無しよ……アンタの事知っていて、私じゃ勝負にならないし、それ以前に近親だし。
それじゃ、一番触れ合っている時間が長い、クラスの中ではどうかな……
このか?ガサツな私と違って、家事全般できるし、そこそこ頭もいいし、気も回る……。
いいんちょ?アレは暴走するととても危険だけど、根は悪くない。ドジも多いけど、
何でもござれで財力もある。それに、過去の事情や勘違いこそアレ、アンタを弟のように可愛がっている……。
本屋ちゃん?普段は凄く臆病なのに、アンタの事となると、危険顧みずに飛び込んでくる。
それでいて、頭の回転は緊急のときでも良く回るし、アンタへの想いは、私や、先の2人よりも、深くて強い……。
それに比べたら、私は……ガサツで、馬鹿力で、何かにつけて口うるさくて、
最初のうちはそれこそ追い出そうともしていた。そして、アンタの事、何となく判ってきて、何か力になろうとしても、
何だか気合ばかりが空回り……。凄い有用な仮契約の力まで貰っているのに、あまり役に立っていない気がする。
ふっ……所詮は、アンタのお姉ちゃんの面影だけで、繋がっているだけ……。それだけでも……本当は嬉しい。
でも……もし、その時が来て、離れ離れになったら……切れちゃうの?
唯一の、それでも、他のみんなより強い繋がりが……イヤ!それだけはイヤ!
知りたい!未だ知らないアンタをもっと知りたい!それまでは切れちゃイヤだ!
行かないで……故郷にも……遠い何処かにも……このか…いいんちょ…本屋ちゃん…他の仲間の許もダメ……
アンタの為なら私ももっと頑張る!だから……何処にも行かないで……お願い……ダメ……絶対に……ああ、ああ……)