「ありがとう・・・・ネギ先生・・・。」
「いいんちょさん・・・。」
するとあやかは身体を少しだけ離し、
「先生・・・今だけは、”あやかお姉ちゃん”と呼んでもらえませんか?」
と言った。そう言われるとネギは顔を赤らめて、恥ずかしい気持ちと戦いながら声は振り絞った。
「あやかお姉ちゃん・・・。」
ここであやかはすこし意地悪な笑みを浮かべた。ネギが恥ずかしい気持ちを抑えて言ったことを知っていて。
「ふふ、もっと大きな声で言って。」
ネギの顔がさらに羞恥で赤く染まる。
「あ、あやかお姉ちゃん!!」
ネギが羞恥心を捨てきって言った。あやかの耳に届くように大声で。言い切った後少し半ベソをかいていたが。
「はい、ネギくん。ふふ、ごめんなさいね、意地悪しちゃって。」
その声は先程のものとは違い、優しさに満ち溢れていた。
するとあやかはネギの顔に自らの顔を寄せた。
「お姉ちゃん・・・?」
少し不安な表情をしているネギに、優しい笑みを浮かべたまま自らの唇を重ねた。
「・・・・・・・・・!」
ネギは驚愕していた。自分の唇にあやかの唇が重なっていることに。しかし、嫌悪感は全くなかった。むしろ嬉しさすら覚えているかもしれない。
自分が今、こんなに美しい年上の女性に愛されていることに。
あやかはネギから顔を離すとネギの服に手をかけた。
「?お姉ちゃん、何を・・・・・?」
「ふふ、二人で、とてもきもちのいいことをするのですよ。」
あやかは次々にネギの身につけているものを脱がしていく。
そこでネギはあえて抵抗しなかった。さっき『あやかの気持ちにこたえたい』と言ってしまった建前もあったかもしれないが、
何よりネギ自身、”とてもきもちのいいこと”に興味があったからだ。
「は、恥ずかしいです・・・・・。」
もう既にネギはパンツを残し、あとはあられもない姿になっていた。
「だいじょうぶですわ、ネギ先生。私も脱ぎますから。」
「う……うーん……」
明朝から修学旅行明け最初の新聞配達だというのに、明日菜は全然寝付けない様子である。
楽しんだり、普段の勤労学生な身分にすればよい息抜きになるはずの修学旅行が、
友人の親族のいざこざに巻き込まれる形で、日常ではありえない大冒険をする破目となり
度を超した肉体・精神の疲れによって、タフさが身上の彼女でも却って眠れなくなるのも無理はない話。
しかし……。
(……あー、まただ……またネギの事を意識してる…別に今特別に心配してるでもないのに……。)
今の明日菜が寝付けない理由は、前述のとは違う物がありそうな雰囲気である。
(そりゃ確かにカモに言われた手前勢いで本音を吐露しちゃったけどさ……何でだろ、
別に変な事言ったわけじゃないのに……まだ子供なのに凄い勢いで酷い目にあうネギが心配なだけなのに……。)
とくんっ……
(そんな……何で、何で、ネギのこと考えただけで、こんなに心臓がドキドキいうの……。
今まで、高畑先生と会っている時ぐらいしか、こんなにドキドキする事なかったのに……。
今でこそ、ネギのことそんな嫌いじゃなくなったけど……なんかコレじゃいいんちょと同じだよ……。)
いくらなんでも子供を嗜好するのは自分としては如何なものか、そう思った明日菜は
気を紛らわそうとして、ベッドの棚に置いてあるタカミチの写真をじー、と凝視した。
一通り網膜に焼き付けた後は、修学旅行のときに木乃香の実家から貰った
関西呪術協会会長=木乃香の実父の写真を同じように眺めた。
駄目押しにと、パルに奨められて少しずつ読んでいる「○文字D」や「○岸ミッド○○ト」、「ゴ○ゴ○」「バ○」
を物凄い勢いで読み進めたりもした。
(いやだ、もう……こんなに忘れようとしても、ネギの笑ったり、泣いたり、怒ったり、落ち込んだりする顔が出てくる……。
確かに笑っているときは、何か事が成功したのか、素直に嬉しいと思うし、泣いたり怒ったり、落ち込んだときは
自分の剣呑な態度に落ち度でもあったか、クラスの連中に変な話題の肴にされたか、
また何かクラスを巻き込ませたくない事が起きたのか心配になるわよ。でも、でも……本屋ちゃんみたいな感情までは……。)
じゅん……
心でネギにそんな感情を抱くのは違うと言い聞かせても、体の方が、正直なのかひねくれ者なのか、
ネギの失敗魔法で毎度白日に曝される薄い布切れの奥にある深淵は熱く疼きだし、快楽の証を湛え始めている。
(嘘……私……濡れてる……ネギのこと考えて……感じてる!?
でも……違う!ネギに抱いているの良い感情は、まだ子供じみた面こそあれど人としてどうかであって、
男としてどうかじゃない!あ、いや、そりゃ何気に美形だとは思うけど……そうじゃなくて!もう頭にきた。自分に。意地でも吹っ切る!)
ネギに対して何かと突っかかっていた2年末期の如き鉄の意志を、ネギに対する感情の突然変異を
抑止するために全て使い込み、何とか深い眠りに付こうとしていた。しかし、それを嘲笑うかのように、体は余計に熱を帯びていった。
(駄目だ……。余計に変なこと考えちゃう……。
…………そーいえば……奴があんなこと言ってなければ、
こんな、自分の発言に苦しむことなんかなかったんだ。よーし……ネギには悪いけど、ちょっとお仕置きしちゃえ♪)
「zzzzz..........兄貴ぃ、もう勘弁してつかぁさい..........あ、いや、彼女たちが嫌いってぇ訳じゃないスけど、
もうお腹(?)いっぱいで..........ぐげ!あ、姐さん!もうしないから赦して..........
て、あれ、夢か..........ど、どうしたんです姐さん、深刻さと悪巧みが渾然一体と化した顔しちゃって?」
「何か凄いおめでたい夢の途中悪いんだけどさ……ねぇカモ、ちょっと手貸してくんない?手どころか足全部と尻尾も使うと思うけど♪」
「へい、何でやしょう?兄貴が嫌がることでなければなんなりと。」
「大丈夫よ。少なくともネギ自身には何もしやしないから……。」
「で、何をすればいいんスか?」
「 こ う す る の よ っ ! ! 」
明日菜はそう言ってカモを逃げ惑う鰻を掴むようにおもむろに握り締めると、
濡れそぼっている自らの秘部に頭から胴体まで一気に挿入し、一旦その部分をめくっていたぱんつを元に戻し、
より深く穿きこんで蓋をし、さらに内股を強く閉めて厳重にカモが逃げ出さないようにした。
内股をきつく閉めながら、明日菜はパジャマの前を開き、タカミチの写真を表が見えるように咥えながら、
最近成長著しい程よく膨らんでいる胸を軽く揉みだした。
「くぁwsでrftgyふじこ!!」
「あっ……ああんっ、これ……いいわ、はうんっ!カモ、もっと暴れなさい?」
普段めったにお目にかかれない、穢れを知らない10代半ばの少女の陰部とはいえ、
息苦しいことには変わりは無く、何とか脱出を試みようとして必死に足掻いてみるカモ。
しかし、丁度良い太さ(?)の体のひねりや振動、四肢の激しい動きは、
その肉の落とし穴の持ち主である明日菜にとっては、雑誌や与太話でたまに聞く「おもちゃ」と同然の
快楽を与えるギミックでしかなかったのであった。
「んふっ……んん……あん…………?」
口に咥えたタカミチの写真をオカズに、『カモ・バイブ』で下半身を、両手と指で上半身を
快楽に委ねる明日菜であった。が……。
(あれれれれ?何でだろ……下のほうにカモが入るぐらいに良い感じになったのに……。
胸とか、脇とか、弱いところ触っても全然イケそうに無い……なんか空虚な感じ…………。)
「はぁ……。」
『カモ・バイブ』を挿入しているにも関わらず反応しないのを何とかするため一呼吸置こうと、
明日菜はため息をついて、内股は継続して閉めつつリラックスした体勢を取った。
(おかしいなー。あんだけ感じて、カモもすんなり入ったのに…。
幾らさっきネギの事考えて感じちゃったといっても……いいんちょや本屋ちゃんじゃないんだから、
ネギをオカズにするだなんて……だってあいつまだ子供……でも……子供だけど……だけど……。)
「ふあああっ!?」
不意にネギを意識した瞬間、明日菜の体に電撃が走る。
先刻から深淵にカモを封じ込めているため、衝撃の度合いは入れる前の比ではない。
体温が上昇し、顔を含めて体中が紅潮し、かつ、反応が俊敏になる……。
(やだ……またネギの事考えたら……
ああ……体が熱い……何かが触れるたびにこそばゆい……
そんな……年端も行かない子供でこうなるなんて、これじゃ私……変態じゃない!!でも……でも……)
さわ、さわ、さわ、さわ……むにゅ、むにゅ、ぎゅうっ!
「はぁん、あ、あん、はあぁっ!」
くいっ、くり、くり、くり……くいっ、ぎゅ〜〜っ、ぽよん!
「ひいっ、ぎっ、い、い、ひあああんっ!」
乳房を撫でたり、強弱をつけて揉みしだいたり、乳首を転がしたり、つまんでひねったり、引っ張ったり。
その一連の胸への緩急ある愛撫と、『カモ・バイブ』の無駄な足掻きで、明日菜は凄い勢いで高みに達しようとしている。
いつの間にか、声を抑えるのにも役立っていた、口に咥えたタカミチの写真は寝床に落っこちている……。
(ネギ…ネギ…そんなに、泣かないで…責任、感じちゃうじゃない……。
嬉しい顔で、何かを報告するのも、だめ……変に、高揚しちゃうから……。
目標に向かって、嫌な困難を乗り越える姿…ちょっとカッコイイよ……
でも、どこかに行ってしまいそうで、切なくなる……。
日本での修行終わったらどこに行くの……故郷?それとも、お父さん探すの?
それとも……好きな人とどこかで……好きな人?
そういえば、好きな人の事、全然知らない……ねぇ、誰?
お姉ちゃん、ていう答えは無しよ……アンタの事知っていて、私じゃ勝負にならないし、それ以前に近親だし。
それじゃ、一番触れ合っている時間が長い、クラスの中ではどうかな……
このか?ガサツな私と違って、家事全般できるし、そこそこ頭もいいし、気も回る……。
いいんちょ?アレは暴走するととても危険だけど、根は悪くない。ドジも多いけど、
何でもござれで財力もある。それに、過去の事情や勘違いこそアレ、アンタを弟のように可愛がっている……。
本屋ちゃん?普段は凄く臆病なのに、アンタの事となると、危険顧みずに飛び込んでくる。
それでいて、頭の回転は緊急のときでも良く回るし、アンタへの想いは、私や、先の2人よりも、深くて強い……。
それに比べたら、私は……ガサツで、馬鹿力で、何かにつけて口うるさくて、
最初のうちはそれこそ追い出そうともしていた。そして、アンタの事、何となく判ってきて、何か力になろうとしても、
何だか気合ばかりが空回り……。凄い有用な仮契約の力まで貰っているのに、あまり役に立っていない気がする。
ふっ……所詮は、アンタのお姉ちゃんの面影だけで、繋がっているだけ……。それだけでも……本当は嬉しい。
でも……もし、その時が来て、離れ離れになったら……切れちゃうの?
唯一の、それでも、他のみんなより強い繋がりが……イヤ!それだけはイヤ!
知りたい!未だ知らないアンタをもっと知りたい!それまでは切れちゃイヤだ!
行かないで……故郷にも……遠い何処かにも……このか…いいんちょ…本屋ちゃん…他の仲間の許もダメ……
アンタの為なら私ももっと頑張る!だから……何処にも行かないで……お願い……ダメ……絶対に……ああ、ああ……)
「ああああっ、ネギ、ネギ、ネギぃ━━━━━━━━━━━━!!!!!」
ぷしゅうううううううううう!
びくん、びくん、びくん、びくん、びく……
普段、素直に言えないネギへの気持ちと、ライバル(?)への嫉妬を嬌声に変えて、
それと共に内から湧き上がる強烈な快楽を伴って、背中を反らして硬直させながら、
激しい潮と、生体バイブと化したカモを打ち出しつつ昇天し、そのままぐったりと床に落ちた……。
「ふぅ〜、やっとこさ出られたぜ......いくら若い娘の中とはいえ、俺っちが妖精とはいえ、
あの中に長時間は結構きついぜ..........しかも、何故か急激に体砕けるぐらい締め付けてくるし..........。」
「……ネギ……勝手に先行って消えちゃ赦さないからね……あ、カモ……ゴメン、さっきは……。」
「いいって事ですぜ姐さん。姐さんのお役に立てたし、姐さんという若い娘の中を味わえたし。
それに比べりゃ窒息死寸前だの圧死寸前だのはどうって事無い事でさぁ..........ときに姐さん、イク寸前とさっきのうわ言で兄貴の名前を」
「皆まで言うな。もうちょっとデリカシーというものを考えなさい、このエロガモ!……ま、そういう事よ……ふっ?」
「あれ?いつものように俺っちをスパーンとは..........?」
「今はそういう気分じゃないの…悪い意味じゃないけどね……。」
「..........??(なんか調子狂うな..........ま、姐さんが素直になったと思える形跡が見えたから、良しとしますか..........。)」
普段なら、景気良くお仕置きされるシチュエーションにも関わらず、明日菜は薄く微笑んで見逃すだけという結果に、
調子を狂わされて釈然としないながらも、信頼する主人の従者の進歩を確認して、カモは何とか納得しようとしていた。
「……ふあぁあ……あ…すなさん……どうしたんですか…いきなり僕の名を呼んで。」
明日菜の叫びを呼んだものと思って目を覚ましたネギ。ソファからゆっくりと身を起こし、明日菜のベッドへと歩き出した。
それに気づいた明日菜は、パジャマを整えて、はっきりした普段とは違う、穏やかだけど少し気だるい、陰のある笑みで招く。
「ねぇ、ネギ……最近、一人で寝る事多くなったけど、寂しくならない?たまには、前みたいに一緒に、寝ようか……おいで。」
素直になれない気持ちを整理してもやもやを吐き出した明日菜はネギを寝床に招く。
「えっ…。いいんですかアスナさん?邪魔じゃないんですか?」
いつもと雰囲気が違うことを察し、梯子に足をかけるのを一寸躊躇するネギ。
「ふふっ、たまには良いかな、って思っただけよ。そりゃ普段こんな風に誘わないから珍しいだろうけど、そんなに怖がらないで……。」
「で、でも……いつまで経っても添い寝してもらうだなんて、今まで迷惑に思っている風だったから」
「ゴルァ!今は先生として振舞っているわけじゃないんだからガキらしく素直に甘えとけぃ!♪」
「うわあっ!」
普段では想像しない態度を取ったので違和感を覚えるのでは、と承知していたとはいえ、
やはりというか、変に生真面目に拒否しようとしていたので、隙を見ていつものテンションで怒声を出しつつ、
でも妙に嬉しそうな顔で、ネギを豪快に釣り上げて強引に自分の隣に横たわらせて、一緒に布団を被った。
無意識のうちに隣に入ってきたことはあっても、意識がある程度はっきりしたとき、
それも、普段は嫌がっていた相手に何故か誘われるという経験が無く、どぎまぎして何も言えずに硬直するネギ。
それに対して、明日菜は、タカミチの居残り補修を受けているとき並、いや、それ以上に満足げな表情で、
ネギに背中から抱きつき、自分の体を程よく強く密着させ、胸の間の少し下にネギの頭が挟まっている事も
意に介さずにネギの表情・心拍・息遣い・温度を堪能している。
「ふふん……ネギの体、あったかい……。」
「あ、ぁのー、アスナさん……?」
「ん?なあに?」
「えっと……心遣いは嬉しいのですが……流石にこれは恥ずかしいので少し離れてください……。」
「全く……。ほぼ毎晩こっちにその気が無いのにこっそり入ってきてはこれくらい密着しておきながらよく言うわ♪」
「あ、あわわわ……そ、それは…………。」
「……もういいわ、そのときの話は。最初は、体面もあったから嫌がっていたけど……実の所、しばらく続いてから
逆にアンタが入ってこないと、少し寂しかったり調子が狂ったりしていたもんよ。……だから水に流しておくわよ♪」
「す……すいません……。」
「……私が赦すって言っているんだからちったぁ素直に受け止めなさいよ…あはは♪」
「あ、あははは……」
互いに密着しながら、眠りに落ちるまでしばし談笑する二人。
「それにしても、アンタ……思っていたよりもちょっと逞しくない?
もっと華奢かと思ってた……。流石は高畑先生に訓練されただけの事はあるわね……。」
「いえ……それ程でも……。修学旅行の時も、まだまだだな、と思っています……。」
「アレは相手が人間じゃないから仕方ないわよ……。でもさ、同い年の男の子同士だったら、
かなりイイ線行っていると思うけど。頭は良いし、可愛いし、多少ぼろは出るけど礼儀もしっかりしている。」
「そ、そうですか……?」
「私が幾らガキが嫌いと普段から言っていても、見る時には見ているもんよ。
この私が言ってるんだからさ、ちょっとは魔法以外の自分に自信持っても罰は当たらないわよ♪」
「あははは……アスナさんを信じます。」
「ふふふっ…………でも、ね……。」
「でも?」
「私の心配の種が無くなる位にアンタが完璧な人間になるのも、なんかつまらないかな……。」
「??」
「例えば……同い年の男の子より何もかも優れている中に、神経以外の面で、弱いところないかなー…って。
誰にもさらけ出さないアンタ特有の弱み……私だけが知っていて、私しか弄れないような所。
アンタは私だけにしかそれについて打ち明けられず、私のみが自由に処置したり、悪戯したり……。」
「あ、あのー……話がよく見えないのですが……。」
「例えば、 こ う い う 事 ? 」
「!!!!」
ネギの体を誉めたり同年代と比べたりした後、明日菜は、突然何か物足りなさそうな
顔をしながらネギを正面に向け、ネギの顎を少し上に向けて、唇をふさいだ……。
「はああっ……うん……うんんっ!」
「んん……ううんっ……あはあっ!」
(あ……ちょっと紅茶の香りがする……。それに、ちょっと甘酸っぱいな……?)
仮契約の時と違って、義務的に済ましているという感じではなく、妄想の中でタカミチとやっているかの如く
甘く、激しく、ネギの唇、舌、口腔を貪りだす明日菜。
上手くネギの歯をこじ開けて舌を絡め、口腔にたまった唾液をすくって飲み込み、タイミングを合わせて
舌に吸い付き、自分の口腔に誘ったり、唇を塞いだまま息をしたりと、すっかりネギの口に夢中になっている。
時々、息継ぎのためにすこし口を離すも、ちょっと息をしたら(させたら)すぐに喰らいついて、執拗に舌を絡め合わせる。
「んん…………ふうん…………。」
(嘘…………前は渋々だったのに……今のアスナさんのキス……凄い……頭が溶けそう……。)
ネギの方も、いきなりの反応に戸惑いながらも、一番信頼を置いている従者のキスの快楽にすっかり溺れてしまっている。
「ぷはぁーっ!」」
ようやく唇を離した二人。離れた後には、その余韻を表すように長い唾液の糸が読書投の光で薄く煌いていた。
「……これで本当の一番目、お終い、と。」
「え……?これは、二回目じゃ……?」
「へ?あー、仮契約の時ね。言ったじゃない、あれはノーカンだって。でも、今回のはちゃんと数えるから。だから一回目。」
「あ……。だったら、なんで「本当の一回目」を、タカミチにしないのですか……?」
「気が変わったの……。どうしても、アンタにしたかった……。」
「…………?」
明日菜とのキスの余韻に浸りながら、明日菜の不自然な心変わりを疑問に思うネギ。
「良かった……。神経以外にちゃんと人並みに弱い所あって。」
「??」
「さっきのキス……そんなに、気持ち良かったんだ。アンタのパンツ、いつ破れてもおかしくない位になってるわよ?」
「え…………あっ!」
明日菜のキスで感じてしまい、ネギは股間を今までに無い位に痛々しく腫れ上がらせていた。
それはパンツの上からでも形が判ってしまう位で、腰のゴムすらも引っ張って、真上から見れば根元が丸見えである。
「ふふん……キスだけでこんなに大げさに膨らますなんて……えっちな事していないのに……。」
「あぁ……はうぅ……。」
「この…………エ・ロ・ガ・キ♪」
「んんんんっ!!うぅ…………はぁん!!」
妖しい笑みと声色で、ネギの耳元で罵りながら、耳に息を吹きかけたり
耳やうなじを満遍なく舐め回したりし、同時に腰に回した両手の指先で
外界に出たくて仕様がないネギの屹立をなぞったり撫でたりする様に愛撫していた。
ぬちゃ……
「ああ、ううっ……。」
「あら……ネギ、もう濡れてる……。」
直に触っているでもないのに、パンツの盛り上がりの頂上部からは、布越しであるにも関わらず
大量の先走りを湧き水のように湛え、お漏らしのような染みを作り出していた。
「全く……アンタ感じすぎよ。それだからみんなによくからかわれるのよ……。無能なわけでもないのに。」
「ご、ごめんなさい……。」
「別に謝る事じゃないわよ。体質だったら仕方ないわけだし。それに……」
「それに?」
「私も、みんなとは理由は違うけど、何かこう、「可愛がりたく」なってきてさ……。」
「な、何でアスナさんまで……ん、んんっ、ひああああっ!」
びくん、びくん、びくん、びゅくっ、びゅる、びゅっ、びゅ……
「えー!?もう出ちゃったのー!!」
明日菜の執拗な耳と首への愛撫と、股間の活火山への布越しの愛撫によって、
ネギはあっけなく第一波を迸らせてしまった。布越しであるのにも関わらず、その迸りは軽く宙に舞っていた。
「はぅ〜、ご、ごめんなさい…」
反射的に謝ろうとするネギの口を明日菜はキスで塞ぎ、再びネギを黙らせつつ蕩けさせた。
「だから、早さも体質的に仕方がないから謝らなくてもいいんだって。でも…幾らなんでもコレは早すぎね。
そんな、持ち主と違って見た目から逞しいのに中身は全然伴っていない駄目息子は…………こうだ!!」
「きゃあっ!?」
先走りと迸りで股間がしっとり濡れたパンツを脱がし、読書灯脇に置いていた
普段よく身につけてトレードマークにもなっている鈴付きリボンを手に取り、
勢いよく出しても衰えを見せない若い、それでいて年齢に合わない百戦錬磨の手練にも見える巨根の
根元を、持ち前の力とスナップを利かせてキツキツに締め上げた。
その様は、妖しい漫画等で、女の子が自分をラッピングして恋人に自分を捧げるアレを、ペニスでやっている様なものである。
「あの…アスナさん……すごく恥ずかしいんですけど……。」
「ふふっ、私が十分堪能する前に果ててしまった罰よ。みっちり鍛えなおしてあげるから。
ちなみに、そ・れ・だ・け・じゃないのよね〜。エロガモー、ネギの一大事よ────!!」
(あー、なんか、勢いでやって自分で思うのもなんだけど、チンポにリボンつけたネギ、結構可愛いかも……?)
(へい!姐さん、何の用でやんしょ?)
(とりあえずさ……さっき私がやったように、ネギのお尻で一暴れしてくんない?)
(えー!( д) ゚ ゚ マジっすか姐さん?そりゃ入れないことはないですが、まだ子供の兄貴にはちときついんじゃ..........)
(判っているけど…私とネギの今後のためには必要なのよ。もしやってくれたら今後必要無い時には勝負下着を寝床に使うのを許可)
(なんだか訳判らないけどその話、乗ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)
(よし、契約成立ね。頼んだわよ、カモ!)
明日菜の迫力と奇妙な報酬に押されて、ネギのアナルに特攻をかけるカモ。
「兄貴、兄貴と姐さんの今後のため、俺っちは鬼になりやす!どりゃあああああ!!」
「か、カモ君、君まで一体何を……ああああんっ?」
めりめりめりめりめり……
「あ、ああっ、んっ……そんな、中に強引に入らないで……ひうっ、あ、暴れちゃだめぇん!!」
ちりん、ちりん……
「ぐおおおお……。」
明日菜がしたのと同じことをアナルでやられ、圧迫感を伴いながらも強烈な快楽に飲まれ、果ててしまうネギ。
だが、ペニスの根元は強烈に締め付けられており、イッても外に放出することができず、気持ちの悪い圧迫感が残ってしまう…。
「鈴が鳴った……もう一回はイッちゃったんだ……でも、まだまだこれからよ……ネギ?」
ぴちゃぴちゃ……ちゅう、ちゅ、ちゅ……
「もう……チンポ以外にも色々感じやすいからまさかと思ったけど……胸まで弱いなんて……エロにも程があるわよ♪」
「そんな事言ったって……自分じゃ…ふ、ふああっ!クリクリしながら吸っちゃ駄目ぇ!!
……い、いぎいいいいいっ!カモ君……そんな所、尻尾で撫で回さないでんあああああ!!」
ちりん、ちりん……
(カモ、ただお尻だけじゃなく尻尾までフル活用するなんて……グッジョブよ!餌代も少し出してあげようかな♪)
明日菜に両乳首とペニスを、カモにアナルと陰嚢を責められ、ネギはまたしても快楽の音色をペニスの鈴で奏でていた……。
「ひぃっ!あうあうあ……そんな、弱いとこそんなに一編にやられたら、僕、壊れちゃう……うあっ!」
「駄目。すぐにイカないための訓練だから、壊れるぐらいやんないと意味がないわよ♪」
(ふふふ、カモが扱いてくれるからこういうありえない状態もできるのが有難いわー?)
「ひぎ、くぅっ、うおおおおお……!」
ちりん、ちりん……
ペニスへの刺激をカモに任せ、両手でネギの乳首を緩急つけてこねくり回しながら、舌で
耳やうなじを責め、時々ねっとりとキスを交わしたりもしながら、体全体のネギの弱点を連携技で攻め抜き、
また「鈴を鳴ら」させた……。
「へー……それにしても、アンタのチンポ、とんでもなく立派ね……私の顔より長いなんて。」
「そ、そんなに見ないでください……僕、すごく気にしていて、恥ずかしいんです……。」
「コレだけのモノを恥ずかしいだなんて、それじゃ宝の持ち腐れよ……。
せっかく私たちがこうして強化に協力してあげているんだから、自信を持ちなさい!」
「じ、自信って……やあんっ!そこそんなに擦っちゃ……あぁん!」
「ふふっ、ネギの亀頭、柔らかーい。軸は鉄みたいに硬くて熱いのに、
グミみたい……。ここ弄られるの好きみたいね…それそれっ!ぷにぷに、うりうり〜♪」
「あああああ!!あんっ、あんっ!!」
ちゅぷ……
(あ……根元縛ってるのに先走りは出るんだ……必死になってるみたいでいいかも?よーし、もっといじめちゃお!)
根元縛られているゆえに勢いこそ無いものの、しっかり染み出した先走りをみて嬉しくなった明日菜は
先走りを潤滑油代わりに、亀頭やカリの繋ぎ目、裏筋、そして軸により一層激しく指を擦らせた。
「あああっ、そんな強くこすっちゃ、あ、あ……!!!」
ぶっちーん……
「え、ぶちっ?……」
びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅる…………
「ひゃああああああああああん!駄目、今出ちゃ駄目!怒られちゃうぅぅ!あ、ああ、ああああああああああ!!」
「ちょ、ちょっと、何でリボンが切れてわひゃあ!ちょ、ちょ、多すぎ……ウボアー!!」
びゅくっびゅくっびゅくっびゅくっびゅく…………
堰き止められた分が限界を突破したのか、尿道を膨らませてリボンを引きちぎり、
外の世界を待ちわびたかのように一気に飛び出し、ネギの体と、明日菜の顔を白く染め抜いた……。
びゅくっ、びゅくっ、びゅくっ、びゅく、びゅく、びゅるる……
「……ちょっと、精液の圧力だけでリボン切っちゃうなんて……大きさとその点だけは京都の鬼並ね…。」
「はあ、はあ、はあ……ご、ごめんなさい……こんな事になっちゃうなんて。」
「……ううん、気にしないで。私がやったことだからさ……。」
「……でも、アスナさん、どうして……こんな事を……」
「……………の…………からね……。」
「え?」
今回、突然に積極的に迫り、尚且つ、普段のように煙たがるのからではなく、嬉々としていじめた理由について
問おうとしたとき、明日菜は、それで我に返り、少し嗚咽を交えながら、淡々と語りだした。
「……アンタの…所為だからね……。」
「えっ……?僕、また何かアスナさんの気に障る事でも……?」
普段、怒気混じりで同じ事を言われる場合は大概「ごめんなさい〜」で逃げ回ったりおどおどするはずなのに、
あまりにも普段と口調、雰囲気が違うために、思わず改まって聞いてしまっている。
「違うの……。ううん、違わない。けどいつもとは違う……。」
「??」
「私……アンタの事を最初は大嫌いだった。いけ好かない生意気なガキだと思っていた。
だって、いきなり初対面で失恋とか何とかいうわ、
証拠隠滅とか言って魔法失敗させて素っ裸にさせるわ、
出所不明の薬で混乱に陥れるわで…………。
だから、よく追い払ったり、邪険な態度で取り合わなかったりもした。鉄拳制裁なんかもしたわよね……。」
「ごめんなさい……。」
「今アンタから謝罪を求めようという気はないわ……。
えっと、さっきの続き……。でも、そんな冷たい私なのに、アンタは、しつこくっついて回っていた。
お姉ちゃんに匂いが似ているからといって、本当の姉のように懐いてきたりもした。
しかも、何の関係もない、こんな冷たい、体力以外何も取り柄の無い私に対して、
私を気にかけている理由と身上、そして、夢として抱いている目標の事までまで真剣に語って……。」
「…………。」
「それからかな……私の中でアンタの見方が少しずつ変わってきたのは。
私の言った事を気にして図書館島で力封印してみたり、
ムカつく位の多勢に無勢な状態でエヴァちゃんに一人で立ち向かおうとしたり……。
そのときは、まだ自分の本心と建前のプライドの間で揺れ動いてて、
また、あんたを信じきれていなかったのがあってあんな事やこんな事を言っちゃったけど、
そして、それらの事が終わっても、お姉さん風吹かしてアンタには言わなかったけど、本当はちょっと後悔してた……。」
「…………。」
「そうしていく内に、いつの間にか、アンタの事、悪い意味じゃなしに気になるようになってきてて……。
皆に感づかれるのが怖くて、からかい半分で疑われるとすぐムキになったり、
アンタが私から離れている時や、他の子と接触があるたびに、
いつのまにかアンタの事を考えるようになってた。
例えば、疑わしいことがアンタ絡みで起こった時、私はよくアンタに先に言ったりするでしょ?
アレは頭にきたわけじゃない……アンタがそういう間違いを犯すのが……
まさかそんな事したんじゃと考えるのが、すごく、嫌だったからなの。それは誤解しないで…………。」
「そうだったのですか……。」
「それらの積み重ねが、木乃香の実家での一悶着の前の電車の中で
カモにからかわれて口に出したあの発言。ちょっと照れ隠しで強く言っちゃったけど、あの発言には、嘘は無いから……。」
「…………。」
「本当はあんな面倒なことには関わりたくなかった。
木乃香やいいんちょ、クラスの皆、そして高畑先生と、
泣いたり笑ったりしながら普通の学園生活を送りたかった。
けど……そこにアンタは悪気を微塵も感じさせない笑顔で割って入ってきた!
わけもわからない漫画みたいな力で色々騒がせた!
私を巻き込んだ!それどころか他数名をも巻き込んだ!
普通に暮らしていれば巻き込まれない一大事にも首を突っ込まされた!
死ぬかと思った!本当に死ぬかと思った!
怪しい島の深淵で!市境の橋の上で!いわくありげな親友の実家の中で!
普通の生活を、青春を、人生を送ることは出来なくなると思った!アンタの所為で!!」
「アスナさん落ち着いて!」
「でも…それなのに…それなのに……。
アンタの事を嫌いになれない…。無視することが出来ない…。
時々失敗することもあるけど、そのアンタの努力、根性、行動力、責任感、夢。そんなの見たり感じたりしちゃうと…、
アンタの事が気になって、気になってしょうがなくなる……。
アンタの人生だけじゃなくって、気にしたところでお金にもなりゃしないアンタの事細かいところまで……。
アンタ自身は、教師だからと、イギリス紳士だからと、あまり多くを語らないけど、
元々私は、最初はアンタを嫌っていたから、知るつもりなんか毛頭無かったけど、
今となっては、アンタに熱烈に迫る一部を除く皆みたいに、知りたくて知りたくてしょうがなくなってる……。
皆とは違って、すごく遠回りになっちゃったけど、私も、皆と同じになっちゃった……。
でも、今思うと、そんな遠回りも良いものかもしれない。
アンタの実情を多く見ている分だけ、嫌な面も見てしまっているけど、
それと同時に皆の知らない良い面も見ている分、私は、アンタを皆が思っている以上に可愛く思える。そう思う自信がある。」
(まさか、アスナさんは……)
「そうして、アンタが可愛くって可愛くってしょうがない気持ちが積もりに積もって、
さっきはなかなか寝付けなくてアンタをオカズにオナニーしちゃったし、
その時にアンタの名前言っちゃってアンタを起こしてみたり、
それをここに呼びつけてエッチな悪戯しちゃったり……。
私がその気持ちを我慢できなかった責任もあるけど、
元はといえば、ガキ嫌いな私を陥落させて、こんな衝動に駆らせたアンタの責任……だから、アンタの所為、て事?」
(!!……アスナさん、こんな可愛い顔するんだ……。
タカミチの前でも、こんな顔見たこと無い……。でもなんで僕に?まさか、やっぱり……。)
泣きながら、怒りながら今までの心境とその変化を吐露した明日菜。
それらを吐き出した後、憑き物が取れたかのように、先ほど行った行為をネギの責任となすり付けた理由を、
今まで見たことも無いような可愛らしい笑顔で告白した。
その笑顔にネギは心を惑わされながらも、その手の思考は判らないなりに考察し、口をつこうとする……。
「まさか……アスナさんは、僕の事を?」
「言っちゃダメ!!」
「!!!あん、ん……。」
個人的にいいんちょには接近戦より魔法戦闘をしてほしい
前衛は一杯いるし
冗談抜きであの始動キー使ってくれそうw
明日菜の心情を察し、それを言わんとしたネギを、核心を言い終わる前にキスで唇を塞ぎ、牽制する。
(え…何で怒って止めないのアスナさん?いつものように叩いたりとか追っかけまわしたりとか……でも、このキス、すごく気持ちが伝わってくる!)
(知られちゃった、私の本心……でも、まだ今はダメ!まだ言わないで!アンタの為に、私の為に!)
「ぷはっ、はあ……はあ……。」」
「あ、アスナさん……。」
「いい、ネギ。さっきの言いたかったことの続きは、絶対言っちゃダメ。
もし言いたいのなら、アンタの目標を達成できたときにしなさい!
私も、そのときが来るまで言わないから。いい、判ったわね…………。」
「は、はい……でも、なんか、言わんとしている事が判ったように言っているのは何故ですか?」
「アンタの言いたい事と、アンタが私に対して思っている事、
そして、私がアンタに対して思っている事、どうせ一緒でしょ?
だったら、その思いを胸に秘めつつ互いの目標へ邁進し、
その時がきた時に互いに言ったほうが価値があるに決まってるじゃん♪」
「…………。」
(何か、上手くはぐらかされたような気がするけど、良かった……自分の予感と、気持ちが正しくて♪)
「でも……このまんま悶々と引きずって、今後がめちゃくちゃになるのもなんだから、
その時の後の予行演習をかねて、今夜だけは、私達が思うがままに楽しんじゃってスッキリしちゃおうか♪」
「えっ……は、はい!」
「ん……んんっ……んっ……」
「んあ……ふん……んーん…」
ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ……
静かな真夜中のベッドの上、ネギと明日菜は一夜限りの恋人同士の睦み合いを楽しんでいた。
まだ最初の抱き合ってキスをしている段階だというのに、強く抱き合った体を互いにくねらせ、
お互いの感触と温度を最大限に味わい、それに合わせるようにキスも、
唾液の水音がはっきり聞こえるくらいに互いの舌と口腔を激しく出入りさせてお互いのそれらを味わっている……。
「ふん、あ、あん、あ、アスナさぁん……。」
「ああんっ!可愛い、可愛いよ、ネギっ!」
名前を呼び合って、想いをを確認すると、またすぐに激しく唾液の水音を立てながら唇を貪り合い、
それと同時に強く抱きしめあって体を強く抱きしめながら、互いにまさぐり合いに没頭し始める……。
「ぷはぁ、はあ、はあ……にしてもアスナさん、さっきから、事あるごとにすごいキスしてる……。」
「ふふん、だってアンタ、何かと余計なことを口に出すこと多いじゃない。
それを遮るのに、引っ叩くよりも有効な手段といえば、口塞ぐことぐらいしかないわよ。それに……。」
「それに……何ですか?」
「何か悔しい気もすけど、アンタのキス、柔らかくて、すっごく美味しくって、癖になっちゃいそうなの……?」
「!?」
(な、何てこというんですかアスナさーん!は、恥ずかしいじゃないですかー?!)
どくん……
(あれ……何か急に体が熱くなってきた……ドキドキも強くなってきて……アスナさんに恥ずかしい事言われただけでこんな!)
時々部分的に憎まれ口的な表現があるとはいえ、普段の明日菜からは想像し得ない
気恥ずかしい誉め殺しに、ネギの心は恥ずかしさで一杯になり、激しい動悸とともに体中が紅潮しだしていた……。
「コラ……だめよ、がっついちゃ?」
「え?…………あぁっ?!ご、ごめんなさい……。」
先ほどの興奮から、ネギはペニスをはちきれんばかりに再び膨らまし、明日菜の鳩尾を知らないうちに小突いていた。
「こういう時は、互いにじらしじらされながら最後を迎えるのが、
日本的に言う風流って物よ。普段勉強教えてもらっているお返しに、じ・っ・く・り、教えてあげるわ?」
「にゃあああっ!あ、アスナさん……そんなとこ転がしちゃ、だ……ひいいっ?」
ネギの今の状態を知るや、恍惚に浸ったかのようにとろんとした口調や顔ながら
からかうかの様に言い放ち、興奮によって小さいながらもぴくぴくといきり立つネギの両の乳首を弄び始めた。
「アンタの乳首……小豆みたいに膨らんで勃起しちゃってる……しかも猫の肉球みたいにぷにぷにしてて……すごく触り心地いいよ?」
「ああん……僕、女の子じゃなのに……うああっ、おっぱい……し、痺れちゃう……いぎいっ!」
「現にココでこんなに感じてるんじゃ説得力無いわね♪てか顔と声は既に女の子になってて、可愛いわよ……。」
「あ♪なんだかおちんちんみたいに硬くなってきた……全く、生まれながらのエロね、もう……つねっちゃお!」
「あうっ!爪ダメぇ!でも……痛いのに、頭痺れちゃう……!」
ネギの乳首の感触に夢中になる明日菜。摘んだり、ボタンのように押したり、引っ張ったり、爪で引っかいたり、
食い込ませるようにつねったり、指の腹や掌で転がしたり、デコピンのように弾いたり、5本指でハリセンのように擦ったり。
そうした執拗な乳首責めに、ネギは、射精無しで意識が飛ぶような快感を得る寸前にまで追い詰められていた。
「はぁはぁ……アスナさぁん……僕、もう、ダメ……。」
「あっ、ダメ!止めちゃ……。」
ネギの「ダメ」を聞いて、確信犯的にネギの期待を裏切る行為=乳首責めの中止を実行する明日菜。
思ったとおりに落胆し、その先を期待していたネギの顔を見て、してやったりと小悪魔的にほくそ笑む。
「あれー?「ダメ」なんじゃなかったの?」
「いや……そうじゃなくって……その……もっと、続けて……。」
「んー?何の続きかなー?」
「え……さ、さっきの続きを……。」
「さっきって言っても、具体的に言ってくれなきゃ判らないわよ?」
「うう……あう……そんな……恥ずかしいです……ううぅ……。」
判っていながらあえてシラを切り、具体的に何をしてほしいかを言えなくて困るネギをじらす明日菜。
乳輪の縁をゆっくりと、乳首に当てないようになぞって中途半端な快感を与えることで、ネギの羞恥心を的確に煽っている。
「んもぅ……ガキのくせに素直じゃない。変に立ち位置やプライドに拘ってる。
して欲しい事素直に言えばいいじゃない?だからよくトラブル抱え込んで泣くのよ。」
「!!」
「……で、おっぱい気持ちいいんでしょ?いやらしく弄られるの好きなんでしょ……?」
「……は、はい……。」
「おっぱい気持ちいいです、感じちゃいます、だからもう一度弄ってください、って言えば済む事じゃない。
どうせ見聞きしているのは私だけなんだから、恥ずかしがらずに遠慮なく言ってもいいのよ。ほら、言って?」
「……うう……あうっ!……ううっ……んんっ!」
先刻から続けている乳輪なぞりに、時々乳首に指を当てたり擦ったりを加えて、ネギの誘導を喚起している。
「あ…アスナさん……。
僕は……男のくせに……おっぱい……弄られて、気持ちよくなっちゃいます。
だから……さっきみたいに……いっぱい、おっぱい苛めて下さい、お願いします!」
「はい、よく言えました♪ふふっ、素直に言えるもんじゃない?
言いにくいことを素直に言えた御褒美に、さっきよりもっとすごい事をしてあげる。いい、いくよ……。」
「あ━━━━━━━━━━━━っ!ア、スナ、さぁん!そ、そんな……くあっ!!うおおおおお!」