家庭教師ヒットマンREBORN!ネタバレスレ標的126

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598名無しさんの次レスにご期待下さい
愛玩少女。

公園のベンチに座り込み、背もたれに腕を回して空を見上げる。
青すぎて沁みるような青空を男は見上げた。

愛玩少女。07

はぁ…っと愁いを帯びた溜息が男の口元から吐き出された。
忌々しげに頭皮を掻く。

(あの女…こけにしやがって…っ!)

沸々とした怒りが沸き上がる。
男は憎々しげに一人の女を思った。

沢田ツナと言う少女。ダメツナなどと呼ばれながらも、数多の男共が手中に収めようと躍起になっている少女だ。そんな彼女の存在が男を苛ただせた。
か弱い小動物のような彼女に、全校生徒の前でかかされた恥。それは男のプライドを傷付けた。

剣道部部長のあの持田が。

年下の小柄な少女に屈した。

自分に付きまとう失笑を含んだ嘲りを思い出すと居ても立っても居られず、ベンチの傍に投げ捨てられていた空き缶を蹴飛ばした。

カコーーン…ガンッ!!

「…っ!いったぁー!」

少女の高い悲鳴が聞こえた。
綺麗に弧を描いて飛んでいったと思われた空き缶が、どうやらその少女に当たったらしい。
599名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/07/06(金) 22:17:38 ID:5UPc9+SAO
愛玩少女。

(やべぇ…)

慌てて悲鳴の聞こえた方を見ると、数メートル先に頭を抱えてしゃがみ込む少女の姿があった。
少女が顔を上げると、零れ落ちそうな大きな瞳が涙で潤んでいた。
持田はその仕草に思わず胸の鼓動が高まる。

「…ってお前、沢田じゃねぇかっ!!」

「ひゃあっ!もっ持田先輩っ!」

少女は青ざめてこちらを見上げると、逃げ出したいのか視線をさ迷わせる。
持田は怯えた表情をするツナを見て、人の悪い笑みを浮かべた。

「…よぉ、ダメツナ。この間はどうもなぁ」

「…あ、いや、その節はえっと…」

少女が隙を見て逃げ出そうとしていたのは目に見えていたので、持田は先手必勝とばかりに少女の腕を掴んだ。
その腕のあまりの細さに、そのくせ柔らかな感触に男は戸惑った。

(なっ…すげー細いじゃんか)

「あっあの…腕…」

少女がオドオドと自分を見上げていた。
しゃがみ込んだままの少女の、特別甘い飴のような瞳が自分を映していた。

勝てる。

持田は唐突に思った。今なら勝てる。こんな細い躰のか弱い女など、簡単に負かすことが出来る。自分に与えた羞恥と同量の、否それ以上の羞恥を与えてやればいい。
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