今回のパピーの話は、あの遊園地のタッグマッチ戦からは予想もつかない展開であったな。
ここまで生き延びるとは予想もしなかったし、さらにはこういうドラマティックな展開も待っているとは思わなかった。
ルーパーが息子を失い、パピーをその生まれ変わりの様に接しているのは、コミックス8巻で伏線が張られている。
それから数年を経て、ここぞというときにこれが発揮されるとは思いもよらなかった。
こういう長期に渡る伏線は、1〜2年で終わる漫画とかでは到底出来ない芸当だ。
以前「ガッシュは引き伸ばしすぎでマンネリだ」という批判を見かけたことがあったが、長期に渡ることでこういう展開も可能となったのだ。
個人的には、ガッシュがここまで大河的に続いたことは吉だとみている。
それにしても今回の敵役をミールにしたのは正解だと思う。
母性本能溢れるルーパーと、冷酷非情な女のミールの見事な対比。
これによってルーパーへの同情と、ミールへの怒りがより高まったであろう。
仮にミールに子供が出来たとて、たぶんこの女は赤ちゃんポストにポイ捨てだろうな。
そういうキャラを敵に回し、ひたすら頑張る理想の母・ルーパーには心から応援したい。
女性に大切なのは姿かたちではなく、思いやりの気持ちなのだ。
今回のガッシュはそのことを再認識させる出来であったな。
>>187-188 ガッシュが実の母と華さんの間で葛藤する話だな。
この話で久々に謎の三角仮面が出てきたり、華さんがスーパー主婦ぶりを発揮したりと、
アニメオリジナルにしてはクオリティがかなり高かった。
ちなみにこの話で培われた「親子愛」「家族愛」というテーマは、後番組のデジモンセイバーズに引き継がれている。