アイシールド21ネタバレ スレッドpart69

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781名無しさんの次レスにご期待下さい
227th down タッグマッチ

「今大会 誰にもタッチダウンを許してない
 あの最強守備の王城から・・・」まだ呆然としている、まもり

『ついに! ついに今!! 鉄壁の無敵城塞を破りしはーーー
 セナ&モン太 ダブルタッチダウーン!!』
実況に押し出されるように盛り上がる泥門
「YAーHAー!!」

『後半残り・・・18分! 泥門ついに追いついたァー!!』

喜ぶ泥門を睨む桜庭はフィールド上にまだ四つん這いになっている。
ボタッボタッ・・・泥だらけのユニフォームからは泥が固まりになって落ちる。
・・・ん?
気が付くと下の前歯が少しかけている。

「いや〜〜〜!! 桜庭クンがボロボロ!ちょっともーやめさせて〜〜〜」
黄色い悲鳴とともにジャリさんに噛み付く桜庭ファン。
その時、ジャリさんの脳裏をよぎったのはーーー
「ダ〜〜〜メよウチの商品にだけは、手ェ出しちゃ・・・!!」
かつて桜庭と事務所を守るために、やくざ風の男たちに
路地裏でボロボロにされ前歯を欠けさせた自分の姿だった。
・・・
「桜庭ちゃん・・・!」

「す すげー・・・! モン太のパス4連発・・・」オオオオオ
観客席はまだ湧いている。
「うおおおモン太ァァ!!」三兄弟にボコボコ蹴られるモン太。
→その横には、栗田に間違って飛びつかれ伸びている石丸が・・・南無。

「すごい これは・・・!
 上からより、やっぱり最前列で見たいな」と駆け出す本庄に
「声かけるなよ選手に」と釘をさす理事長。
・・・
高校の頃からかわらんな、頑張ってるガキ見ると
子供みたいに喜ぶ、あの性分は...

「お、来たぞホンジョー」
スタジアムの階段を下りて前方の席に近付いてくる本庄を発見する十文字。
「・・・いいんだよ、今は試合に集中MAX・・・」ちょっと恥ずかしいモン太。

「おら、ホンジョー」
「モン太が男見せたぞ、コラーッ!なんか言ったれーっ!!」
と本庄にあまりにも気軽に声をかける失礼すぎる戸叶と黒木。
782名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/03/30(金) 19:42:37 ID:2KUOQw0j0
その戸叶と黒木の声に反応したのはまだしゃがみ込んでいた桜庭
「本庄・・・選手?
 集英ベアーズ80番の・・・?」
「そうっスよ、ベアーズ唯一の永久欠番」と返事したのは
たまたま桜庭のそばにいたモン太。

・・・顔を見合わす二人。
・・・と、突然。

「よく間違える人がいるのがさ、あれ初版の選手カードには・・・」
「ああ知ってるっス!88って!!」
「そうそう誤植で!」
「後から写真も変わったんスよね、引退試合ん時の・・・」
「伝説のラストフェンス越えキャッチね!! 泣けたなあれは〜〜!」

異様に盛り上がるオタクトーク。
そばにいるセナや黒木、戸叶も寄せつけない。

「はは・・・俺は、モン太くんみたく本庄選手一筋じゃなくて
 浮気者だったけどね、
 ただ、がむしゃらにスポーツ選手に憧れたんだ
 僕もいつかあそこで、戦うんだーって
 それだけが夢の子供だった。」
ようやく立ち上がる桜庭
「10年育てた夢も折れるのは一瞬だ
 俺は芯とは違った。進みたくはなれなかった」

二人の会話をフィールドの外から見つめるどぶろく。
「・・・似たもん同士だな、あの二人もよ
 夢破れても、泣きながら立ち上がってきた野郎どもだ」

「頑張っても、俺は一生夢だった世界のレベルにはたどりつけないのかもしれない
 でも、もう二度と、心 折れたりはしない」桜庭は言葉を続ける。
「虎吉と約束したんだ。こんなところで、終わってたまるか、
 絶対行くんだ。この王城ホワイトナイツ46人で
 クリスマスボウルに・・・!!」

その言葉を聞くモン太は、
先ほどのプレーにその桜庭思いを感じていた。
「最後...セナが押さえてくれなきゃ取られてた
 桜庭先輩の執念で・・・!!」

モン太は、セナを引き寄せ、肩をガシと組みながら、
「セナ!お前のランと俺のデビルバックファイア
 がっちしタッグで行くぜ、全部ぶつけてかなきゃ勝てねえんだ・・・!」
とセナに思いの丈を伝える。
「お・・・おー!」モン太の勢いに少し押され気味のセナ。

「・・・タッグ・・・」その光景を見せつけられた桜庭は、
「セナくんモン太くん、こっちも行かせてもらうよ
 進と俺のタッグで・・・!!」と進の肩をガシッとつかむ。

・・・反射的に肩を組み返そうとした進の腕は・・・
『ドグォン!』桜庭に見事トライデントタックルを決める。「ふぐふ・・・」
苦しむ桜庭・・・
783名無しさんの次レスにご期待下さい :2007/03/30(金) 19:44:00 ID:Hbn8t4x90
すぐ脱げるよう緩く締められたヘルメット
義務づけられているはずなのに誰もつけないマウスピース

歯が欠けたって只の自業自得だな
784名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/03/30(金) 19:44:18 ID:2KUOQw0j0
『さあ、試合再開です!!
 泥門、ムサシ君のボーナスキックも決まって...
 これで・・・同点!』

フィールド上ではすでに高見のドライブが始まっている。
「SET HUT!」
走り出す、モン太と桜庭、
「もう指くわえて高さ負けはしねー! デビルバックファイアで・・・」
意気込むモン太を急ブレーキをかけて引き離す桜庭、
「これは・・・!」驚くモン太
モン太が止まった時には既に桜庭にショートパスが投げられていた。
『桜庭に超ショートパス・・・』

「そうか、この短さならー」
「モン太が弾道を見極める暇もないッスよ・・・!」
神龍寺の二人も驚く。

「長距離砲を捨てて、安全に細かく稼ぎに来やがったな・・・!」
と感想を言ったのはいつも予想が当たったためしがない例の人。

「残念だが...桜庭が選んだ覚悟はそんな甘いプレーじゃない」
しかし、高見はまだ先があることをほのめかす。

「ちゃ・・・着地 潰せー!!」桜庭の着地する瞬間を狙って突っ込む泥門。
「止めんぞセナ!」
「うん、2人がかりで挟んで・・・」
・・・その時、
セナのシールドに移り込む40番の黒い影。
「な、にぃーーーっ!!?」ドグ!!

セナ達が桜庭に触れる寸前、桜庭の前に立ちはだかりブロックをしてきたのは
進だった。

『なんと・・・最頂のエベレストパスに巨大弓(バリスタ)の貫通力が
 合わさったーーーっ!?
 これはそう・・・まさに、天空を射抜く巨大弓ーーー
 射手座(サジタリウス)・・・!!』

突っ込む桜庭 メギャメギャ
「ぐっ・・・」
「・・・
 行けぇーー!桜庭ちゃーーーん!!!」
ジャリさんもつい我を忘れて応援する。

ゴガガガガガ・・・
フィールドに倒れ込みさらに泥だらけになる桜庭。・・・以下次週。