ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 ネタバレスレ12

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532名無しさんの次レスにご期待下さい
携帯と使い分けているからIDころころ変わってるけど気にしないで。

簡易バレ

「たしかに あの鎧から声が…!」
鎧からは手も足も出ていない…人がいるわけじゃ…ない…
いるのはー
「ちょ ちょっとま 待って…今、今顔を…見せ…」
じりじりと鎧との距離を詰めようとするロージー。
「あ れ?」
気付いたら、鎧の気配がなくなっている。
しかし、
「い い 行かないでくれるんでしか?」
今度はロージーの背後でカパっと鎧が開く。
「や…やさしいの?」
背後から話しかけてくる鎧から走って逃げるロージー。
「あ、危なかった!向い合せに同じ鎧が置いてあるなんて…!!」
そんなロージーを呼び止める鎧。
「ま まま まっておくれっ ぼっ」
「僕は元MLSの生徒だったんでし」
鎧は泣きながらそう訴える。

第103条 ボビー

「おねがい た 助けておくれ……」
涙…?…元MLSの生徒…?と立ち止まるロージー。
「それに霊が涙なんて!正気がありそうに見える霊ほど危険なはず…!」
「う うたがってる?しゃべる霊を疑うのはま 魔法律家の基本だもんね」
ここで「!」とロージーは驚く。
「しゃべっても無害な霊(やつ)もいるよ か かか仮入学生」
さらに「!?」とロージーは驚き、
「わかりやすい反応でしね…」
と霊にも言われる。
「ポ ポッケから出てるヒモか仮入学証でしょ?」
「……!!」
MLSの生徒だったっていうのは本当かも…!?と信じはじめるロージー。
しかしそれでも、でも、と疑う。
「え えと ま まだうたがってるよね…うーん、な 何か良い方法は…」
「悪霊は記憶を失いやすいから…そ そーだ僕言える!!あいうえお順に県名言える!!!」
「あ 愛知青森秋田茨城 い 石川岩手」
「プッ」
「!?あら?ま まちがえた?」
「ゴメンあんまりその…必死だから…」
「チミ やっぱやさしいでし」
「!」
「た 助けてほしい ボクをじょ 浄仏させて…ほしい…!!」
「この鎧から出れなくなって10年…誰からも相手にさりなかった…
うう み 皆オイラを怖がって話をきいてくれなかったんでし」
「や やっと会えたんでし 話をきいてくれる人を---」

「考えが甘えナ」
533名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/01/27(土) 13:27:34 ID:VYNKTPIQ
「地獄行きなら今すぐだぜ ボビー」
「ムヒョ!?」

「…!!!」とカシャっと鎧が勢い良く閉まる。

「? アレ?気配が消えた…?」
「ヒッヒ コイツは昔っからこうなんだよ」
「通称『モグリのボビー』低属自縛霊で学生(ガキ)の間じゃ有名な奴だ
MLSの七不思議の一つらしいが、今日まで処されなかったのが奇跡みてーなもんだぜ」

そこでムヒョは追いかけられていたMLSの人に見つかる。
「あっ!!いたっ!!」
「チッ」
「そこのキミ!!その子捕まえて!!」
とMLSの人に言われるロージー。
「オイロージー」
「テメェの事で頭が一杯だか知らんが、MLS(ここ)に居る理由を忘れんな 下らん事につきあうヒマは無えぞ」
「…うん、わかった」
ムヒョはまた逃げていく。
「まてぇぇ〜〜!!」と追いかけられ、ロージーは「ちょっとキミたのむよ!!」とMLSの人から言われる。

皆が去ったあと、鎧を見つめるロージー。
「あの、僕…」
「な 何か探しものでしか?」
「も もしかして……通行証?」
「!! え…な なんでそれを!?」
「ビンゴ?アレどこにあるか 僕知ってるよ」
「浄仏させてくれるなら……僕と三ツ約束して ま 守ってくれるなら 教えるでし…」
「こ この事は二人の秘密にする事 今日の夜ある物を持って来る事」
目を見開いて驚いているロージーを後目に鎧は話し続ける。

「必ず一人で 来る事…」
534名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/01/27(土) 14:04:50 ID:VYNKTPIQ
場面変わってざわざわしているMLS内、毒島さんとヨイチ。
ベランダで毒島さんは煙草を吸いながらヨイチと話す。
「しっかしだだっ広いね MLS」
「革靴だから足が痛くてたまんねーよ」
「アハハッ 毒島さんいっつもサンダルだしね」
「んだよ〜似合わねーってか?」
「いやそーいう訳じゃ…」

「うーん しかしここに通行証(石っころ)か しかも リリーマリル曰く移動し続けている」
「…はい 分析方法はさだかじゃないんですが あの人たちによると 
収集した写真に写ったある「霊痕」のみに着眼すると 通行証の発する微量の霊気をまき散らしつつー」
(ここでナナの撮った写真と思しきものが出てくる)
「何かが通行証を持って校内を 徘徊しているのが分かる…」
「………フーッ…気色悪い上にどうもなんか 嫌な予感がすんぜ…!」

場面転換、夜のMLS。
寮内の食堂(?)みたいなところで生徒たちが歓談している。
「すげー ロージー!!」
「あの天才六氷の助手が仮入学ぅ!?」
「アハハ…」色々言われて困るロージー。
「すっげー いーなー で?で?六氷さんはやっぱクール!!?」
「いやまあ エヘヘ…」
「やっぱり!!いーな いーなー」
「わりーけどオレは全然いいと思わねーな」
と会話に割って入るギンジ。ロージーは「!」とびっくり。
「バーカ 相方が天才だぞ!?やってらんねえだろが!!ムカつくよなぁ草野!!」
ギンジはそうロージーに言うが、実はロージーの後ろにはちょっとキレてるムヒョが(顔は恐い笑い方)
ロージーはカチコチーンと固まり震えながら、「あ…えと…その…えと…」と返事に困る。
その時先生らしき人が、「おーい おまえらもーすぐ消灯だぞー」と生徒たちに声をかける。
「さっさとメシ片して部屋戻れよ」と席を立つギンジ。
「う うん」と言いつつほっとしているロージー。
そしてギンジに声をかける。
「昼間は本当…ごめんなさい」
「わすれろわすれろっ 先にもどるぞ」
ギンジを見送り、…それにしても、と溜め息をつくロージー。
昼間の鎧の「し 秘密…」を思い出して、どうしよう…と迷う。
「2人だけの秘密でし…!!」僕はどーしたら…!?
「オイ」
「!!」
「オメェまだアイツの事ー」
その時、グラリと揺れる人影。
次の瞬間、ドサドサドサッとギンジとロージーとムヒョをのぞく他の生徒や先生が次々と倒れる。
「え…?」
「おい みんな何ふざけてーは…?」
驚くギンジ。
「なんで皆急に 石に なりやがったんだ!!!」
(倒れた人たちは全員石化)
「!!…ここ…これは…!!」
ロージーとギンジが驚くなか、ムヒョはしゅぱんと紙の魔法律書を取り出す。
「暖炉だ」
535名無しさんの次レスにご期待下さい:2007/01/27(土) 14:07:14 ID:VYNKTPIQ


「ねえ…あんたたち…彼 知らんかえ?アタシのカレ」
「見てないかえ…?」

「ひっ!!!」
「こっ こいつは…!!」
「ヒヒヒ」

「銀杏婦人(イチョウばばあ)…!!」

「知らんかえぇ?」
掌からパキピキキと光線(?)が発動。
テーブルや椅子がパキパキと瞬時に石化していき、ムヒョは同時に銀の鎧を発動。
「銀の鎧…!? !!!ー六氷執行人!」驚くギンジ。
発動しながらムヒョは言う。
「なんでこんな 天然記念物並の霊(バケモノ)がここ(MLS)に居る?」
とたん、「ちくしょう」と呟いてふっと消える銀杏婦人。
「アタシの彼を 盗った奴がおる…」
ロージーが目を見開いて驚いているままのコマに、銀杏婦人の呟きが入る。

そしてアイビーはMLS内にて、どこかを見上げながら呟く。
「………お早いお出ましね」
「銀杏婦人」

あおり:アイビーにより封を解かれし化物が、大混乱をもたらす!!


遅くてごめんね。
西先生は新年会でダーツボードもらったって。巻末コメより。