魔人探偵脳噛ネウロ115/777

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第88話 2【ふたり】

迫りくるネウロに、HALは『謎』のデータを展開し巨大な迷路を作る。
途中にある妨害、罠を掻い潜り、巨大な迷路の最深部を目指すネウロ。

無事にパスワードが解けたことに安堵する弥子。しかし、外から窓を突き破ろうと鉄骨を持つ中毒者達が。
その時、ネウロは汗だくで意識を現実に戻す。が、弥子が訪ねても何も言わずにふらついている。
──もしHALの『謎』が喰えなかったとしたら、もうネウロにはこの場を切り抜ける力は…!!
弥子がそう思ったのと同時に窓が割られる。

気付くと、鉄骨は針金のように曲がっていた。思わず強張る中毒者達。弥子もその光景に絶句する。
ネウロは笑う。「素晴らしい味!! そして量!! 地上に来て以来初めてだ!! こんな『謎』を喰ったのは!!」
ネウロは外に集まっていた中毒者達の中に突っ込み、玩具を扱うかのごとくなぎ払っていった。
弥子は笑顔で中毒者達を蹴散らすネウロを見て、お腹がふくれて遊びに行ってる子供のようだ、と一安心。

するとパソコンからHALの声が。HALは穴だらけで見るも無残な姿になっていた。
HALは言う。「相手がネウロだけなら護りきれた。桂木弥子。どうやら君の存在が計算外だったようだ」
「だがまだ信じられない。言ってみたまえ。パスワード…この計画における私の目的を」
弥子は静かに答える。「まず…1。スラッシュを挟んでまた…1。その後0を18個」

   1/1000000000000000000

「答えは単位。1と0の間の単位。日常ではまず使われない極小の数の単位」

   刹 那

「そして答えは人の名前。被験者番号010番… 本城刹那。これだけの犯罪を犯した理由は」
「電人HALの目的は…生きる事。1と0の間… 彼女と2人で」



弥子の好物 プリンどら焼き

去年は茎1本になりながら盛り返した部屋のバオバブ…今年の冬も乗り切って!!<優征>