さらにシロタは弥子を殴り続け、再び弥子はダウンする。
シロタは息を切らしながら弥子に言った。
「ふう、ふう。クワッ。これでこりたか。何度やっても同じことだぞ。はあ、はあ、クワッ。いいかげんにあきらめろ」
逃げようとするシロタ。
しかし、弥子は最後の力でシロタの足にしがみついて言った。
「私だけの力で謎をとかないと……ネウロが……安心して……帰れないんだ!」
「知ったことか!」
更に弥子をゴシカァンするシロタ。
その時、ネウロは、まだ事務所で弥子の帰りを待っていた。
しかし、弥子は帰ってこない。
「ただごとじゃないな、これは…」と不安になったネウロは、再び外へ弥子を探しに行った。
すると……空き地に、ボロボロになりながらシロタと戦っている弥子の姿があった。
弥子は逃げようとするシロタをしつこくつねっている。
「いてて、やめろってば。悪かった、私が犯人だ。許せ」
シロタは自白した。
弥子は、ネウロにかけよった。
弥子は全身アザだらけの姿でネウロに言う。
「謎を解けたよ、私」
弥子は、ネウロの肩に抱かれながら言った。
「見たでしょ、ネウロ。解いたんだよ。私ひとりで。もう安心して帰れるでしょネウロ」
家に帰り、布団に入って寝る弥子。そしてその寝顔を、涙を流しながら見つめるネウロ。
翌朝、弥子が目を覚ますと、すでにそこにはもうネウロの姿は無かった。
吾代「あいつは帰ったの?」
弥子「うん」
ガランとしてしまった自分の部屋で独り、座りながらのび太はつぶやく。
「ネウロ あんた帰ったら事務所ががらんとしちゃったよ。でも……
すぐになれると思う。だから………心配しないでネウロ」