かかってきな、ゼオン『金色のガッシュ!!』part112

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78名無しさんの次レスにご期待下さい
642 名前:前スレの734 :03/07/27 09:47 ID:pGPHJRkU
確かに今回も難点はある。
本作の魅力はバトルのみならず、それに付加してくる「感動」「涙」にもある。
今回はそれがやや薄味だった。

だがしかし「バトル要素」のみに焦点をあわせた話とするなら、これまでの話の中でも高密度だったんでないかと。

「人質」「敵に有利な戦場」、そして「不死身の敵」。主人公側に何重にもハンディキャップが課せられてる舞台設定はまさに王道だ。
なぜなら、そういうハンディをぶち壊して敵を倒すというのが、この手の話の最大の魅力だからだ。
だから、そういう不利な状況で、ズタボロながらも懸命に戦い抜いていく姿には手に汗握る。
しかもその結果、敵の光線斜角や複数化を見破り、戦いをタイに持っていく展開も立派。こういう手堅い「命がけの知恵比べ」で、最近の同人まがいの作品によく見られる「ご都合主義」を払拭している気がするのだな。
力と知恵の総力戦。捨て回に近い話なのに、ここまで念を入れる密度は流石であろう。

あと、先に書いた「力と知恵」に加え、「根性」の総力戦であったことも忘れてはなるまい。
確かに、最後の勝負を決したのは、清麿を持ち上げたガッシュの「力」、或いは敵のエネルギーの逆利用を思いついた清麿の「知恵」であろう。
しかしそれ以上に、決して最後の最後まで諦めなかった二人の「根性」。それがあったからこそ掴み取れた勝利でもある。

まず「根性」があり、それが礎となって力と知恵を発揮して、勝利を握る・・・。

本作は確かに「笑いと涙の感動作」でもある。しかし、メインストリームたる「熱血少年バトル物」を改めて踏まえた点はこの上なく賞賛したいものだ。