かかってきな、ゼオン『金色のガッシュ!!』part112

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734 名前:前スレの57@ :03/07/20 10:00 ID:y17BHJkk
確かに今回は色々と難点がある。
「作画が荒い」とか「動画がぎこちない」とか「ラストの清麿のミーハーぶりがなんだかなぁ」・・・とか。

しかしそれでも今回は面白かった。
何故かというと、前回自分が提示した二つの宿題
「敵との決着」
「ティオの人間不信との決着」
・・・が、見事なまでに昇華されていたからだ。

思えば一話完結が多い本作からしてみれば、前半の冒頭からバトルが始まるというのはちょいと珍しい。
また当初から清麿が戦っているのではなく、途中から「救援者」という立場から参戦するのも今回が初ではなかろうか。
だからこそ、より一層、ガッシュ&清麿のバトルにヒロイズムを抱くのだろう。
だってマルス側は、ただ単に「相手を倒したい。王になりたい」の一点張り。
対するガッシュ側は、それに加えて「ティオや恵を守る」という大義がある。
「相手を倒したい」という独善よりも、「守ってやりたい」という思いやりの気持ち。
視聴者側からしてみればどちらを応援したくなるかは、一目瞭然だろう。
だからそんなガッシュが、ボロボロになりながらも立ち上がり、歯をくいしばり、立ち向かっていく姿には感動を覚えるのだ。


735 名前:前スレの57A :03/07/20 10:01 ID:y17BHJkk
あと、ガッシュの「かわいそうだったではないか!」の台詞回しも絶妙だった。
「何故ガッシュがティオの味方をするのか」という理由付けは、もうこの台詞で100%納得できる。

「かわいそうだったから」。

老若男女の相手問わず、この行動原理で立ち上がる姿勢には胸のすく思いだ。
思えば「清麿は当初、アイドル恵のことをよくしらなかった」という設定だったのも、このためだろう。
もし清麿が風使いみたいな恵ミーハーだったら、ティオを助けたとて、「恵ファンだから助けた」という事になってしまっていただろう。
しかし、ファンでもない相手「でも」助けたからこそ、清麿はヒーロー足りえたのだ(「ファンだから助けた」のではなく、「助けた相手がたまたまアイドル関係者だった」ということ)。
もしこれがフォルゴレのコンサートで、尚且つ手を出さないでくれと泣いて頼んだのがキャンチョメだったとしても、清麿&ガッシュならば助けていただろう。
そういう懐の深さこそが、彼ら二人の魅力なのだと「ティオ」視点で語らせたのが本作ではないだろうか。

そういう懐の深い二人。その出会いによってティオの人間不信が払拭され、微かながら希望を見出す結末には、視聴者にも安堵感を呼ぶ。
確かに本作の最大の魅力はバトルかもしれないが、その後に訪れる感動のドラマも見落としたくは無いものだ。