第14話 Q
イチロウ「はがれろー!!! <ネバネバがまだとれない>
バルト「キモいからその顔でこっち見るなよイチロウ
イチロウ「黙れ! 子供にあっさりと組み伏せられやがって恥を知れ
バルト「分かってないねぇ 鷹の子の本性を暴くためにわざとやられてやったんだよ
バルト「狙いは的中だろ ここから反撃開始だぜ!! <ギン バルトが目を大きく開く>
<しかし状況は変わらず、クナイにおさえられたままのバルト>
バルト「あれ!? <汗がたらり>
「フン! ハッ! ヘヤッ トウ! <ジタバタするバルト>
バルト「動かない!!! <やはり状況は変わらない>
<クナイが携帯を取り出す>
クナイ「もしもし こっちは二人共捕まえた 父さんが帰って来るまでは家に来てもらう事になる
花形「いろいろと聞くこともあるしね <驚きを隠せないバルトとイチロウ>
花形「OK 俺もこの子連れてすぐ行くよ
ツバキ「!? <花形に気付き見上げるツバキ>
花形「バルトにイチロウ お仲間二人はいくら待っても迎えに来てはくれねぇぜ
花形「クナイが二人共捕まえた <飛び降りてツバキの前に立つ花形>
ツバキ「!! いったいいつからあそこに あなたいったい誰
花形「それだ
ツバキ「!?
花形「クナイにばかり注目しこの俺の存在にまったく気が付かなかった それが君達の敗因さ
花形「この世界 情報が命なんだよ ツバキ
ツバキ「え・・・ あなたいくつ? どう見ても年下に呼び捨てにされる憶えはないわ!!!
<銃を取り出しかまえるツバキ しかし花形のラブレター手裏剣に銃をはじかれる>
ツバキ「!? <花形は宙に飛んだ銃に向かいさらにラブレター手裏剣を投げ完全に破壊>
ツバキ「なっ!!
花形「男と女に年の差程無意味な物はないんだぜ ツバキ
花形「むしろ年上には甘えたいタイプなのよね俺
ツバキ「・・・・・・ それは残念ね
ツバキ「女である事などとっくの昔に捨てたわ <胸元から新しい銃を出すツバキ>
花形「そんなにかわいいのに!?
ツバキ「!? <3発連射するツバキ しかしそのまま動かない花形に当たらない>
花形「あれれ〜〜 かわいいって言われて動揺しちゃった!? 女を捨てたくせに
ツバキ「だっ・・・黙りなさい 動揺などしていない!!!
花形「強がる所もかーわい
ツバキ「えっ!!? <花形の姿が消えたかと思うと次の瞬間銃が分解されている>
花形「でも狙撃手が接近された時点で負けは決定なのさ
ツバキ「!!? だ・・・誰・・・ あなたいったい誰なの・・・!!
花形「気になる!? 「あなたの事知りたいな〜」って上目使いで言われたらついつい喋っちゃいそうな気がするけどね
ツバキ「そんなふざけた事しないわ!!
花形「あれ!? 出来ないんだ プロなら情報を手に入れるためならあらゆる手段を使うものなんだけどね
花形「そんな覚悟もなくこっちの世界に足突っ込んじゃったんだ ふーん
花形「男勝りを気取っていてもしょせん女か
ツバキ「!!! <ギリ くやしそうに歯をかみしめるツバキ>
ツバキ「あ・・・ あ・・・ あな
花形「あな・・・・ あな・・・ あなっ 穴!? <ばかにしたように受け答えする花形>
ツバキ「あなたの事 もっと知りたいな〜 <ツバキの精一杯のぶりっこ顔 背景はキラキラ光っている>