☆デジタルの世界に巣食い、あらゆる人を操り、そしてネウロすら狙う『電人HAL』!…次の一手は…
第68話 名【めいし】
HAL『…失敗したか …まあいい 挨拶代わりとしておこうか
ご苦労だった この音を聞いて… 再び日常に戻りたまえ』
とPCの中で指を弾くHAL
もしも春川よ 桂木弥子が君の見込み通りの名探偵なら…
いずれは むこうから訪ねて来るだろう
一方事務所では警察が現場を調べていた
警官「ビル解体の作業員が昼食を取りに現場を離れた一時間の間に…
クレーンの先を鉄球と付け替え この事務所に突っこませる
いたずらにしてはやりすぎだな なぁ石垣君」
石垣「あ そ そっスね」
警官「今目撃者をあたっているが… 君等に犯人の心当たりは?」
弥子「え… そ… それは」
すると後ろにいたネウロが弥子の頭を掴み壁に投げつける
ネウロ「事務所を壊すひどい人に心当たりなどありません!!
それこそいたずらではないでしょうか!? 先生も有名になればいろいろと妬まれますし!!」
警官「ふむ… 最近やたら凶悪事件が多発してるしな まったく今の日本はどうなっとるんだ なあ石垣君!!」
石垣「あ そ そっスね」
と警官が銜えた葉巻に火を付ける石垣
ネウロが心当たりが無いと言ったのは… 半分嘘で半分本当だ
ネットの中で犯人と接触したとはいえ 現実の世界では それが誰でどこにいるかがまるで見当がついてないのだ
ネットと現実 両方の世界でネウロを殺そうとした人間は… いったいどこに?