ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 ネタバレスレ9

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ホテルの人々が気がつき始める気配がする
ムヒョ「こいつらが目ェ覚ますと面倒だ ずらかるぞ」
今井「――そうですね…梅吉はどこに?」
手の平にのせたパンジャのネックレスをみつめるロージー
ネックレスはサラサラと砂になり、ロージーの指から零れ落ちてゆく
そのロージーの肩をぽんと叩き、梅吉を呼ぶ今井
梅吉はと見ると、ミックが吹き飛ばされたあたりでなにやら動いている
「す すんません すぐ戻りますんで…」
泣いているロージーに声をかける今井
「―― 気持ちはわかる…
だが 我々には 落ち込む時間は無い
一刻も早く動かねばならないと 六氷殿も考えておられる
分かるな?」
心配げな表情ながら、言葉ははっきりとロージーに告げる今井
「…はい…」涙を拭くロージー
パンジャの服を手にとって広げる
「生きて 戦いに勝つことだけが 弔いなんですよね…」
拭ってもなお流れる涙とともに
「みてて パンジャ きっと僕等 勝つから!」

しかし、その言葉をロージーが呟いている時、様子のおかしい梅吉
壊れた壁のすきまに、横歩きで引きずられてゆく
「だってよ ハッ」
笑いながら梅吉の肩を掴んでいるミック

第78条 運命

「動くな 首が飛ぶぜ」
刀から首と腕が生えている異形状態で笑うミック
「消えたはずのオレが 剣から出てきてびっくりしたか?ククク」
少しずつ剣から体も生えてくる
「オレの体は この剣そのもの
使者の剣を手に入れる代わりに 魂も体も売ったんだ」