ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 ネタバレスレ9

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367 ◆xv3PhvD28k
ふわりとうかびあがり、どんどんと透けてゆくパンジャの体
「きゃっ やだ お洋服まで?」ととっさにはじらうパンジャに、
体だけだと優しく言う今井
パンジャ「… なんで… なんで皆 こんなに優しいの?」
ロージー「別に特別じゃないよ…普段どおり」
パンジャ「ロージーくんも?」
ロージー「…… …うん…」
パンジャ「フーン」
少し頬を染めて笑うパンジャ
「そっか エヘ 特別かと思って期待しちゃ」
そこに言葉をかぶせるロージー
「ごめんね…!ボクが あのとき 話しかけなきゃ
ティキに目をつけられなかったのに
もっと早く気付いてあげられれば…!もしかしたら
普通の…!女の子に戻って――
普通の お友だちに……」
うつむき、慟哭の言葉を搾り出すロージーの手を、そっとパンジャが手に取る
「とんだ心配性の王子様ね
でも そんなやさしいところが大好き」
取った手には、あのペンとノートが握らされている
笑いながら宙に透けてゆくパンジャ
「これは きっと 私の運命なの
あなたに会うのもね 私の王子様…!
それだけで幸せだったよ

――あれ?このにおい…
あっ――… これって
パンジー…」
顔を紅潮させ振り向いた表情の次の瞬間、服だけが床に落ちてゆく

服を手に取り、泣くロージー
憤る今井
「――2年越しの呪いか… クックック
ねちっこいマネしやがって あのクソ仮面が…!」
笑いながら表情は笑っていないムヒョ

その時、ミックの剣が何かに反応し、わずかに浮かび上がる
それに気付いた梅吉で、次回に続く。