【星野桂】灰色男達がバラすスレ16【D.Gray-man】

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752 ◆xv3PhvD28k
窓枠に腰をおろし、溜息をついているアレン
『ついイライラして…フォーに八つ当たりするなんて 最低だな
僕の為に つきあってくれてるのに!
あの怒りっぷりじゃ もう相手してもらえないかなぁ〜〜
どうしよう 誤りに行ったほうがいいか…』

 …でも もう どんなに やったところで 無駄なのかも……

「僕 今まで どうやって 発動してたんだっけ…」

 もう あの醜い腕の感触も思い出せない
 なにも

「は…… 真っ暗」
と、自暴自棄的に窓枠に寄りかかるアレンの肩を叩くものがいる
蝋花が明かりを持って、窓の外の壁からやってきていた
「や 暗いっていうから 明かりを…」
「あ いや あれは別に そういうイミで言ったんじゃ…」
「どーぞv」
「あ ありがとうございます」

明かりを受け取ったアレンの隣にちょこんと座る蝋花
「腕 大変ですね ウォーカーさん 頑張ってるのに」
「え?いや
情けないです こんなことでつまづいちゃって」
「そんなことないですっ すごく頑張ってるじゃないですか!」
「頑張っても… 何も出来なかったら イミないですよ」
「何も…!
何をしたいんですか?」
「え…」
「仲間ができて ノアが出現して ハートが狙われて たくさん殺されて
咎落ちを見て 武器を失って
仲間を守りたくなった?ノアを倒さなきゃって思う?
救えなかった人たちの重みを抱えて たくさんいっぱい
「戦わなきゃ」ですか?
今 あなたを突き動かしてるものは あなたの優しさでしょう? 
でも その たくさんの優しさから生まれた たくさんの「救わなきゃ」と言うキモチで
あなたの大切な キモチが埋もれてしまっていませんか?
戦うために 戦うのではありません
戦うために 生きているのではありません
大切なものがあるから だから人は戦おうと思うのです!」