いとうみきお 謎の村雨くん 3

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955バレ ◆WnXbEp82ug
キーン コーン カーン コーン
教師「はい静かにー 担任の田中先生は事故で入院されました
生徒達「えー!!
教師「田中先生が入院中はこのクラスの担任はこちらの先生が受け持ちます
教師「それでは先生 自己紹介を
鈴木「臨時代打教師の鈴木学(すずきまなぶ)です 学問の学でまなぶです よろしく
<さわやかな好青年タイプ かなり若く見える(みきお的にハンサム?)>

ここで扉絵 (大きな並べ替えパズルをクナイと青葉が遊んでいる様子)
第11話 代打教師 鈴木学 

<鈴木が女生徒に囲まれている>
女子生徒達「先生 年は!?
女子生徒達「大学はどこ出たの!?
女子生徒達「本当に私達より年上!?
女子生徒達「彼女はいるの!?
女子生徒達「好きな食べ物は!?
女子生徒達「趣味は!?
女子生徒達「ファーストキスの場所は!?
木下「ぐぞ〜 あんにゃろ〜め〜 女子の注目を一人占めしやがって〜 ムカつく〜
木下「俺なんか強盗捕まえても何も注目されなかったってのに<書き文字 ぐやじい・・・>
クナイ「自分よりモテる奴 ホント嫌いだよな 木下
鈴木「悪いね 君たち プライベートな質問には全てノーコメントさ
木下「おっ〜〜と これは問題発言! こりゃ反感買うぜ <書き文字 おっしゃ〜!>
女子生徒達「質問にはいっさい答えないなんて媚びない所が素敵ね
女子生徒達「謎は謎のまま残しておく その神秘性に惹かれちゃう
女子生徒達「ベビーフェイス最高
木下「なんでじゃーい!!!<木下が変顔で突っ込む 村雨は変顔でビクッと引く>
<望遠鏡から教室を見た視点になる>
木下「俺があんな発言したら黒板消し投げるだろ!
女子生徒達「バカねーあんたに質問なんかしないわよ眼中にないから
木下「チキショーー!!
謎の女「8時45分 ターゲットB村雨クナイ ホームルーム終了 
<謎の女性が望遠鏡で監視している。音声を拾うためのアンテナのような物もある>
謎の女「問題行動見られず 監視を続行する
<もう1度望遠鏡をのぞくとクナイがこちらを見ている>
謎の女「!?<あせって後ずさりする謎の女>
謎の女「目が合った!?<もう1度みると今度はクナイが机に向かっている>
謎の女「この距離よ 考えすぎね
クナイ『まただ・・・ もう五日もあそこから僕を見張ってる 誰なんだ!?あの女の人
956バレ ◆WnXbEp82ug :2006/06/30(金) 15:57:23 ID:rj18C4lz
<学校内の廊下 クナイ・木下達の反対方向から花形が歩いてくる>
クナイ「それで 楓 調べてくれた!?
花形「どうやら監視されてるのはお前だけじゃない様だぜ みちると壬生さんにも一人ずつ張り付いてる奴がいやがった
花形「お前達三人に共通点があるとすれば隕石事件だけだな
クナイ「・・・・・・
木下「なあ なんかきゅるきゅる音がしね!?<書き文字 きゅるきゅるきゅる>
【クナイと楓 二人の今交している言葉は7倍速の会話術 言糸合わせ 常人の耳では言葉と認識出来ずにきゅるきゅる音として聞こえる
花形「お前達を監視している者は三人 一人目は仲間からバルトと呼ばれる男
花形「二人目はイチロウと呼ばれていた そして三人目がお前を見張っているツバキと呼ばれる女 
花形「身長162センチ体重48キロ スリーサイズは87・58・85 血液型B型でさびしがり屋 
花形「この人がリーダー格の様だぜ
クナイ「あのさ・・・スリーサイズとか別に聞いてないんだけど ていうか 女の最重要極秘情報の体重までどうやって調べたの!?
花形「俺ぐらいになるとかわい子さんの事なら一目見れば全てお見通しなのさ なんならみちるのスリーサイズもおしえてやろうか
クナイ「青葉さんをそういう目で見るのはやめい <ジロ>
花形「おいおい俺たちは赤の他人ってことになってんだぜ そんなにこっち睨むんじゃねぇよ
花形「三人が三人とも懐に銃器忍ばせてるみたいだったし どこぞの探偵や記者さんって訳じゃなさそうだぜ
クナイ「つまり僕等と同じ
花形「裏家業の人間って事か  とはいえ 奴らの素性も目的もまだ不明
花形「ただみちるや壬生さんにも張り付いてるって事は別にお前の正体に気付いた訳じゃねぇから安心しろ
クナイ「そうだね
鈴木「もう監視に気付いてたんだ
花形「!!!<あせって振り返る花形> クナイ「!!!<あせって振り返るクナイ>
鈴木「僕が思っている以上に二人は優秀なんだね<教室の扉をあけて鈴木が現れる>
クナイ・花形「!? クナイ『臨時教師鈴木・・・ 言糸合わせでの会話に割り込んできた!?
木下「村雨 おい村雨
クナイ「えっ あっ何!?<ギクリ>
木下「ヒヤ汗だらだらだぜ 体調悪いの!?
クナイ「いや・・・ 大丈夫・・・
木下「じゃあ 行こうぜ
クナイ「あ・・・ああ  全部聞かれてたのか!? 何なんだ あの先生・・・

<校舎裏 鈴木が異常な速さで飴をなめている >
鈴木「いるんだろ 花形くん 君にも一本あげるからこっち来て話をしようよ
花形「・・・・・・<校舎の影に隠れていた花形が出てくる>
花形「一つ分からない事がある それに答えてくれるならそっちに行ってやってもいいぜ
鈴木「プライベートな質問にはノーコメントさ <相変わらず奇妙な舌使いで飴をなめている>
花形「あんた何者だ!?
鈴木「! その質問は単刀直入すぎないかい!?
花形『もうキャンディー一本ナメ尽くしやがった・・・こいつの舌の動き 言糸あわせが出来る訳だぜ
鈴木「それを調べるのは村雨くんのサポート役たる君の役目だろ
花形「・・・・・・
花形「クナイや俺がそうである様に本来裏の世界に足突っ込んでる人間は極力その事がバレない様に行動するもんだ
鈴木「その割にはお喋りだねえ
花形「今更とぼけてみた所で意味はねえからな だったら開き直ってやるまでだ
花形「だがあんたはあえて言糸あわせで会話に割り込み自分がただの臨時教師でない事をアピールしやがった
花形「その目的がわからねぇ
鈴木「言糸あわせ!? ああ あの超早口の事ね そんなに気になるなら放課後僕に付き合うといい
花形「・・・・・・
鈴木「安心しなよ 捕って喰いやしない
鈴木「よ!!!<口から飴の棒を花形に向けて飛ばす鈴木>
<花形は指一本で受け止めるが 鈴木の姿を見失う>
花形「!? <背中に飴を突きつけられる 鈴木は一瞬で花形の背後に回っていた>
鈴木「その気になればいつでも食べられちゃうんだからね
花形「そうでもないさ
鈴木「え!?
<飴を突きつけたところにはラブレター型の手裏剣で防御ずみだった>
花形「楓流恋文手裏剣
鈴木「へーさすが忍者家系 変な物持ってるね 一枚頂戴
花形『忍者家系・・・そんな事まで知っていやがるのか いったい何者なんだこの教師
花形『クナイが監視され動けない今 俺が放課後付き合うしかねえか
957バレ ◆WnXbEp82ug :2006/06/30(金) 16:02:53 ID:rj18C4lz
<その日の夜 花形と鈴木がビルの屋上にいる>
花形「それで 俺をこんな所に連れて来てどうしようってんだ!?
鈴木「あれだよ あの廃ビル
鈴木「見えるかい三人の人間が
花形「ああ見えるぜ クナイ達を見張る例の三人組だろ
鈴木「それぞれの調査結果を持ち寄り報告会を開いてる所だ
花形「昨日ちらっと観察して来た
鈴木「さすが花形君もうそこまで接近したのか けど その目的まではまだ知らないだろう
花形「!
鈴木「彼らは探しているのさ 君や村雨君の様にスパイになるべく子供の頃から英才教育を受ける者の事を
鈴木「通称”鷹の子”をね
花形「鷹の子!?
鈴木「スパイが育つと言う事はこの国にしてみればプラスだけど敵対する組織からすると脅威だからね
鈴木「脅威は育つ前に始末するそれが”鷹狩り”さ
花形「あんた なんでそんな事知ってるんだ!?
<鈴木 フッ と笑う>
鈴木「それを調べるのが君の役目だろ

<翌日の学校 言糸合わせで二人が話している>
クナイ「それで そんな話に言い包められちゃった訳!?
花形「別に俺だって全てを信じた訳じゃねえよ
花形「ただ色々と知られている以上 今更じたばたしてもしょうがねえだろ
花形「あの先生が敵なのか味方なのかしばらくは様子見って所さ
花形「それよりも今警戒すべきは三人組の方だろ あっちにはまだお前の正体 知られてはいないんだからな

<そのころ3人組は>
バルト「あーあ 高校生(ガキ)の監視が初任務とは俺達って全然期待されてねーな
イチロウ「小事をあなどる者に大事など預けられはせん
イチロウ「我々は今試されている事になぜ気が付かぬ
バルト「イチロウくんはおりこうちゃんでちゅね〜
イチロウ「何だと
ツバキ「おしゃべりは結構 二人とも黙って任務を全うなさい
ツバキ「私達はしくじれないのよ

あおり 迫る”鷹狩り”三人組!!果たしてクナイは秘密を守り通すことができるのか!?
次号、クナイを探る三人組に対して楓が取った行動は・・・!?

補足 顔がはっきり出たのはツバキのみ 先週のラストの人物と鈴木の髪型が同じ