第8話 集中攻撃
クナイ「青葉さんまで殴る気か
花形「だから俺が悪いみたいに言うなって
クナイ「そんな事させる訳がないだろ
青葉『クナイ君も花形君もなんで黙ってるんだろう
青葉『ていうか二人は知り合いなの!? そんな事 クナイ君一言も言ってなかったけど
花形「いいのかクナイ みちるの前でそんなにペラペラお喋りして
花形「まあ聞かれたところで理解はできないだろうがな
青葉「!?<書き文字で何の音!? 青葉にはキュルキュルと聞こえている>
花形「一般的な日本人は一分間の会話で約450〜600文字を喋る 早口な人でも1000が限界
花形「それ以上早く喋ると聞き取る側が”言葉”と認識出来なくなり
花形「聞こえてくるのはただの”音”になっちまうからな
花形「正に今のみちるがそんな状態だ
花形「常人の7倍速での会話術 忍者言語 言糸(こといと)合わせ
クナイ「・・・・・・
花形「みちるにしたらキュルキュルキュルキュル早送りのビデオを見ている様なもんだ
<フッと笑う花形>
花形「でもまあ聞かれた所で問題はないんだけどな
<バッ 花形が自分のかばんを空中に放り投げる>
クナイ「!
花形「ここでの記憶は全部頂くんだから なっと!!
<瞬時に近寄りクナイをけりに行く花形、それを上に跳んでかわすクナイ>
<空中のかばんからラブレターが飛び出し手裏剣のようにクナイに飛んでいく>
<ラブレターをキャッチし着地するクナイを鉄柱を持った花形が待ち構える>
花形「はい いらっしゃい
クナイ「!!!
花形「月まで飛んでけ!!!
<鉄柱は空振り、かわしたクナイは上空の折れた鉄柱に着地>
クナイ「月まで飛んでいく訳ないだろ
花形「そんぐらい思いっきりブン殴りますって比喩表現だよ 冷静に指摘するのやめてくれる
花形「あーあ にしてもくそっ そういうかっこいい事は俺にやらせろ
<ザン 月をせに柱に立つクナイ周りをラブレターが舞う>
クナイ「せっかく出したボールは使わないのかよ
花形「切り札ってのは最後までとっとくから価値があるんだが まあいいか
花形「あんだけの音出して屋根が落ちたんだ
花形「そろそろやじ馬も集まってくる頃だ さっさとケリ付けるか
花形「楓オリジナル忍術魔球炸裂炎球(さくれつほむらだま)
クナイ「変な名前
花形「うるせえ
花形「ドラゴンスレイヤーにはかなわねえよ けど大切なのは名前じゃない そうだろ
花形「と言う事で当たると死んじまうからクナイ君
クナイ「・・・・・・
花形「必死になって避けろよ