触れる指先
いつもより細くみえて折れてしまいそうで
私とはどこか少し違う彼女の指透き通るように
私と絡みあうその指がとても美しくて
涙の色もし悲しみに色があるなら
それが私に見えたなら
いつもとどこか少し違う彼女の涙透き通るように
あの頬を流れるその涙がとても美しくて愛し合い
重なり合う触れる唇
私たちの心指先は絡みあい決して離さぬように
行く先の無いこの関係が今に壊れてしまわないように
どうか耳を傾けて,目を背けずに 愛するあなた
私が望むことは あなたとの清らかな愛のわざ
男は硬い それは筋張った猪の死骸が 日を置いて硬くなったよう
でも,女の性器は子羊(ラム)のように柔らかいのよ
それは寝室の 白鳥のベッドよりもなお柔らかく 心地よい
男はいつも小さく背虫のように縮こまっている
女と寝るときだけはむやみに大きくしているけれど
ねえあなた,私はあなたをいつでも受け入れる
扉は常に開かれているわ
男は城攻めの槍,女は豪奢な城,扉はあなたのために開かれている
男の快楽は刹那に終わり まるで首を刎ねられた罪人
が ほんの一瞬痛みに顔を歪めるよう
でも ねえ,あなた 私の快楽は海の底のように深いし
あなたも同じように清らかで深いわ
二人の澄んだ川が互いに交わりあえば それは温かく涼しい
命の魚も知らずに惹かれるでしょう
男の喘ぎ声は まるで拷問を受ける兵隊のよう
苦しそうで今にも死にそう
あなたのように美しい心の人ならば きっと罪悪感を感じるわ
養豚場の豚の首に 哀れみを感じてしまうように
でも女の喘ぎ声は 天使の歌声とそっくりで
あなたと私は 二人で天にも届く賛美歌を歌うでしょう
紫の煙を追い出して 輝く月明かりに包まれるでしょう
私とあなたの愛のわざ...