エム×ゼロ - ネタバレスレ - Mx0

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798名無しさんの次レスにご期待下さい
M:7 3時間目・魔法実習授業[屋外]
煽り 班の話題は何かと縁があるあの兄貴のこと!?

聖凪高敷地内 聖凪山自然区域
九澄「しかしお前も恐ろしー兄貴持ったモンだな」
久美「2年の伊勢っていや魔法力すごく高いんだろ?
私ら一・二年校舎じゃ一番の実力者って話しだし」
愛花「2年始めでもうシルバープレート持ってる人ってかなり少ないんでしょ?」
ミッチョン「普通の人より一年早いペースって聞くけど」
カオル「けっ た…たいした事ねーよ あんなヤツ
ここにゴールドP持ってる一年がいるじゃねーか」
九澄「いっ」
愛&久&ミ「た 確かに」
九澄「し しかし何だってあんな噛みつき合ってんだ?お前ら
家で何かあったのかよ」←話題そらし
カオル「家って…いっしょに住んでねーし
あいつは出来がいいから高校入ると同時に一人暮らし認められてさ
俺は2時間かけて通ってんのによ
あいつはいっつもそーだ いい思い一人じめしやがってよ
ああ見えて昔から勉強も運動も何でもソツなくこなすヤツで
いつも俺は比較される身さ
対抗意識で聖凪高受けたんだけど そのお陰で覚えた魔法でまで
差ァつけられてたまるかよ」
九澄(こいつが試験に燃えてんのはそーゆう事情か
そのせいで昨日みたいな目にあうのはカンベンだぜ)
「ンな兄弟ゲンカに俺を巻き込んで欲しく」
愛花「魔法なら九澄君が手ほどきしてくれるわよ」
九澄(へ?)
愛花「なんたってプレートレベルはお兄さんより上なんだし
私達だって同じ班だし力になるよ
ね!! 九澄くん」
九澄「は…はい」(う…そんなカオされると拒否できね――ス)
カオル「クォーさすが親友!!いいヤツだぜ」
九澄「い?親友?」
カオル「そしてありがとう君達〜」
愛花たちに向かっていくが久美に蹴られる
久美「魂胆見え見えだってーの 抱きつこーたってそーはいくか」
九澄「チ…ハタ迷惑な 気持ちはわからなくもねーが」
柊「ああ気持ちはわかる こういった野外授業は ついムダ話をしてしまうものだ
だが俺の授業では命取りだという事を覚えとくんだな」
九澄「ひ〜〜スイマセン〜 つか何で俺だけ…」
巨大な木に捕まった大賀
799名無しさんの次レスにご期待下さい:2006/06/16(金) 06:42:24 ID:wR8JRHH5
柊「もう一度言うぞ この時間は一つの課題をクリアしてもらう
基礎学習で物に動的変化を加える技術は習ってるハズだ
今回はその応用で 一塊10kg弱の岩を浮かせてもらおう
時間は30秒間 この授業時間が終わるまでに
各班5人が全員クリアできたら合格とする
わかったな
浮かせる方法は一種類ではないぞ 風圧 引力 重力制御
あるいは空気を固めてその上に乗せてもいい
各自身についてる魔法で対応しても良し 魔法書の魔法を入力してもかまわん
オイ九澄!!ちょっと手本見せてやれ」
九澄「は? …っと俺はあんまり人前で能力見せびらかしたくねーから」
(ど…どーゆう気だよ)
柊「いいからやれ!!」プレートを投げるフリをする
九澄(!! あ そっか手ェ貸してくれんのか
ここでやっときゃこの時間魔法使わないでも不自然じゃなくなるって事ね)
「アハハ しっかたねーか…ちょっとダケだぜ?」
「そーいや九澄が魔法使うトコ 俺まだ見た事なかったよ」「私も」
九澄「そーだなそんな石コロじゃもの足りねーか
どーせならアレくらいいきますかセンセイ?」
大きな岩を指差す

柊「オイ調子にのるな」
九澄「いーじゃんやるならトコトンだって
最初の刷り込みはハデなほど信じ込みやすいし
一回信じちまった事は人間そうは疑えなくなるモンだろ?」
柊(……こいつ)
九澄「いくぜ〜ほいっ」
プレート投げる←実際投げてるのは柊
岩浮きだす
九澄「1Mじゃつまんねーし ガケ上ぐらいいっとくかー!!」
柊「おっ おい」
九澄「いっけー!!」
ガケの上に落ちる

「スゲーさっすがゴールド 格が違うな」
「ホント俺らじゃ参考にはなんねーよな」
愛花「うわーやっぱすごいんだね九澄くんて」
九澄「ム?あっははは まーなァ」
(…って ウソの自分をほめられてもムナシイだけだけど
それでも柊の気を引けるのはやっぱウレシー
ま今はウソでもいずれ本物のプレートが手に入った時
同じ事ができるようになりゃいいって事よ?)

ミッチョン「ふむ…岩だけにストーンと落ちて」
愛花「ウプ…ミッチョン」

柊(こいつ…計算高いのか それとも何も考えてないお調子者なだけなのか…)
「よーし各班練習始め?」
(いい度胸してる事は認めてやってもいいが)

「ダメだー少しくらいなら浮くけど10kgは重すぎだぜ」
「30秒静止ってキビシくない?」

800名無しさんの次レスにご期待下さい:2006/06/16(金) 06:43:27 ID:wR8JRHH5
九澄(みんな魔法の授業ン時はホント熱心にやるよな
夢みてーな能力が使えるんだからそりゃー楽しーだろうけど)
愛花「ねえ九澄君ってば 聞いてる?」
九澄(ま俺は柊といっしょなだけで十分楽しいけど)
愛花「?」
九澄「えと何だっけ…」
愛花「伊勢くん以外はみんな今回の課題に合った魔法持っていないみたいなのよ
やっぱ新しい魔法入力した方がいいかなって」
九澄「ああ…そーなの ……つかみんなどんな事ができるんだ?」
(そーいや俺 魔法の事ほとんど判ってないんだよな)

久美「自由選択の魔法は色々あるけど 
個々の性質と相性のいい魔法を選ぶのが基本だからな
私は機能増加型が合うんで 物の大きさやパワーを上げる魔法をいくるか」
カオル「俺は物を磁石化する魔法しかまだ使えないんだ
ま 今回は上手く使えそーでラッキーだけど」
ミッチョン「操作型 使い慣れてるのはこのコで他人を少し操作する魔法
(要 対象の髪の毛)」
愛花「私はアレを除くとイメージ型? 視覚的な変化を作る魔法が好き」
九澄(アレ…ね)←声振砲のイメージ
(…すげー みんなちょっとした魔法使いになってんじゃん
なんだかさっきまでとは別の人たちみてーに見えるぜ)
「ま… まーまーなんじゃないのか」
(なんだか俺肩身が狭め〜)
「ま たしかに今回の課題向きのはないカンジかな」

愛花「なのよね」
ミッチョン「じゃあ女子3人は新魔法入力しよ?
のんびりしてると詠唱する時間なくなるよ
空中浮遊の魔法となると…この辺かしら」
久美「皆同じじゃツマンネーよな 私コッチ」
愛花「じゃ私はコレ」
801名無しさんの次レスにご期待下さい:2006/06/16(金) 07:03:21 ID:wR8JRHH5
魔法の入力とは 教科書として各自に配布された基本書や蔵書室に保管された魔法書
そこに記されている秘呪文をMPに対して詠唱することで行われる
一度本人の声紋で入力された秘呪文はプレートに記録され
次回から魔法名を呼びだすだけで自動で唱えられ発動できる
魔法によってまちまちであるが強力な魔法は秘呪文も長く
詠唱に数日を要するモノもある
また入力時に詠唱者が霊的に高次な集中力を保っていると
魔法自体の精度が高くなる 同じ魔法でもより効果が高く発動できるのだ

久美「うるおお―――」詠唱しながらプレートを殴り続ける
九澄(うひー超武闘派)
人形に針を刺しながら詠唱しているミッチョン
九澄(いやこっちの方が怖ええか…)

カオルが肩を叩く
九澄「ん?」
愛花「あ〜ん詠唱って苦手 クチ回んないんだもん ヒギっ…」舌をかむ
「イヒャーイ ヒハハンヒャッヒャ――― 痛―い 舌噛んじゃった
ヒュハラヒライハヒハヒ だからキライ」
九澄「やべー… ツ…ツボに」
カオル「あれはお前じゃなくてもヤラれるわ」

愛花「どうしよう……時間内に終わらないと みんなの足ぴっぱる事になっちゃうよ
む〜〜といってアセると余計にカンじゃいそーだし…」
九澄「…ひ 柊 うまくいってねーのか?」
愛花「や やだ九澄くん見てたの?」
九澄「集中できねーんなら もっと静かなトコ行ったほうがいいんじゃ…」
愛花「だっ 大丈夫 少し動揺してただけだから
私みんなと違ってまだ上手い集中する型がなくって
入力の時はあせっていつも時間くっちゃうのよね」
九澄「うーん 落ちつけりゃいいって事か」
愛花「あっ ほんと平気だから… 一人で何とかするし」
九澄「しかし入力ぐらいで動揺するってどうよう?
その調子じゃ浮遊の魔法使えるのは冬―になるカモな」
愛花「ヤダ 九澄くん 何〜いきなり」
九澄(…マジ界王クラス
802名無しさんの次レスにご期待下さい:2006/06/16(金) 07:05:07 ID:wR8JRHH5
愛花「…てアレ? 何か気が軽くなった…」
九澄「お うまくいったか? 
前 閉じ込められた時にオヤジギャグで落ちついた事あったからさ
何もアワてる事ねーって たかが授業だし ダメならやり直しゃいい」
(なんて俺がエラソーに言えねーけど…)
みんな何回でもつき合うしよ (柊ならな…)」
愛花「ありがと なんか九澄くんにそう言われるとスゴク落ちつくわ
なんだか九澄くんに魔法かけられたみたい」
九澄(残念だが…… 柊を落ちつかせたのは本当の俺じゃなく
ゴールドプレートを持つ架空の俺の言葉なのだが…
とろける俺の頭にゃどーでもいい事だった)
愛花「?」

柊「29 30秒?」
「よーし合格 校舎戻っていいそ」
「やった――」
柊「残りは6班だけかどうなっている
3人はもう合格印出てるんだな 九澄はもういいとして」
久美「愛花がまだです」
柊「何をしてるんだ?授業時間が過ぎたら不合格になるぞ」
久美「もう戻ってくると思うんですけど」
愛花「スイマセーン遅くなって」
久美「遅いよ」
愛花「九澄くんのお陰で入力 間に合ったみたい
じゃっ?いきます!!! 上昇磁竜!!
15秒 20秒」
九澄(ま 何だ…魔法が使えないだけで俺に何の力もないってワケじゃねーさ
ニセモンパワーでも何でも使ってやれる事やりゃいい話よ)
久美「合格決まりだな」
九澄(嘘がバレねー事が第一だが
役に立つまでいかなくても足さえ引っぱんない存在に…)
「…?」
(!!さっき俺(つーか親父)が持ち上げた 大岩が今にも落ちそうに〜〜)
「おい!! 危ねーにげろー!!!」

愛花「28…」
岩落下

久美「キャーァ!!」
愛花「…?何?」
終鈴鳴る

「!!? そんなァ時間切れ?あと2秒だったのに〜〜」
久美「ちょっと調子こいてあんたがあんなトコに岩のっけるから!!」
カオル「どーすんだよ こんなトコで出遅れて!!」
九澄(やっぱ俺…って 足引っぱる運命なのかも)

柊「…まァ事故だからな 合格でいいだろう」
全員「…親バカ…」

煽り セーフ!?