M:3学園生活スタート!?
煽り 爽やかな朝!?
「!!オイ 柊先生だ…」
「うはヤベ…オハヨウゴザイマス」
「オハヨウゴザイマス」
「おはようございます」
柊賢二郎(37)
聖凪高校・魔法技術主任教員
この学校において魔法の能力は校長に次ぐ実力者であり
校内全ての生徒から恐れられている存在である
柊「こらそこ!!校内で菓子を…」
久澄「おーい 朝からえらそーだなオイ!それじゃあ一日疲れっぱなしだろ」(柊の背中を叩く)
柊「久澄大賀…」
「ウソ…柊先生に対して何てマネを 何者だあいつ」
「例の一年だよ…」
「あの態度 柊先生とタメ張る実力てのはマジか?」
久澄「!!!!」(柊に引っ張られ校舎裏に連れて行かれる)
柊「こ…このガキ…殺されてーのかオウ?」
久澄「な…何だよコエーなァ…」
柊「お前誰のおかげでこの学校に入れたと思ってやがる?」「あ?」
久澄「ああ 良かったなァ「俺が入学したお陰」でクビにならなくて」
柊「なんだと?」
久澄「…なんだ?」
校長「いいですか久澄くん あなたにはこのまま来客用の魔法プレートを持ってもらう事になります
このMPには前にも言ったように校内に出入りする力しかありません
このMPであなたは「さも魔法が使える」という顔で行動してもらう事になります」
久澄「じゃあ俺魔法が使えないの!?」
校長「そういう事です
MPというのは使用者がプレートに必要な分魔法術を記録し「魔法特区」で生まれる
魔力を使って実行するいわば魔法の記憶装置です
魔法はその効果・時間で使用する容量が異なります
大きな魔法ほど複雑な記録が必要となりプレート容量を食います
位の低いプレートでは扱えない事もあるでしょう」
レッドプレート(初心者向け)容量は最小
シルバープレート(中級)容量は平均値
ゴールドプレート(上級)容量は最大クラス
「各生徒には個人証もかねて魔法能力に合わせたプレートが支給されますが
新たなプレートはいつでも作れるワケじゃないのです」
久澄「今はできねーの?」
校長「ええ」「プレート自体が最高の魔力を用いないと生み出せないため
この聖凪山の魔力が高まる特定の時期でなくては
プレートを生産することができないのです」」
久澄「じゃー俺とーぶんただの人でこの魔法学校で過ごすのかよ!!うっそー」
柊「正体を知られずにやっていくには事情を知る俺の協力が不可欠という事だ」
久澄(うっ… こ…このやろ自分のクビだってかかってんだろーに
主導権は握ろーってか… しかし…下手うってまた記憶消すとか言いだしたら困る
むかつくがここは…)
柊(なんてナマイキな…置き物に換えて男子便所の便器横にかざりつけてやろうか…)
久澄(クソオヤジ…校外つれ出して桜並木の肥料にしてやりてえ…)
柊「それと…もう一つ
やむなく同じクラスになってしまったが娘にいらんちょっかいを出すなよ?
こっちの件はともかく…愛花に少しでも関わりあってみろ てめーマジぶっ殺すからな」
久澄(くっそー………一方的言いなりなんてなりたくねーが…
こいつばっかはヤツの思い通りかもな…)
理科室。久澄の隣の席でつーんとしている愛花。たぶん同じ班。
(なにしろこれだしな…)「あのさ…こないだの事は何度も言ったけど…」
愛花「私に話しかけないで!!!」(涙目で叫んで久澄とは反対の方を向き泣いている)
久澄(完全なる拒絶!!!
やっぱマズかったよな…カン違いとはいえ本能のまま流されちまって…
今はこれ以上俺の印象を悪くしねーようにするしか…)
先生「いいですかでは魔法薬の調合と効能の実験です
魔法というのはプレートだけで使うわけじゃありません
特殊な薬などでも同様の効果をあげることも可能です
この植物はマンドレイクです幻覚剤の材料によく使われますね
魔法特区で育ったマンドレイクは危害を加える者に幻覚を見せて身を守ります
よーく注意が必要ですよ
でも皆さんの持ってるMPが自動的にこの程度の魔力は防いでくれますので心配無用です」
久澄「MP!!?」「あ」「わ…とと」(シャーペンを落とす)
愛花「!!」(気が付いて取ってあげようとする)
「よ…よっと……」「はうっ!!」(イスに座ったまま手を伸ばすがイスから転がり落ちる)
(いった〜〜い…)
「あははぶつけちゃった は……」(シャーペンを渡しながら主人公と喧嘩してたのに気付いてあわてて無視する)
久澄(…親切は条件反射になっちまってるのかな…?)
先生「はい各班引き抜いてスリつぶして下さい」
同じ班の男「久澄くんコレ スリおろしてよ」
久澄「ああ」(しかし高校の授業で魔法とは…)
マンドレイク「オネ…ガイコロサナイデ ユルシテクダ…サイ オネ…ガイ…
タス…ケテ タスケテ?」
この姿はマンドレイクの魔力が作った姿である MPが働いていればただの根にしか見えない
久澄(や やべえ… こんなんでいきなり魔法がない事バレたらたまんねーって…)
「えいっ!!」
マンドレイク「イヤッ タスケテ タスケテェェ」
久澄(で…できねェ俺にはできねー)
同じ班の男「早くしてよ」
愛花「もう…私がやってあげるよ!!」
マンドレイク「ギャアアアア」
久澄「のああー!! ヒイイ…ヒドイ ヒドスギル……
何でそんなヒドイ事ができんだァァ」
愛花「? ちょっと代りにスリつぶしただけじゃない…そんなに悪い事?」
久澄「ヒトデナシ!!鬼ィ〜〜〜〜!!
こんなんマトモな神経の人間のする事じゃねえよ…」
「あれっ」絶命し魔力が失われた
(い…いかん もしかして俺…魔法に…!?)
愛花「わかったわ 私が無視したから仕返ししてるのね?
ひどい…サイテ――――…」
ミッチョン「あ ヤバ」
久美「愛花」
愛花「大嫌い!!!」(声震砲をやろうとする)
ミッチョン「ダメーアイカ」
久美「まてって」
久澄「うひーっ」(足元で爆発)
先生「そこ!!何を騒いでるんですか フザケちゃいけませんよ
バツとして授業後の後片付けやってもらうよ
どーしたんだ柊君 君のようなマジメな生徒が」
愛花「えと…その…」
久澄「アハハハ アホくせ――― 一月遅れてヤバイと思ってたのに
まだこんな初歩の事やってんなら もー半年近く休んどきゃよかったかな
こんな授業遊びながらじゃねーとやってらんねーもん 片付けは一人でやっといてやるよ」
「さすがは怪物一年生…こんな授業バカバカしいってか…」
「ゴールドプレート持ってるくらいだもんなァ…」
「コエ――――…」
先生(例の九澄ってやつか………柊先生が手を焼くほどの生徒らしいが
ここは先生としてガツンと…)←ここから全部また九澄。前半全ては久澄。またしても統一されてない。
「わ わかった!!片付けは君一人でやりなさい つつ…次は許さないからな!!」
久澄(と…とりあえずセーフ 幻覚の事がわかっちまうと面倒だからな
しかし… どうしようコレ…)怒り狂った愛花
久美「ちょっと九澄くん!!! あなた愛花に何をしたの?」
ミッチョン「愛花はねホントマジメでいい娘なんだから
入試の時の事謝りたいって ずっと九澄くんの事気にかけてたのよ!?」
久美「あいつがあんなギスギスした態度とるなんてよっぽどの事があったハズ
何をしたんだ言ってみろ!!」
久澄「へへ…へへへへへ ダイキライとか言われちまったよ…… どーしよ
どーしたらキゲン直んの? 教えろよ 教えてください」
愛花「どーしたのミッチャン久美」
久美「愛花」
愛花「片付けに戻ってきたんだけど…私も騒ぎの原因だし」
久美「じゃあ私達も」
愛花「いいわよそれじゃバツにならないもの」
久澄「オレ一人でやるからいいよ」
愛花「あなたにカリは作りません」
久澄(ここまでコジれちまうともうお手上げだな…トホ…
もうずっと嫌われたままかよ)
「あのさ…何度も言うけどこの前の事は…」
愛花「実際の私と魔法で出した幻と間違ったって言うんでしょ もう十分聞きました」
久澄「そう言わず聞いてくれって!!」
愛花「なによ…間違いじゃなくったって…結局女の子の幻出して抱きついてたワケじゃない
やってる事がキモーイ…」
久澄「カンベンしてくれよ…本当に悪かったって思ってるんだって…
それに…魔がさしたっていったって誰でもかれでも抱きつくかよ…」
愛花赤くなる
(あヤベ!!今の言い方じゃ余計気色悪いんじゃ…!?)「…って別に深い意味は」
愛花「えと…その……」
久澄(何か言わねーと………)
黙りあう二人
「誰だ?こんなズボラな事するのは まったく…」(鍵を閉める)
久澄「!! え!!」「オ…オイ「ガチャッ」て…何してんだよ!!」「オイオーイ」
「ウソだろ……開かねーぞ…他の出入り口なんてねーしなァ…
…ハハどーしよう」
愛花「どーしようってコワイから早く出ようよ」
久澄「出るったって…」
愛花「何言ってるのよ九澄くんゴールドプレートじゃない
こんなトコから出る魔法くらい余裕で使えるよね?」
久澄(えーっとですね………)
煽り 密室で二人きり!チャンス!?ピンチ!?
予告 大賀&愛花、ピンチ!!打開策は魔法のみ…!?