クナイ「貸し借りはなしか
クナイ「そうやってスジを通すことを重んじる人なら誰かに秘密を喋る事もないだろ
クナイ「となると あと問題はこっちか
クナイ「いや〜〜 やっぱり壬生さんはすごいですねー
青葉「えっ
クナイ「僕なんかこんなに血だらけなのに 壬生さん無傷なんですもん
クナイ「さすが学生チャンプ
青葉「あーそうだよ クナイ君 頭大丈夫!?
青葉「大丈夫なの頭!? 変になってない頭 どうかしてない頭!?
クナイ「・・・青葉さんが言ってる意味での頭は たぶん大丈夫です はい
<誰かが入ってくる>
?「でっかい音がするから見に来てみれば
壬生「!
花形「何これ 屋根ないじゃん 明日のバスケの授業 ないな こりゃ
クナイ「! <バッ クナイが焦って振り返る>
花形「あっ みちるがいる 俺 昔から好きだったんだぜ
青葉「花形君 何!? 今言うこと!? <青葉はギャグ顔>
花形「チース壬生さん 今日も渋いっすねー
壬生「・・・・・・
花形「ところで何があったんですか!? 大事件じゃないっすか
壬生「下らん詮索はいい 中には入るな まだ瓦礫が落ちてくるかもしれんぞ
<書き文字で ん?>
壬生「自慢のお顔に傷を作りたくは・・・
<汗が額から つー と流れる>
壬生「ん!? ヒヤ汗!? どういう事だ!?
壬生「こいつはただの学校一の女たらしのやさ男
壬生「こんな軽薄男に俺のヒヤ汗が反応したって言うのか!? ありえない
<花形の冷ややかな目元のアップ>
壬生「!!!
<ゾクッ 大量の冷や汗 そして後ろに飛びのく>
壬生「!?
壬生『何・・・何だ!? なぜ俺は後ろに飛びのいている!?
壬生体が勝手に反応した!?この男に近づいては危険だと本能が反応したというのか!?
<花形が壬生の目前まで一気に迫る>
花形「こんな事初めて!?
壬生「!!?
花形「あきれるぜクナイの奴 本性悟られときながらすんなり帰そうとしやがって
<殴りかかろうとする花形の手をクナイがつかむ>
クナイ「やめろ楓!! 壬生さんは何も喋る気は
<ゴ そのまま額のあたりに花形のパンチがヒット>
クナイ「!!
花形「目撃者はジェノサーイド 貰うぜ壬生さん あんたの記憶
<パアン クナイと壬生を吹き飛ばす花形>
クナイ「壬生さん!!
<クナイが落下する壬生をキャッチ>
花形「はい 消えた
クナイ「くっ
青葉「え・・・ <ぽか〜んとする青葉>
クナイ「壬生さんはもう秘密を喋る気はなかったんだぞ
クナイ「記憶をスッ飛ばす意味なんてなかったんだ なのになぜ殴った
クナイ「花形楓!! 僕の監視役のおまえなら全部わかっていたはずだろ!!