ネギま!ネタバレスレ94時限目

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924名無しさんの次レスにご期待下さい
どどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどど。
私の中で道路工事が止まらない。
呆然としているうちに車から下ろされ、
聖さまが、ホテルの人(ドアマンさんとかいうらしい)に車のキーを渡してしまっていた。
去っていく黄色い車。
私が立ち直ったのは、既にロビーに入った後だった。

「ちょ、ちょっと聖さま聖さま、聖さま聖さま聖さま、聖さまったら!」
名前を連呼して、フロントに行きかけたの止める。
そのままロビーの端まで引きずって耳打ちする。
「本当にココに泊まるんですか? 冗談だったら本気で怒りますよ!」
「いいじゃん、なかなか経験できないっしょ?」
「勘弁してくださいよ〜。お小遣い足りるはずないじゃないですか」
ガクガクと聖さまの肩を揺さぶる。
うう、ロビーの豪華さに打ちのめされて涙声になってしまう。
半泣きな私を見て、さすがに聖さまが悪いと思ったのか、ポケットから封筒を取り出した。
「実はね、宿泊ご招待券があるの。今年の初めに親が福引で当てたんだけど、
 こんなとこわざわざ泊まりに来ることないし、もうすぐ使用期限が切れちゃうし」
だから、もったいないから使ってみようと言う気になった、とネタばらしをしてくれた。
「でもでも、未成年二人で泊まれるんですか?」
「ああ、予約するときに22歳だって言ってあるから平気」
へなへなと力が抜ける。
聖さまが慌てて支え、近くのソファに座らせてくれた。
「じゃ、私チェックインしてくるから」


堂々とした態度で、フロントに行く聖さま。やがて一人のベルボーイさんを連れて戻ってきた。
「お待たせ。荷物もってもらいな」
「は、はい!よろしくお願いします!」
ボーイさんにガチガチに緊張して、直立不動で話しかけてしまう。
聖さまは、声にこそ出さなかったけど、腹を抱えて笑っていた。

「こちらでございます」
ボーイさんが開けてくれた扉。ドアプレートに"Royal Suite"と書いてある。
いくら英語が平均点な私でもわかる。
これはろいやるすいーとと読むんじゃないのでしょうか。
ということは、この部屋はいわゆるろいやるすいーとるーむなんじゃないでしょうか。
またも呆然としているうちに、ボーイさんは荷物を置いて出て行った。


「おーー、凄いよ、祐巳ちゃん、おいでよ」
部屋の奥から、珍しくはしゃいだ感じの聖さまの声。
つられて行ってみると、その意味がよく分かった。