ネギま!ネタバレスレ94時限目

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900名無しさんの次レスにご期待下さい
立ち尽くす乃梨子の頬を伝う涙に、志摩子は優しく口接けた。

今日の放課後別れたばかりだというのに、「顔が見たくなった」と言って突然家に
やって来た乃梨子。
その乃梨子は今、自分の心を言葉にして涙を流していた。

志摩子はしばらくそんな乃梨子の涙に唇を触れさせたままでいたが、不意に
乃梨子にきつく抱きすくめられ、二人はそのまま畳の上に倒れこんだ。
志摩子を押し倒した乃梨子の腕はいつもよりも力強く、その瞳は今までで一番、
欲情した光を宿していた。
乃梨子は自分の下に組み敷いた志摩子のことを、まだ涙に濡れた瞳でじっと
見つめている。

物事を割り切るのが上手そうな乃梨子のことだ。執着心や独占欲のような慣れない
感情を持て余して、一人悶々としていたのだろう。しかし、その気持ちを自分に
ぶつけてくれたことが志摩子には嬉しかった。

ひと時互いの気持ちを確かめるように見つめ合うと、乃梨子が志摩子に顔を寄せ
唇を重ねてきた。そして自分の唇を乃梨子が激しく求め始めると、志摩子はそれを
受け入れ自分から舌を絡ませていった。

「んっ…」
「は……ぁっ」

志摩子の舌の動きに合わせるように、乃梨子も舌を志摩子の口内に差し込んでくる。
二人は目を閉じ夢中で互いの唇と舌を貪り合いながら、甘い唾液を交換し合った。
その深い口接けはいくらしていても飽きることがなく、息継ぎをするために微かに
唇を離しては、また重ね合わせる。
そしていつしか二人の濡れた唇は、ぴちゃぴちゃと淫靡な音を立て始めていた。


今までで一番激しいキスなのではないだろうか……。
志摩子はそう思いながらも、長く濃厚な口接けで頭は半ば朦朧となりかけていた。
そこに追い討ちをかけるかのように、乃梨子の手が志摩子の胸に延びてくる。
その手が柔らかな膨らみを丹念にこね回すように、ゆっくりと動き始めた。

乃梨子のその手の動きに制服と下着の上からであるにもかかわらず、志摩子の身体は
敏感に反応し、全身が熱く燃えるように急速に火照り始めてくる。
そして志摩子の口内を舐めまわす舌の動きに合わせるかのように、胸を揉みしだく
乃梨子の手の動きが徐々に激しくなってきた。

今日の乃梨子は自分のことを上手く制御できないようだ。
しかし乃梨子のその激しさは志摩子にとって不快なものでは全くなく、その熱さを
自分にぶつけてくる乃梨子のことがたまらなく愛しかった。
そして今こうして乃梨子の想いを受け止めているのは、他の誰でもないこの自分なのだ。
その事実が、志摩子にはこの上もなく嬉しかった。

胸を撫でまわしていた乃梨子の指が、布越しに乳房の登頂を探り当てた。
乃梨子の指の動きがそこを刺激するような細かい動きに変わると、その先端が硬く
勃っていくのが自分でも分かった。そして胸の反応に同調するかのように、下腹部も
どんどんと熱くなってくる。