「や……あっ」
指の動きはそのままに、令ちゃんの顔が、由乃の胸元へと降りていく。
由乃は期待に胸を高鳴らせて、その様子をうっとりと見つめていた。
「マッサージしてた時は、もっと素直に気持ちいいって言ったじゃない」
「……令ちゃんのイジワル……あ!」
胸の頂きに唇を這わせられると、由乃はたまらずに身悶えした。
二つの硬くなった先端を、指と舌で同時に転がされる。
「令ちゃん、だめ……」
いつもの令ちゃんは、言葉責めなんてあんまりしてこないのに。
どうしたんだろう。旅行に来て開放的になってるのかな。
ともすれば快感にさらわれそうになる意識の中で、そんなことが由乃の頭に浮かんだ。
(でも、こういうのも新鮮でいいかも…。せっかくだから、楽しまなきゃ……あっ!)
油断している隙に、令ちゃんの指が由乃の秘所に差し込まれた。
既に濡れていた由乃のそこが、微かに水音を立てる。
「ねえ由乃、ここも……好きだよね?」
「し、知らない……んっ!」
令ちゃんの指は、由乃の感じるところを的確に責めてくる。
もう何度も身体を重ねているので、お互いの感じるところはよく知り尽くしているのだ。
時には焦らすようにゆっくりと、そうかと思えば激しさを増し、令ちゃんの指は由乃の
秘所を丹念に愛撫してくる。
その指の動きに合わせて強い快感が沸き起こり、抑えようと思っても勝手に腰が跳ねてしまう。
「由乃……」
「あ……はぁっ」
令ちゃんのことをもっと感じたい。由乃がそう思ったのと同じ、絶妙のタイミングで。
令ちゃんの指が、由乃の中に入ってきた。
これまでの愛撫で既に高まっていた由乃は、その指がゆっくりと自分の中で動き始めたのを
感じただけで、限界を迎えた。
もうダメ……令ちゃんっ!
この世界で一番大好きな令ちゃんの腕に抱かれながら、由乃の意識は白く跳んだ。