「ねえ由乃…………しよっか」
「え?」
うつ伏せになっている由乃の上に、令ちゃんが覆い被さってきた。
しかし由乃は身体を動かさない。すると、後ろから耳たぶを甘く噛まれた。
「令ちゃんのエッチ」
令ちゃんの舌を耳に感じた瞬間、すごくぞくっとしたのだが。由乃はそれを隠しそっけなく呟いてみた。
「由乃があんな声出すからでしょ」
しかし令ちゃんはもうかなりその気になっているようで、しばらくそうして由乃の耳を味わった後、
ようやく離れて身体を起こした。
そして次の段階に移るために由乃の身体の下に腕を入れ、抱えるようにして仰向けにさせようと
由乃を促す。
今度は由乃もそれに応え、身体を回しながら令ちゃんの首にぎゅっと抱きつき、まずは軽くキスをした。
すぐに唇を離し、しばらくの間見つめ合う。
「由乃……大好き」
「知ってるもん……」
由乃は内心その言葉を待っていたのだが、今は素直に認めないことにする。
でも、声の調子にその気持ちが出ちゃったかな。
そう思いながら、二回目のキス。
今度のキスは、唇を開きお互いの舌を絡め合う、濃厚な大人のキスだ。
「んっ」
「はぁ……あん……」
そうしてキスを交わしていると、二人の息遣いが少しずつ悩ましげになってきた。
令ちゃんが何度も何度も由乃の舌を求めてくる。
今日の令ちゃんは、いつもよりちょっとだけ積極的で、そしてほんのちょっとだけ激しいような
気がした。
(ちょっと挑発しすぎちゃったかな)
貪るようなキスのせいで痺れ始めた頭の片隅で由乃はそう考えながら、自分の口内に
差し込まれてくる令ちゃんの舌の感触を、自分の舌で震えるように感じていた。
そして令ちゃんの手は、口付けを交わしながらも由乃のパジャマに延び、一つずつボタンを
外していく。
ほどなくして胸が露わになると、その膨らみを優しく揉まれた。
「令ちゃん……」
胸に直接触れられ自分の中の欲望も更に高まってきた由乃は、甘えるような目で令ちゃんの
瞳を見つめた。
「由乃……ここは、どう?」
そんな由乃の目を見つめ返しながら、令ちゃんの指が胸の先端の突起を軽く転がし始めた。