ネギま!ネタバレスレ94時限目

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830名無しさんの次レスにご期待下さい
私立リリアン女学園で先日行われた体育祭。
その代休と週末が上手く重なり、生徒たちにはありがたいことに三連休となった。
そこで祐巳たち薔薇の館の面々六名は、体育祭の打ち上げ及び反省会と称して、
二泊三日のお泊り旅行にやって来た。

ちなみにここは小笠原グループが所有するリゾート地の一角。
静かな木立に囲まれた貸切コテージに泊まり、三日の間敷地内にあるコートでテニスを
したり、あたりを散策したり、あるいは広めのダイニングで歓談したりしながら更に親交を
深めるのが目的。

体育祭の反省会はもちろんのこと、遊びや食事当番も無事にこなし、今は二日目の夕食後。
食後のティータイムに、他愛の無い話などをしながら皆で盛り上がっていた。
その最中、由乃さんに「祐巳さん、ちょっと」と呼ばれた祐巳は、皆からは少し離れた窓辺の
テーブルに行き、そこに由乃と二人で腰を下ろしたのだった。


「ねえねえ、昨夜はどうだった?」

由乃さんは自分と祐巳、二人分の紅茶を入れ祐巳の横の席に着くと、声をひそめて
祐巳に囁いた。
しかし囁かれた祐巳の方はというと。
由乃さんの言う「昨夜はどうだった」という言葉を頭の中で何度繰り返してみても、彼女が
一体何を聞きたがっているのかが、どうしても見当が付かなかったのである。

「え?昨日の夜?何が?」

きょとんとした顔で答える祐巳の言葉を聞き、「はあ」と溜め息をつく由乃さん。
内緒話をするかのように、祐巳の方へと身体を寄せる。

「せっかく祥子さまと部屋で二人っきりの夜だったのよ。まさか、何にもなかったってわけじゃ
 ないでしょうね?」
「えっ。な、何もって、何が!?」

そうは言ったものの。
さっきと違い、今度はここまではっきり聞かれているのに、由乃さんが言っている意味が
分からないほど祐巳も鈍くはなかった。
この場合の「何か」とは。
つまりその、キスとか更にはもっと先の……アッチ関係、のことであろう。
でも、何かあったかって聞かれても……。

「……その様子だと、何にもなかったのね」
「うー。お察しの通りです」

残念ながら、何もありませんでした。
情けない顔をして答える祐巳を見て、由乃さんはまたもや「はあ〜」と大きく溜め息をついた。