令の舌の動きは巧みだ。
歯茎をなぞられ、たまらず私が声をもらしそうになった隙に、
奥深くに侵入し私の舌をからめとり引きずり出し、私の舌に自分の舌と唇をからめ、しごくように動かす。
「ふっ……ぅ、ぷぁ、ああっ、ん」
ダメ……体の力が抜け……て。
「え?……あああっ!?」
力が抜けてへたりこもうとした私を鋭い刺激が襲った。
そうだった。わたしの股には、令の膝がさしこまれていたんだった。
座り込もうとすると……体重と膝に秘所がはさまれッ……て……っ。
そ、それに令、重みを感じたら膝に……ひねりを、くわえ、て……る……。
「だ、だめ、令、お願い、膝……」
「膝がどうかしたんですか?紅薔薇さま」
「あぁ、んっ、く……は、ああっんんッ」
もうダメだ。唇はまた塞がれてしまったし。ああ、また舌がしごかれてる……。
足もガクガクしてて、限界。そして膝が。膝が。膝が。こすれて……。
頭、白い……でも、こ、声だけは抑えないと……。
「くっふっ……ぁ、く」
「令。私は蓉子が可愛く鳴く声が聞きたいわ」
「……わかりました、お姉さま」
「!?」
令は唇を離し、わたしの両肩をつかむと……おもいきり下方向に押さえつけた。
膝の力と動きは、全く緩めずに。それどころか、上に突き上げるようにして。
「ひっ、ダメ……はぁん、ぅぁ、ぁぁあああアアアアッ!」
電気が背筋を貫き、同時に白くあやふやになる感覚。
「あああぁぁ……!……は、ア……」
……イッちゃった……。
悔しいはずなのに、快感がそれを塗りつぶしていってしまう。
視界がぼやけるのは、焦点が合ってないのか涙で潤んでしまっているのか、その両方なのか。
「蓉子……綺麗よ」
床にダウンしてうわのそらの私の顔の前で、江利子がほほえむ。
「それにしても、さすが私が見込んだ妹よ。令。いいもの見させてもらったわ」
「どういたしまして、お姉さま」
「ふぅ……満足。満腹。て感じね。もう思い残すことはないわ」