ネギま!ネタバレスレ94時限目

このエントリーをはてなブックマークに追加
822名無しさんの次レスにご期待下さい
後ろから腕を回される。心地よい重み。
「蓉子さま、さっきはごめんなさい。お茶をかけてしまって……」
「い、いいのよ、そんなこと。それよりこの腕を……」
「蓉子さまがよくても、私の気が済んでないんです。ハンカチでふく暇もなかったでしょうから、
 ふきとって差し上げます」
「だ、だからいいってば……ひゃっ」

いきなり頬をなめあげられた。生ぬるい感触と、背筋のぞくぞくする感覚が合わさる。
「うふふ。顔全体にかかってたものね。綺麗にしてあげてね、令」
「はい、お姉さま」

熱い息をはきかけながら、ことさらゆっくりと私の顔、首筋を舐め上げていく。
ランダムに、うまく左右に散らして。
背後にある令の動きが見えないものだから、次はどちらにくるか、期待……いや、考えこんでしまう。
右かと思ったら左頬へ。左だと思ったらうなじを奇襲され。油断していると容赦なく耳を。

「ああ……はあっ……」
神経をはりつめてはいけないし、油断してもいけない。

……こんなの無理だ。
「あーら蓉子。もう抵抗できないの?」
悔しい……けど気持ちいい。
頭がくらくらする……。世界がまわる……。

と思ったら本当に回っていた、というか回されていたようで、
いつのまにか令の微笑む顔が正面にあった。
いつもと同じなのに、いつもとどこか違う色気がある笑顔。
少年のような爽やかさが抜けて艶やかさが加味されたような……。
その笑顔が。近づいてくる。ゆっくりと。
……ああ、キスされてしまうのか。

唇が合わさった。
でも、軽く触れるだけ。
随分とそっけない。

……なぜ?他の娘にやったようにはしないの?
不満を感じて見上げると同時に、太股の間に令の片膝が差し込まれた。
「きゃっ、ぁ、ああっ」
思わず声が漏れてしまう。
「んんっ」
しかしすぐ塞がれる。時間差できた今度のキスは深く激しかった。