ベットの中…。
可南子は眠れずにいた。
小説の事を思い出すと眠れないのだ。
再びそのページに行き、小説を読み出した。
読めば読むほど主人公は祐巳に思え、他の登場人物も次第に山百合会のメンバーに思えてくる。
しかし可南子はなぜか悲しかった。
瞳子らしき人や乃梨子らしき人が出てるのに。自分らしきキャラは一切出てないこと。
さらに、それらのキャラは全て祐巳らしき人と淫らに絡んでいた。
自分だけ仲間外れ。悲しかった。何でその人は書いてくれないのか…。
可南子は切なかった。
そして、可南子の指は、寝間着のズボンの中に…。
片手を秘所に沈め、もう片方はひたすらに、ページをスクロールしていた。
そこには、由美を慕う少女塔子が由美を思い激しい自慰に耽るという内容が書かれてた。
いつしか可南子は、小説内の塔子があたかも自分に感情移入したかのように…激しい自慰を始めた。
「あっ!ああっ!祐巳さまぁ!祐巳さまぁ!」
服を脱ぎ、片手で胸を激しく揉み、もう片手は秘所を激しく穿くる。
「ああん!ゆみさまぁ〜!」
可南子は絶頂を迎えても、手を止めなかった。
小説の中で塔子は、自慰の果てに全裸で眠り込んだ…可南子もまた、数回の絶頂の後に、力なく倒れこみ、眠りについた。