ぷるんと音がして、豊かなまるい乳房が糸色の前に姿を現した。
一度風呂場で目の当たりにしているとはいえ、良く観察すれば新たな発見が無くもない。
健康的な淡い桃色をした乳首は小さく控えめに縮こまっていて、広がった乳輪の大きさは
それと比べて若干大きく見えて境界線もはっきりしない。乳房全体から見れば、均整の
取れた物だといえるだろう。
糸色は舌と指を丹念に使って先端を弄る。柔らかな丘陵の向こうから嬌声が聞こえる。
霧の乳首がむくむくと固く隆起してゆく様を、糸色は舌先でたっぷり愉しんだ。その事を
嬉しそうに霧に伝えると、彼女はいやいやと首を振った。
「やぁぁ……先生のえっち――」
口ではそう云いながらも霧は抵抗しない。乳房に顔を埋めてちゅうちゅうと吸い上げる
糸色の頭を、霧はさらに胸へと強くかき抱く。
脇腹の括れから張り出した腰へ。糸色の動きを受け入れるかのように霧が腰を浮かす。
霧の息遣いが、尻から太腿の肉をジャージ越しに愛撫する糸色の手の動きと同調を始めた。
「先生、せんせい――」
膝から内股にかけて糸色が摩る内に、霧は徐々に両脚を開いてゆく。
乳房と良く似た肉感が、強張った合成繊維の下で暖かに息衝く様子が掌に伝わる。
指を筋状に食い込ませて縦に撫でると霧が声を出して喘ぐ。
霧が見守る中でジャージのゴムに手を懸ける。霧は観念したように天井を見上げる。
ゆっくりと引きずり下ろし、糸色は霧の細く縮れた茂みを視界に捉えた。
糸色は霧の腿を大きく持ち上げ、秘められた花びらのような霧の性器をしげしげ眺める。
貝殻のように慎ましく閉じたそれは、霧の貞淑を物語っているようにも見える。けれども
指で左右に開かれたその内側は、糸色を迎え入れる予感で充分な熱を帯びていた。
顔を近づけると、女の温気がむっと鼻を擽った。牛乳石鹸の芳香が混じったそれに糸色は
軽い酩酊を覚える。
霧が足をじたばたとさせて止めるのも構わず、糸色は花びらに口付ける。太股と尻とを
丹念に撫で回しながら、霧に聞かせるようにちゅぱちゅぱと音を立てて吸い上げる。舌に
唾液をたっぷりと絡ませて、花びらの筋に沿って舐める。
感じる度に、霧の柔らかな太股が糸色の頭をきゅっと挟む。。
粘膜の内側に隠れていた突起を舌先で突付くと、霧は僅かに腰をぴくぴくと震わせた。
糸色は頃合を見計らって、霧のジャージを潜って両腿の間に割り込む。
くちゃりと音を立てて身を埋めると、霧は白い喉を仰け反らせた。軽く達したようだ。
いきなり動き始めるより、まずは霧の呼吸が整うまで待ってやる方が良かろう。
そう思っていた糸色の腕に、霧が力なく手を添えた。
「先生――すごく固い」
霧は糸色と目を合わせて、喘ぎつつもにっこりと笑って云った。
「いっぱいして。会えなかった時の分まで、いっぱい、私でして――」