ネギま!ネタバレスレ93時限目

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736名無しさんの次レスにご期待下さい
「お待たせ、先生」
 少女の声で、糸色は我に帰った。
 糸色の背後から呼びかけていた小森霧は、頭から毛布を被っていた。着衣はジャージに
薄手のシャツ。彼女のそんな姿は、糸色の意識にライナス坊やを彷彿とさせた。
 霧は夏でもタオルケットに身を包んでいる。霧にとって毛布は、外部から身を護る為の
障壁として機能しているのだろう。心を許したはずの糸色の前でも、この癖が出てしまう。
 糸色には彼女の気持ちが解らないでもなかった。だから霧の癖を咎めたりはしない。
 DVD面白かった、と霧は糸色を気遣うように問う。
 存分に楽しませて頂きました、と糸色はくつろいだ様子で答える。霧の口元が微笑んだ。
「よかった。それじゃあお布団敷くね」
 霧はいそいそと押入れから布団を引き出し、手早く畳の上にそれを広げた。
「汚いお布団だけど、先生これでいい?」
 充分です、と糸色は答えて早速布団の中に潜り込む。眼鏡を外して枕に顔を埋めると、
何故か少女の甘い匂いがしたような錯覚を覚える。
 自分の布団で心地良さそうにしている糸色の姿に、霧の口元が小さな微笑みを浮かべた。
糸色は顔を上げて霧に呼びかける。
「よかったら君も一緒に寝ませんか?」
 霧は彼の一言を待っていたかのように、いそいそと畳の上で三つ指を着いて云う。
「不束な娘ですけど、こちらこそ宜しくお願いします」
 糸色と何度も肌を合わせているにも関わらず、まるで初めて抱かれるような振る舞いだ。
そんな彼女の態度が可笑しかったのか、糸色は軽く笑う。霧の口元も釣られて笑う。
 糸色に手を取られ、霧は被っていた毛布を脱いで、素直に彼のいる布団へと潜り込む。
すぐさま糸色に抱き付き、たっぷりとした二つの暖かい膨らみを彼の胸板に圧し当てた。

 前髪を開くと現れた霧の頬は、透き通るように滑らかだった。
 指でつんと突付いてみると、瑞々しい弾力でもって押し返す。その指を顎まで這わせて
くいと持ち上げると、霧は素直に糸色の動作に従う。
 霧の赤い唇に軽く触れてから、糸色は霧の大きな瞳を見つめて云った。
「お風呂上りにメイクもしたんですね」
 安物の化粧水だけど、と霧は目を逸らしながら答えた。今度は霧が糸色に口付ける。
霧の肉感ある唇を、そして少し小さめの舌を舐め回しつつ、糸色は球状に張り出した胸へ
シャツ越しに掌を当てる。
 そのまま円を描くように撫で回した。んふぅっ、と霧が鼻息を漏らす。
 けれども霧は糸色から唇を離さない。糸色の頭に手を回し、より強く深く吸い付く。
 糸色は陶然とキスに溺れた霧の表情を愉しみながら、シャツの中へ左手を侵入させる。
 霧が唇を離した。深く息を継ぐ。
 糸色は右手でぽよぽよと霧の乳房を弾むように弄び、左手を臍の下に這わせる。
「先生――」
 早くも霧は酔ったように瞼をとろんとさせ、潤んだ瞳で糸色を見上げる。
 掌に吸い付く霧の肌触りを愉しみつつ、肋にかけてゆっくりと左手を上らせる。
 霧の息遣いが深くなる。
 明らかに質感の違う丸みに指先が辿り着いた処で、糸色は意地悪そうに尋ねた。
「下着は、身に着けていないのですね?」
 霧は恥ずかしそうに頬を赤らめ、無言でこくこくと頷いた。どうせ糸色に脱がされるの
だから、着けるだけ無駄だと判り切っていたのだ。
 霧はシャツの中で乳首を弄られ、目を瞑り小さく肩を震わせる。
 鎖骨の下にうっすらと赤い痕を付けて、糸色は徐に霧のTシャツを捲り上げた。