「…普通ね。」
「形も弾力も、乳首の色その他も、とりたてて特長はないわね。」
「平均的なおっぱい…」
クラスメートたちは何か拍子抜けした様子だ。
「やだなあ、これは標準的って言うんですよ。」
「標準的ってゆうか…単なる…人並み…?」
ひ…
人並み言うなあ―――っ!!
皆は結局霧ちゃんのおっぱい見に行く気、なくなっちゃったみたい。
なんでよ、私のおっぱいが人並みだった、ってのは、そんなに場をシラケさせる事だったっての?
とプンスカしてたら。
「じゃ、今度はアソコの見せっこしよっか。」
「いいねー。」
「賛成ー。」
…おいおいおい。
さほど長くお湯につかってたわけでもないのに、私はのぼせた時みたく頭がくらっとするのを感じた。
でも、私以外の娘たちはみなノリノリ(死語)だ。
可符香がもうすでに、両脚を大きく広げて彼女自身の女性生殖器を皆が観察するに任せている。
「わー、かっこいいアソコだねー。」
「ありがとー。」
「ちょっと、あんたら、いったいなんなのよ、恥ずかしくないの?」
「可符香、おま○こもっと広げてみせて。奥のほう見せて。」
「こう?」
「やめようよ、こんなのヘンだよ、女子高生のする事じゃないよー!!」
「わー、綺麗な色…うらやましい…」
「ずいぶんと私のと違う…」
「お○んこくらい個人差のある女性のパーツって無いって言うからね。」
「ねえやめようってば!みんな自分たちが若い女の子なの忘れてない?だいたいきっちりちゃん『お○ん
こ』なんて大声で言うもんじゃないわ、はしたないでしょ!」
「いやよ、私は中途半端な言葉遣いは嫌いよ、『アソコ』ってぼかした言い方するの、よくないと思う。」
彼女は私に向き直って、毅然とした態度で反論する。
「せっかく女性器を直接的に指す『おま○こ』っていう単語があるんだもの。口に出すのに抵抗があるなら
初めから話題にしないべきだし、するならきっちり『おまん○』って言うべきよ。」
「だったら、こんな話題やめようよー!」
だけど私の意見は通りそうにない。
私が何を言っても、可符香は岩風呂のふちの大きな岩にお尻をのせて脚を広げたままだし、みんなはその
前に群がって芋を洗うようにひしめき合って、彼女のアソコを穴の開くほど観察している。
なんてゆーか…もう末期的ね。
でも、自分以外の女の子のアソコって…初めて見るし…。
確かに、可符香のアソコ、きれいな色だなぁ。
縮れた毛にうっすらと縁取られた実に鮮やかなピンク色のひだひだ。厚さもあまりなく花びらみたい。
それを縁取っている陰毛は私のものより薄いかな…でもお尻の穴の周りまで生え揃って…。
可符香には羞恥心、ってのがないのか、見られてニコニコ微笑んでる。皆は、心ゆくまで彼女のアソコを
観察しきって満足した様子だ。
あびるちゃんが、おもむろにお風呂の端へと移動した。ギプスの左腕をゴトッ、と縁の岩にのせる。
そっか、ずっと左腕を持ち上げたままだったもんね。疲れたよね。
「ね、みんな可符香のもう充分見たでしょ?私が見せるの替わっていーい?」
へ?そのためにそこに移動したの?…信じらんない心理だなあ。
てなわけで、可符香が脚を広げていた岩に、入れ替わりであびるちゃんが腰を下ろし(あ、お尻の肉にも
猛獣の歯形っぽいのがついてる)、傷だらけの両脚を大胆に開くと自分のアソコをさらけ出した。
こんもりと生い茂った恥丘。
割れ目の両側のぽっちゃり盛り上がってる部分には毛は生えていないですべすべだ。
そのぽっちゃりした盛り上がりに挟まれ、くすんだサーモンピンクのひだひだがはみ出してる。
はみ出してる、って言ったのは、それがすごく長いせいだ。特に左側、垂れ下がるくらいある。
「ビラビラー。アビルノショウインシン、ビラビラー。」
どこで小陰唇なんて言葉を覚えたのか、マリアが楽しそうに繰り返す。
「こらやめなさいマリア。でもたしかに、ひだ、大きいね。長いってゆうか…」
「…やっぱそうかなぁ…彼氏は別に普通だろって言うんだけど…ちょっと気にはなってたんだよね…」
彼女は、屈み込むようにして自分のアソコを覗き込み、『ヘンかなあ…』と繰り返す。
芽留ちゃんが一心にメールを打っている。あびるちゃんに何か言いたいらしい。
でも、彼女以外はみんな携帯を脱衣所において来ちゃってるのよね、どうするんだろ。
とおもったら、メールを打ち終えた自分の携帯の画面をあびるちゃんに見せた。
メール画面を見せられたあびるちゃんの表情が怒りに染まる。
「アホかあんたわー!!私のビラビラ長いのはそんな事のせいじゃないっ!だれがきつねとかワニとか
のシッポをおま○こに挿れて悦ぶかー!!!」
ついで、晴美ちゃんの番となった。
ちょうどベンチみたいに腰掛けやすくなっている岩に、彼女も皆と同じようにお尻をのせた。
20人くらいは入れそうな広い岩風呂だけど、みんな申し合わせたように、この岩の上で脚を開くの。
彼女はむちっとした太ももを広げる。だけど花びらの部分は見えない。両側の盛り上がりの肉付きが良す
ぎるせいで、太ももを目いっぱいに開いても割れ目は両側からぴたっと閉じてる。
「ね、晴美ちゃん…手で広げてみせてよ。」
「えーだってぇ…まぁいっか…こう?」
自分の両手で毛を掻き分けお肉を両脇に押しのけ、割れ目の中身を露出させる。
恥ずかしそうな笑顔、メガネがずり落ちそうになっている。
おずおずと顔をのぞかせる肉の花弁。縦長の、血のように紅い花弁だ。
その縦の長さの上から1/3の所に、ふつう、突起がある筈なんだけど。
「んー…クリちゃん見えないね…」
可符香が言った。そうなのだ。これだけ両手で広げてみせても、その突起は皮に隠れたままらしい。
「見たい?剥いて見せてあげてもいいけど、大変なんだよね…」
「うーん。大変ならいいよ、もう。それより、その太もも内股のバンソウコウ、何?」
晴美ちゃんはギクッとなった。言い訳しようとする。
だけどきっちりちゃんがそれを突然ビリッと剥がした…隠してあったものが、皆の眼前に。
―――『キラアス命』
タトゥーが彫ってある。えっと、たしかキラアスって?
「あーん!!もうヤダ恥ずかしい、だからバンソウコウで隠してたのにー!みんな私をバカな娘だと思っ
てるんでしょう、だってだって…」
彼女は、真っ赤になって涙をぽろぽろこぼし始めた。メガネのまま顔を覆う。
「だって、今時キラアスなんて…時代遅れもいいとこよ―――!!」
なんだか良くわかんない。けどどうやら、アソコを見せるより彼女には恥ずかしいことが起きたらしい。
「えー…っとぉ、じゃ次にしよ…カエレちゃんのを見ようか?」
「え?あたしは…」
「なによなによ、見せてくれないの?」
「だって、あ、あたしはぁ…パンツ見せ要員だしぃ…」
「なにいってんの、おっぱいの比べっこじゃ、あんなに得意そうに胸突き出してたじゃないの。」
「見せてよ、ねえ見せて、それとも、見せられない理由が何かがあるの?」
「いや、その…ちょっと黒いから…」
「いいじゃない、黒くったって驚かないよ。さ、見せて見せて。」
カエレちゃんは、渋々お湯の中から立ち上がると、例のベンチ型の岩にお尻をのせる。
彼女が両脚を開くと、皆が、うわ、と声を上げた。
つーかバレ師また勘違いしてるな。
白黒紙面だからネズミだと思ったんだろうけど、あれタヌキだよ。
刹那のキツネと対になってんの。しっぽでわかるな。
つーかなんか今回の絵柄に妙に違和感抱いてるのは俺だけか?
何が違うって言われると答えられないほど微妙だけど、全編何かが違う。
例えて言うなら、一回いつも通り仕上げたのを全然違う人物が上からなぞったような。
「なによやっぱ驚くんじゃん…黒くて悪かったわね、でも私のココが黒いせいであんたに迷惑かけた?」
「いやそれはないけど…だけど…」
皆がどよめくだけの事はある。
正式には大陰唇と呼ばれる部分…まるで焼け焦げたみたいに真っ黒。そしてその中身も…。
「この黒さだと…経験人数、100人はゆうに超えてる…よね?」
「バカ言わないでそんな遊んでないわよ!ココの色はセックスの経験回数とは直接関係ないのよっ!」
「だけど形だって、これって…ね、正直な所、何人くらいと何回くらい経験してんの?」
「…正確には覚えてないけど…60人…」
「ろ、ろくじゅう…初体験いつ?」
「な、7年生の秋…12歳…」
「一人当たり何回?全部で何回したの?」
「そんなの覚えてない…でも帰国直前の頃は週20回は…今はセフレが3人で…ちょっと待って、あれ?
4人いたっけ?この前一晩で6回したけど…あの時って誰と誰と誰だったっけ…?」
うわ、黒くなる訳だぁ。
一番奥、半分開きかけた膣口のあたりの周りがかろうじて赤みが残ってるだけで、いかにも使い込まれた
感じにぐにゃりとなったビラビラは、少し紫がかった焦げ茶色に色素が沈着してる。
んー…これってやっぱ、『淫水焼け』ってやつじゃ…
アンダーヘアも何かすり切れてるし…それに、お尻の穴も真っ黒だし、けっこう使われてるみたいな…
「ねえ、帰国子女って…みんなそんな黒いお○んこしてるの?」
「知らないよ、私が知るわけないでしょっ!」
「まあまあまあ、おちついておちついて。」
可符香がたしなめに入る。両手は宙で、カエレちゃんを抑える仕草。おっぱいも同期して揺れてる。
「ねえみんなもっとポジティブに考えましょ?ここが女の子のおま○こだと思うから、黒すぎるって印象
になっちゃうの。何か別の名前を付けちゃえば印象は…そうだ、『マックロクロスケ』なんかどう?」
「だれのお○んこが『マックロクロスケ』だ―――!!誰も彼も訴えられたいの―――っ!?」
後味の悪い中、芽留ちゃんが促されて脚を開く。
皆に請われるまま、足もお湯から出し、縁の岩にのせて両脚をMの字の形に開く。
右手はこぶしを作り、口元を隠してもじもじするいつもの仕草。
陰毛はうっすらとしか生えてない。小陰唇も、とても『びらびら』とは呼べないかわいらしい花びらだ。
ほんと、幼女のアソコみたいに未発達ね…あれ?
でもそのわりに、なんていうか…
私と同じ事に気づいたらしく、カエレちゃんが言う。
「…芽留ちゃんあんたさ…実は、けっこう遊んでるでしょ?」
「どれどれ…んー、たしかに…未発達なのに、もうだいぶ酷使された形跡が…」
「そういや、私達の学校に『無口でロリ気味だけどやたら淫乱な、誰とでも寝る女のコがいる』って、隣の
ガッコの男の子が噂してたけど、ひょっとしてそれって…」
そう、芽留ちゃんのアソコ、未熟なまま緩くなって変形もしてるのだ。
彼女はオロオロしはじめた。釈明しようとするけど声に出せない。追い討ちをかけるカエレちゃん。
「そーよ、この使い込み具合…ひょっとすると、私より経験人数多いかもよ…」
芽留ちゃんは急に携帯でめるめるめる…と文章を打ち始めた。そしてカエレちゃんに画面を。
「…あたしのが黒いのはそんなののせいじゃない―――!てか、今話題にしてるのはあんたのおま…」
怒って叫ぶカエレちゃんを遮り、また別の文章を突きつける芽留ちゃん。
「うっきー!明らかな名誉毀損だわ、精神的ダメージも半端じゃないわ!絶対訴えてやるーっっ!!!」
追いかけっこがはじまった。
芽留ちゃんが小さなおっぱいをぷるぷるふるわせつつ、トタトタ洗い場を逃げ回る。カエレちゃんは大き
なおっぱいをぶるんぶるん揺らしながら、ドカドカ洗い場を追いかけ回す。
皆はそれをボーゼンと眺めてる。
晴美ちゃんが、芽留ちゃんが落としてた携帯を拾い上げ、画面を読み始めた。
「ね、なんて書いてあるの?」
「…知らないでいたほうがいいよ…」
なんか晴美ちゃんの顔が蒼白だ。よっぽどえぐい事を書いてあるらしい。読むのよそうっと。