ネギま!ネタバレスレ93時限目

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689名無しさんの次レスにご期待下さい
 乱暴に響き渡る物音に、二人の動きがぴたりと止んだ。風浦さんがマリアのお尻から
顔を上げ、私も跳ね起きてドアの様子を確かめる。
 顔から血の気が引いて行くのが自分でも判った。
 部屋の内側に向けて破られた戸口に――
 さっきの不法入国者たちが押し競饅頭のように詰め掛けている。我先にと部屋への中へ
雪崩れ込もうとする彼らに圧迫され、古い木枠が今にも崩壊しそうな勢いで軋みを立てていた。
「あなた達――」
 私は咄嗟に胸を腕で覆った。脚をぴったりと閉じて膝を折り、股間も彼らの目から隠す。
 いつから私達の行為を覗いていたのだろうか。風浦さんとマリアが抱き合っている所、
いやひょっとして私が彼女達から愛撫を受けていた所からか――
 頭にかぁっと血が昇った。恥ずかしさよりも怒りが先に立つ。
 けれども抗議する暇など私には無かった。
 入り口に押し寄せた男の群れから、一人二人と部屋に雪崩れ込んで来る。彼らがどんな行動に
出るのかは、火を見るより明らかだった。
 逃げなければ。でもどこから――
 ドアからは無理だ。では窓からか。
 いやその前に何も身に付けていない状態で外を走って逃げる訳には行かない。そう思って
脱がされた服に飛び付こうとしたのが拙かった。

 クシャクシャに丸められたショーツを手に取った所で、後ろから誰かに飛び掛られる。
 畳の上に崩れ、肘と膝を突いた四つん這いにされる。 
「ちょっとあなた達止めなさいよ!こんな事してタダで済むと思ってるの?!」
「ノプロブレム!レッツァブファンウィザス!」
 ものすごく不自然な発音の英語で言って、彼は背中から私の肩に抱き付いて体重を掛けた。
「オーユァソビュリフォ、スレンダー、ルクライバービードール!」
「私の身体はあんたたちの見世物じゃない!髪の毛の先まで絶望先生の物なのよ!」
 泣きたい気持ちよりも怒りが先立って、彼らには通じなかったようだ。いや通じた所で
私を欲望の処理道具として扱うつもりなのは変わらないだろう。
「離して、離せってば!」
 男達を蹴飛ばそうと試みたけれど、風浦さんとマリアによる『友達』の洗礼を受けた影響が
未だに残っていた。中途半端に満たされた為か、胸の谷間にキスされただけで身体がびくんと
跳ね、下腹の火照りが揺り戻して来る。力が入らない。
 呆気なく仰向けにひっくり返された。両手両足をそれぞれ一人づつ掴まれて背中が浮く。
 宙吊りにされ、獣のようにギラ付いた何人もの目が私の両脇から迫る。
 肩を、お腹を、脇を、そしておっぱいを欲望のままに舐め回される。肌の上を這う
ナメクジにも似た嫌悪感と恐怖に身が竦み、私は何も言えなくなってしまった。
 両側から乳搾りの要領で胸の肉を掴み上げられ、乳首を貪るように吸われる間、
私は下腹に沸き起こる疼きに耐えながら、部屋の中で起こった出来事を目にした。
 マリアが立ったまま後ろから裸のおっぱいを抱えられ、前に立つもう一人の男の
唇に吸い付きながら腰を艶かしく拗らせている。風浦さんは畳に尻餅を付いて大きく
開脚し、股間に食い付いた男の頭を激しく掻き抱いてビクビクと震えている。
 女の子が三人とも欲望の餌食となっている。男たちから滴り落ちる汗の匂いと体臭――
熱気渦巻くこの部屋で、地獄の饗宴が始まるのだ。そんな予感に私はただ恐怖した。