ネギま!ネタバレスレ93時限目

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672名無しさんの次レスにご期待下さい
全世界に宣戦布告し、混乱に陥れたチェスの兵隊。
彼らが提唱した戦争を遊戯に見立てた残虐なウォーゲームが開始されて3度目のバトル。
メル・チェス両陣営互いに残るは2名という状況になっていた。

AKT.62−63/ギンタVS.カノッチ

熱気舞う火山群フィールド、チェスの陣営。三戦目を勝利したフックの忠告を受けて
白皙の美貌を持つナイト・ロランは岩場にて黙する男に次はどちらが出るべきかを問いかける。
その男の名はカノッチ。目に星を装飾した仮面を被り、白いシルクハットにコートを纏う。
どことなく奇術師を思わせる服装である。しかしカノッチはロランの問いに答えず微動だにしない。
しばらくして頭が船を漕ぎ出したかと思うとバランスを崩し岩場から滑り落ちてしまった。
沈黙が降りる――――そして身を起こしたカノッチはふとアリババの不在を皆に問うた。
「一戦目で死んだじゃないっ……て……あんた…もしかして――――今まで寝てたのーーっ!!?」
パノの驚愕の指摘にも不敵に無表情。不敵に次戦の出場を決め、彼はどこまでも不敵に決戦の場へ歩き出した。

一方変わってメルの陣営。チェスの戦士がビショップと知ってアルヴィスはギンタを先に行かせることに決めた。
戦闘能力がまだ未熟なギンタでは残った敵側の最凶の駒であるナイトを相手にするには力不足だと感じたからである。
この戦いはキャプテンが討たれればその場で敗北となってしまう。
今はまだキャプテンであるギンタをナイトと戦わせるわけにはいかなかった。
アルヴィスとジャックのおだてに簡単に舞い上がったギンタは意気揚々と決戦の場へ向かう。
対峙する二人。そして試合が始まった途端、カノッチはギンタに装飾された指環を嵌めた人差し指を突きつけた。
それこそは呪いの指差し。ダークネスARMボディキャンドルによってギンタは呪われてしまったのだ!
カノッチの帽子に隠されていたキャンドルが燃え尽きるとき、ギンタは同様に溶けて消えてしまうという。
ホーリーARMを持っていないギンタがその恐るべき呪いから逃れる方法は一つ、ボディキャンドルを破壊すること。
しかしその唯一の解決策はカノッチが指環を飲み込んだことによって胃の中へと消えてしまった……。
「タネも仕掛けも―――消えちまったってこった!」
炎を発する杖を構えて不敵に笑うカノッチ。
ギンタは指環を吐き出させるためにバッボをバージョン@ハンマーアームへと変化させる。
飛び込んでくるギンタを迎え撃つカノッチ。両者の意地が激突する激しい撃ち合いを制したのはギンタだった。
ハンマーの連続打撃を捌ききれずにカノッチはボディを打ち抜かれてしまう。
しかしそれで指環を吐き出すほどカノッチは甘くはない。喉奥からこみあげる吐き気を堪え、踏み止まった。
形勢不利と見たカノッチは炎を頭上のキャンドルへと放ち、キャンドルの融解を加速させる。
そしてそれに合わせてギンタの体も目に見えて溶け始めた!
「一秒でも早いトコ、燃え尽きてもらうのも悪くねェ!!」