ネギま!ネタバレスレ93時限目

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翌日、ギンタはその体験を話そうとするがクラスメイトは誰も取り合わない。
ふてくされるギンタ。しかし一人だけ……いたのだ――ギンタを信じてくれる存在が。
小雪。
彼女はいつもの通りギンタに問いかける。
「 聞 か せ て ! 」
カチンッ
その瞬間――ギンタと小雪――二人が信じた世界が……つながった。

突如として黒く塗り潰される教室。そして……その黒の中から化け物が現れた。
道化の仮面を被り、外套を纏ったその姿はまるで死神の様。
混乱し、教室の外に逃げ出す周囲をよそにピエロは告げる。
――――トンネル―――――カイツウでース♪
小雪は驚き、言葉も出ず床にへたり込む…が、すぐに持ち上げられてしまう。
ギンタの手によって。
ギンタの瞳は輝き、鼓動は高鳴っていた。
小雪には見えない、他の誰にも見えない世界を目にしていたから。
「見ろよ小雪。夢じゃなかったぞ!!!!」
それは夢に見たメルヘンの世界。でも……目の前にあるのは……夢じゃない!!!
ギンタが見ている世界を小雪は見ることができなかった。
しかし解ることは一つ。扉は確実にそこにある!
小雪は願った。自分もギンタと共に行きたいと。
だが扉を通れるのは一人。
そしてギンタは決意する。迷いは…無かった。

「オレ行くよ。」

震える身体を押さえ、小雪は微笑む。
「ズルイなあ……ギンタだけ……。約束っ、あとでたくさん聞かせてね!」
ギンタは小雪に微笑み返し、扉に向かう。
ワクワクが止まらない。ずっと憧れていた外国よりも外の世界!
そこには何がある!?
この―――扉の向こうに!!!!

光が溢れ―――――――――そして消える。
全て、扉の向こうの世界に。

「ねっ!こーゆーの、本当に"夢が叶った"って言うのかな?」