担当「どもー。ん?松井先生は?」
アシ「仕事部屋でトーン貼ってますよ」
担当「おいおいそんなの君らの仕事でしょ。あの人もう六日も寝てないじゃない」
アシ「だって手伝わせてくれないんですよ。はい、次の原稿」
担当「おおー!!8週先まで上げてくれたんだ。dd。何うまそうなの食ってるの?」
アシ「満漢全席っす」
担当「中華取ったんだ。いいねえ豪勢だねえ」
アシ「手作りっすよ。松井先生、元公邸料理人っすから」
担当「へー」
アシ「東西の冷戦を終わらせたのも松井先生の手料理らしいっすよ。だけどなぁ…」
アシ「今は一人の漫画家の心も動かせないから公の場で料理はしないらしいっす」
担当「なんで?超うめぇのに」
アシ「…クソ公平…」
アシ「バカお前、秘密にしてろって言われただろ!」
担当「公平ってまさか…ちょっと、松井先生!!」
松井「わっ、急に開けないでってば」
担当「すいません。って何してるんですか!それ西の原稿じゃないっすか」
松井「うん、着払いのバイク便が届いてね。僕ヒマだから、トーン貼らせてもらってるんだ」
担当「先生…なんでそこまで…西ごとき…」
アシ「松井先生ーずっと携帯鳴ってますよ」
アシ「FAXも5メートルくらい来てますよ」
松井「あ、今出る」
電話「…遅いんだよ、とっとと原稿仕上げて元払いで遅れ。あと金貸して、返さないけど」
松井「あっ!すみません、もう出来ますから!手作りの小龍包も一緒に送りますねっ!」
プツッ ツーツーツー
プルルルル ガチャッ
電話「あ、松井くーん?僕僕。ウフフイ…ウフフイ…東西南北のWESTだよ。ヒッヒ…コラボしようよ〜」
松井「お断りします」