351 :
ジェス ◆JesZ1I6ZgY :
去年の話なんだけど、親父が30年勤めた会社を辞めた。早期退職と言えば聞こえはいいけど、体のいいリストラだ。
それからというもの親父はみるみるうちに老け込んでいった。俺も家族とリビングルームにいるのが嫌になって、
自分の部屋でPSP(プレイステーションポータブル)をすることが多くなった。PSPはATRACという独自の圧縮形式
で高音質で音楽も聴けるし、ゲームソフトも充実。あまり言いたくはないけどアダルト系の動画も高画質で観ることができるから(笑)
その時の俺には最高のゲーム機だった(”ゲーム機”と呼ぶのは語弊があるが)。
そんなある日親父が
「おい、たけし、父さん最近暇でさー、お前が熱中してるそれ(PSP)を貸してくれないか?
お前が学校に行っている間だけでいいから」と言ってきた。
俺は正直嫌だった。PSPに熱中するあまり、ハローワークに行くことも忘れ、再就職活動の妨げになると
思ったからだ。しかし会社をリストラされた親父の気分転換になればいいかなと思い渋々PSPを貸した。
案の定親父はしばらくPSPに熱中して再就職活動なんか二の次になってしまったようだった。
俺は親父にはっきりと「親父、就職活動しろよ!そんな親父みたくないよ!」と言いに行く
覚悟を決め、親父の書斎に行った。ドアを開けて怒鳴ろうとした瞬間、親父が
「なあー、たけし、父さんなー。これ(PSP)を見ていると、なんだか一旗あげたくなってきたよ。
この綺麗な液晶。シックなブラックの筐体。まだまだ俺にもできることがあるんじゃないかなー。
そんな気分にさせるファミコンだな〜。」
俺は親父に「父さん、それはファミコンじゃないよ」と言った。俺の目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
それから親父は退職金で小さいながらもリサイクルの会社を作った。営業に行くときはリサイクル商品の画像を入れた、
そう”PSP”を持って。
会社が儲かるかどうかはまだわからなけど、なんだか毎日が楽しそうだ。
持っててよかったPSP。親父に希望を与えてくれて本当にありがとう。
352 :
ジェス ◆JesZ1I6ZgY :2006/03/20(月) 22:20:40 ID:Td63JmSb
1月26日の夕方のことだった──
なにやら板が騒がしい。
どうやらまた祭りのようだ。
「amazonでDSが入荷したぞ!」
「入荷キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━ !!!! 」
色々な書き込みがされている。すごい勢いだ。
どうやら、ニンテンドーDSが大量出荷されたらしい。
「くそ、乗り遅れた……こりゃさっさと買わなきゃ勿体無いなw」
その時だった。
「カシャッ」
何かが抜ける音が部屋中に響いた。
「なんだ……何が起きたんだ。。。」
そこにあったのはPSPだった。
そう、あの誰もが知るシックなデザインの筐体、4.3インチのワイドスクリーン、
480×272ピクセルの解像度、色数1,677万……世界のSONYが誇る最先端ゲーム機である。
部屋中に響いたのは、先日買った福福の島のUMDが飛んだ音だった。
「なんだ?急に飛び出すなんて……俺のは大丈夫はずなんだが……しばらく放置
しておいたか らかな?なんか怖いな」
少し寒気のようなものがしたが、今から夢のような買い物が始まると思うと
すぐ忘れてしまった。
そしてPC前にもどり、板を更新してみると
「新型」、「ライト」、「騙された」……
「なんだ?なにが起こったんだ?」
調べてみると、ニンテンドーDSの新型が発表されたらしい……
「危ねぇww馬鹿みるとこだったwやっぱ祭りは傍観に限るな」
その時、ふと思い出した。さっきのPSPのことだ。
「電源は切ってたはずだよな……まさかこうなると知っていて体を張って
助けてくれたのか? 」
昔から奇跡なんていうものは信じないタチだった。しかし目の前で起こったことを
なんて言っていいのか……
分からない。でもいい。何か物凄く満ち足りた気分だ。
そして僕は電源を入れ、福福の島で遊ぶ事にした。
ありがとう。そして─持っててよかったPSP
353 :
ジェス ◆JesZ1I6ZgY :2006/03/20(月) 22:23:13 ID:Td63JmSb
ソニー「大人がゲームやるのは別に恥ずかしいことじゃない、一緒にやりませんか」
任天堂「ゲームは子供のものだ。ソニーのやり方は誤っている」
いま子供が「ゲーム?カッコ悪…」と思うようになったのって
ひとえに子供から見ても格好悪い低年齢層限定ソフトばかり再生産してきた
任 天 堂 の せ い じゃないのか?
ソニーはちゃんとサラリーマン層や高齢層に市場を広げたろ?
任天堂は過去の遺産にあぐらかいて市場荒らしただけじゃん。
ポケモン商法なんて詐欺以外の何ものでもないだろ。