朝。登校する2人
時音「ついてくんな!」良守「だーかーら、同じ学校なんだって!」
時音「歩き飲みやめな!そのうちのどにストロー刺さるよ!!」
良守「ささりませんー。プロだから。」
いつもと変わらぬ風景だが時音笑顔。
夜ケーキを作っている良守
良守「フフ…フフフ…すげえ…俺天才かも…こうして粉をふるっている間にも新しいアイディアのひらめきが止まらない。ウフフフ…」
後ろで見てるジジイ。
良守「む!!あれ…?気のせいか…」
その場から去っているジジイ
ジジイ(…大丈夫じゃろ。あやつ…あそこで何か自らの大きな力を、目の当たりにしたに違いないが…あれだけのことがあっても、かせを作らず
日常に戻ってこられるようなら── 兄の方は後ろ暗い世界を日常とすることを選んだか…うちの先祖には力に翻弄され己を失い、闇に消えた者が
いたと聞く。開祖、間時守でさえ一度は暗がりへ身を落としたという…だが開祖はそこからはい上がった…その時必要としたのは己の明確な゛意思゛…
そして…゛許容する心゛だと──問題は身の置き場所ではない…己を保ち強き意思を得、多くを認め、許す器を持つこと…あの子達は強く優しい。
今は信じてやるしかない)
ジジイ(お菓子の城か…今日ぐらいは見逃してやるわい)
終わり