自宅放火:バイト代、父に取られ「うっ憤」 少年逮捕
大阪府警東淀川署は、自宅に放火したとして、大阪市東淀川区のフリーターの少年(19)を
現住建造物放火の疑いで逮捕したと23日発表した。少年は高校卒業後、カメラマン助手や
宅配便アルバイトで月十数万円の収入があったが、毎月10万円を父親(51)に取り上げられており、
「うっ憤を晴らそうと思った」と供述しているという。
調べでは、少年は17日午後2時27分ごろ、木造2階建ての自宅2階で、数枚の紙が入った
紙袋にライターで火をつけ、居間など約20平方メートルを焼いた疑い。父親と2人暮らしで、
父親は仕事で外出しており、けが人はなかった。
同署は、火事前後に父親の携帯電話に「外出する」とメールを送ったまま行方不明になった少年が
事情を知っているとみて捜査。22日、弁護士に付き添われて同署に出頭した。「父親に『もっと
稼げ』と言われ不信感があった。『この家があるからや』と思った」と供述しているという。
【隅俊之】
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毎日新聞 2006年1月24日 10時08分