古びたアパートに住んでいる一家。
どうやらここが屑桐家の家らしい。
母は体調が悪そうに布団に横になっている。
妹は屑桐に折ってもらったツルで遊び喜んでいる。
屑桐はバイトで稼いだお金を家の足しにと渡そうとするが、
駄目だそれはあんたが高校に行くため自分で稼いだお金だ、
ただでさえ練習の合間にやっと稼いでるお金を使うわけにはいかないと母は断ろうとするが、
いいんだ・・・バイト先の親父最近は気を利かしてくれて、
もっと仕事を回してくれるらしいからと屑桐はそう諭す。
さらに家族におかゆを作る屑桐。
母はそのおかゆを食べ美味しいと言ってくれるが
「情けないね・・・お前たちにおもちゃのひとつも買ってやれなくて
それに無涯・・・お前の大好きな野球も本当なら
朝から晩まで思う存分やらせてあげられたろうに・・・
ごめんよ・・・本当にごめんよ
うちがこんな貧しいばっかりに・・・!」
と言い泣き出してしまう。
母親が泣いてしまったのでつられて泣く兄弟達。
泣き声が家に響き渡るが屑桐は母の手を掴み、
「泣くなお袋!!!
オレが必ずプロ野球選手になって皆を必ず楽させてみせる!!
お前らには折り紙じゃない・・・
上等なおもちゃもTVゲームだって買ってやるぞ!
お袋にはもう大の大人の男がやるようなきつい仕事なんかさせない
そうすればこの指だってマニキュアの似合う綺麗な指になるんだ!!」