バレ
立ちのぼる氷柱、それを各々の場所から眺める死神&アランカル
グリムジョー、ぺスキスを使いその場所を確認する。
グリム「ちっ。やられやがった…馬鹿が。
まあ慢心で死ぬような奴はここで死なずともいずれ死んでいただろうがな」
「よお、そういう訳で俺今ムカついてんだ。悪いけど手加減できねーわ」
歩み寄る。視線の先には、怯えで動けなくなった啓吾の姿。
BLEACH202 Etude On 4 Strings
啓吾「あ…あ…」
グリム「斬り刻んでもいいんだが…やっぱ派手にいきたいよな」
虚閃発射。前方が吹っ飛ばされる。
しかし煙が晴れたそこには、啓吾を守るように刀を×字に合わせた平子・ひよ里の二人が立っていた。
グリム「なんだおめーら…」
平子、後ろの啓吾を抱え上げる。
平子「んじゃ頼むわひよ里。ヤバかったら適当に闘って逃げるんやで」
ひよ里「ンなみっともないマネするかボケ。さっさと行けや!」
グリム「おいこら!!」
平子を追おうとするグリムジョー、しかしそれを拒むようにひよ里が刀を解放する。
ひよ里「―――塗り潰せ、
『夜摩椛』(やまもみじ)!!!」
グリムジョーの目の前に爆炎が展開する。
ひよ里「逃がさへんよ…。たっぷり虐め殺したるわ」
グリム、しばし呆然とするが、不敵な笑みを返す。
グリム「…逃げねーよ。さっきの屑よりあんたの方が壊しがいがありそうだからなあ!」
啓吾を抱えた平子、街を駆け抜ける。
啓吾「ちょっ、一体何がどうなって…!?お前は転校生の…!」
平子「大人しくしときぃな。
…新しい世界を見せたるさかい」
啓吾「新しい世界?…はッ!!まさか俺も!いやでもそれはッ!!」
悶える啓吾とツッ込む平子。
平子「なに想像してんねん。」
平子「まあ楽しみに。…お友達も待ってるんやから」
啓吾「…?」
着いた先は、どこかの廃屋だった。
薄暗い部屋には、虚ろな目をした有沢たつきがいた。
啓吾「有沢!?どうしたんだお前、何か変だぞ?
!!うわッ!!!」
平子が刀を啓吾に振るっていた。それをすんでの所でかわす啓吾。
啓吾「な!なにするん…」
平子「悪いけど一遍死んで貰うわ」
刀を振り下ろす平子。しかしその刀は、飛んできた光弾によって弾かれる。
平子「!!!…ナニモンやてめェーーーー!!」
振り返る。
??「…クラスメイトに対して何者とは随分な言い方だね。」
そこには、かつて使っていたような光の弓矢を持った石田雨竜の姿があった。
>まあ慢心で死ぬような奴はここで死なずともいずれ死んでいただろうがな
激しく説明臭い
よって本バレ
平子、相手を確認し不機嫌に話しかける。
平子「それは悪かったなァ…。
あいにくワシの頭は野郎の名前を一々憶えられるように出来てないんでのォ!」
雨竜「それは良かった。
あいにく僕の頭も死神くずれの名前を一々憶えられるように出来てないんでね。」
睨み合う両者。
雨竜「覚悟するといい。君はここで消滅させる。」
弓矢を覆っていた光が晴れ上がり、本体が姿を現す。
「この滅却師の上位霊装。"契約する弓"――――
それは、多重の弦と複数の射出口を持つ異様な弓だった。
――――『四元遊雀』(シゲンユウジャク)でね。」
以下次号
煽り:石田、復活…!