952 :
詳細文字バレ:
詳細文字バレ
☆魔界探偵事務所に乗り込み、吾代を一蹴した不思議な男・ユキ!加えて更にボス格数名?彼らの目的は!?
??「おかえりユキ 残念だね 探偵さんはいなかったそうじゃないか」
ユキ「ええ… でもまぁすぐに帰ってくるでしょう またこちらから迎えに行ってやりますよ」
??「もちろんその事務所…探偵ひとりじゃないんだろ? 他には… 君は手こずりそうな人間はいなかったか?」
ユキ「……………… いやしませんよそんな奴 あそこにいたのは… 牙の抜けた寒い飼い犬だけだ」
魔人探偵脳噛ネウロ 第37話 広【ひろさ】 松井優征
☆「吾(われ)に代わりは無し」 血流そうが落ちようが行きたいように生きるのさ
953 :
詳細文字バレ:2005/11/10(木) 18:57:15 ID:GXEPIwrR
吾代「(腹わたが煮えくりかえる… 今の俺はなんなんだ… どいつもこいつも… 弱者を見る目で俺を見やがって)
くそッ!! 何が探偵だ!! カケラも興味ねーんだよ!!」
デブ「探偵……か 僕は興味しんしんさ」
吾代「何だテメーは!!」
デブがシャッと逃げる
事務所内
ネウ「そもそもこの事務所を開いたのも… 全ては安定した食糧補給のため… 『謎』に餓えないためだった
しかしまだまだ充分にはほど遠い 『謎』を含んだ依頼が少ないのだ」
弥子「… まぁそーだろーね… 世間一般の探偵っていったら… もっと地道な調べ事とかが多くて…
普通謎解きなんてやんないもん ネウロが好きな… 悪意が作る迷路…とかって意味の『謎』なんて…
そうそう来ないよ」
ネウ「ふむ そこで裏の人間というこいつらだ しかもバックには何らかの組織がありそうだ
人脈というのはあればあるだけ困らない むろん表・裏かかわらずだ そいつら自身が『謎』を持ってなくてもよい
『謎』の噂を入手できる情報力さえあれば… そんな組織も我が輩には上客と言えるのだ もしもそいつらに
『謎』と我が輩を近付ける事を約束できるなら 裏の人間だろうが問題ないし 依頼内容が『謎』と関係ない雑用でも…
少しは聞いてやろう」
弥子「(裏の人間… 雑用…)」
ネウ「…いずれにせよ放っておけばまた向こうから来るだろう 少なくとも差し迫った『謎』の臭いは感じないしな」
弥子「…… じゃあさネウロ ちょっと吾代さん探してきていい? 居場所わかるんでしょ? あの変な虫憑いてるから…」
ネウ「……? 探してどうするのだ」
弥子「…うーん… さっきの怒り方が… なんだかいつもと違ったから ネウロに関してはもうどうしようもないけど…
もしかしたら怒った原因は私にもあるのかなって 何か… 接し方間違えたのかな…
だからちゃんと話しておきたいの こっちに悪いコトあったら直したいし ネウロだって困るでしょ?
あの人が本当に怒って行っちゃったら… 貴重な雑用がいなくなっちゃうんだよ?」
ネウ「……ふむ それもそうだ では奴を探す探知機を貸してやる これを指に張っていけ 貴様の指がアンテナ代わりだ
奴が近付けば近付く程… 強く立って反応する」
魔界777ッ能力(どうぐ) 追尾蟲の追尾蟲(イビルステッカー)
弥子「…うん ありがと」
954 :
詳細文字バレ:2005/11/10(木) 18:58:00 ID:GXEPIwrR
早坂「ユキ ちょっといいかな?」
ユキ「早坂さん」
早坂「相変わらず部屋の中でも厚着か 見てるこっちが暑くなるよ」
ユキ「…いやあ すぐ冬じゃないスか そしたら慣れますよ」
早坂「まぁそういう事にしとくか ボスがご指名だよ もうひと仕事たのみたいそうだ」
ユキ「……はあ」
早坂「秘密を漏らす奴ってのはどうしたって出てきちゃう 彼もその1人でね ボスが目をかけてあげてたんだけど…
そんなわけでユキ 彼がいるとボスのためにならないんだ」
ユキ「…へぇ… そんな大した奴は見えないけど 脅せば黙るんじゃないスか?」
男性「たっ 頼む見逃してくれ! 絶対誰にも話さない!!」
ユキ「ホラこう言ってることだしさ 見逃してあげりゃアいいのに」
男性がいつの間にか全身から血を噴出し倒れる
早坂「…うんッ仕方ないよ ボスの安眠のためだもの」
955 :
詳細文字バレ:2005/11/10(木) 18:58:41 ID:GXEPIwrR
パチンコ店内
吾代「…くっそ〜… やっぱろ昼間からじゃ出やしねえ あの時ちゃんと出る席取れてれば…」
弥子「ご… 吾大さん やっと見つけた…」
吾代「……あァ? 何だ今さらしおらしく…」
と振り返るとそこには中指を立ててる弥子が
弥子「あ あの…さっきは… ごめんなさい…」
吾代「おやァ…? 指とセリフが一致してねー気がするなァ どう見てもケンカ売りに追ってきたご様子ですが」
弥子「…違うの 近くにいると… どうしても立っちゃうの」
外に出た弥子と吾大
弥子「あのこれ… よかったら食べて 東京銘菓土下座最中 おいしいよ」
吾代「………」
弥子「…………………… 食べていい…?」
吾代「食えやぁ!! 人を餓死寸前まに追いこんだと思えば… 今度は菓子持って謝りに来る コロコロ忙しい奴等だぜ」
弥子「…吾代さん」
吾代「聞く耳ももたねーぞ 今まで何度か雑用をしてやったのは… 俺の心が広いからだ
その俺の心の広さにつけこんで好き放題やりやがって 我ながらキレて当然だぜ」
弥子「うん… でも…」
吾代「… あンだよ」
弥子「よく考えたら… さっきの吾代さんの怒り方は… 私達のせいで…心が広くなっちゃった自分自身に…
怒ってる感じもしたから…」
吾代「……」
弥子「私はさ 会った時の吾代さんや… 多分会う前の吾大さんより… いろいろわがまま聞いてくれる今の吾代さんがいいと思う…
けど吾代さんの中では… 昔の自分に戻りたがってるのかなって…」
吾代の過去
早乙「お─── 初仕事から派手にやったな…吾代」
吾代「…ンだよ社長さん やりすぎたとか言うんじゃねーだろーな」
早乙「いいや やっぱりこの商売てめーにゃ天職だよ 俺等の会社に回ってくるお客様は…
どいつもこいつもロクでもねーのばっかりだ スキを見せれば逃げるが 逆ギレして襲ってくるかのどっちかだ
だからな 一般には美徳とされる大人の対応ってのは… ここでは禁物だ 許して下さいと言われたら「許さなねぇ」
話し合いましょうと言われたら「話さなねぇ」 ま… 実際にはもーちょっと複雑なんだが
てめーみたいなバカにはこんぐらいがわかり易いマニュアルだろ?」
吾代「あァ?」
早乙「今までおまえがさんざさげすまれて来た行為が… この世界に限って美徳となる どうだ? てめーにピッタリの商売だろう」
956 :
詳細文字バレ:2005/11/10(木) 18:59:21 ID:GXEPIwrR
弥子「…… 吾大さん…?」
吾代「わかってんじゃねーか ガキのくせによ 俺のような人間にとっては… 負けない事が絶対的なステータスだ
心が広くなるって事は… 俺にとっては多くの負けを認めることだ おまえらの世界じゃ良い事でも…
俺の世界じゃそんな事は許されなかった ちょっと前までの俺ならあんな奴… 会話なんてしようともせずブッ殺してたはずだ
前にも言ったが… 俺が誰の下につくかは俺自身が決める事だ 訳のわからん超能力でねじふせられたり…
増してや弱くなった俺に憐れみを向けられるような 心が広くなきゃやってけねぇ そんなもん俺の居る場所じゃねーよ」
弥子「吾代さっ… ちょっと待っ…」
吾代「社長が生きてたら… さっきの厚着野郎と同じよーな事言うだろうぜ そんな所で働くなんざてめーにはありえねー………ってな」
………なんだか 今まで一番素直に出たはずのあの人の笑う顔が… 一番寂しい表情だった気がして
そんな彼に私がこれ以上… 言えるはずもなかった これからもネウロや私を手伝ってくれだなんて
…そして翌日… 例の人達がやってきて先日の非礼を詫びた後で… 私達を車に乗せた
行き先はもちろん… 私達を雇いたいと言っている… 彼らのボスの所だ
望月「やあやあよくお越し下さいました!! 非礼の数々申し訳ありません!! 私が仕事を依頼した望月という者です
あの有名な桂木先生をお呼びできて光栄です!!」
ネウ「いえいえ こちらこそ先生の都合でお待たせして」
ネウロはどうなんだろう 果たして目の前の人を認めるのだろうか? 納得の行く雇い主として…
☆予想外!穏やかな面のボス出現!その裏には何が隠されて…!?
第37話 おわり
957 :
詳細文字バレ:2005/11/10(木) 19:00:05 ID:GXEPIwrR
桂木弥子 女子高生。好物はチャーハン&ライス
吾代 忍 もと金融会社(!?)員、いま事務所の雑用
澤井先生、ひとまずお疲れ様でした。一休みしてからの第2部を楽しみに待っています!!<優征>
気になった事
なんかセリフがエロい
「奴が近付けば近付く程… 強く立って反応する」「…違うの 近くにいると… どうしても立っちゃうの」
まぁ今までもあったよないっぱい なので気にしない