常識を武器に三千院家を守り抜く!!「マリアさんのハチミツ授業・毒入り」という第64話。
ハヤテ「すみませんなんか…」「帰ってくるなりまた、ご迷惑をかけて…」
マリア「まぁ、別に迷惑とかではないですけど…」「何をやったら毎回こんなボロボロになるんですか?」
ナギ「ハ・・・!!ハヤテは悪くないぞ!!」「ハヤテはがんばって私を守ってくれたんだ!!」
マリア「?」「守るって…なんの事ですか?」
執事とらのあなでの一連の件について説明するハヤテ&ナギ。
マリア(………)「へぇ〜……」「あ。お薬いろいろ置いていきますけど全部、飲んでくださいね。」
「あと、新しいお医者さんを探してこないと…」
ハヤテ「ち!!違うんですマリアさん!!ホント!!ホントなんです!!」
マリア「ええ、信じてますよ♥」
ハヤテ「いやいや!!笑顔なのに1ミリも笑ってませんよマリアさん!!」
ナギも学校へ行ったため、部屋にはハヤテ一人。執事復帰はナギが何とかするというが、マリアさんの誤解を解くのは至難。
しかしそれより今のハヤテは、久々の屋敷だからか仕事がしたいと体がうずく。
ハヤテ「いかん!!」「やはり仕事をしなくては!!」
マリア「そのボロボロの体でいったいどんな仕事ができるっていうんですか?」
ハヤテ「うひゃああ!!」
マリア「も〜ハヤテ君のお仕事はここで大人しく寝ている事だって、」「なんでわからないんですか〜?」
ハヤテ「ああっ!!マリアさん!!そんな!!」「そんな激し…!!」「んああ!!」「で…でも…」
マリア「でもじゃありません!!」「たまには私の言う事を聞いて寝てなさい!!」
「それにここは私の部屋なんですから大人しくしてもらわないと困ります。」
ハヤテ「へ?」「ここ…マリアさんの部屋なんですか?」
マリア「ええ。ここだと看病しやすいですから。ハヤテ君の部屋遠くて…」
ハヤテ(え?て事はこの布団も…)(マリアさんの…)思わず赤面しつつ鼻下までもぐりこむ。
マリア「あら?少し熱があります?」
ハヤテ「ああああの!!」「やっぱり僕平気ですからお仕事に―――」
マリア「ですから大人しく寝る!!」「そんなに心配しなくても明日からもいっぱい仕事はあるんですから、今日はちゃんと休んでください。」
「そのかわり…」「今日だけは私が新婚のおヨメさんみたいに…」「やさしく看病してあげますから♥」
(でないと幽霊だの巨大ロボだの、またわけのわからない事を…)
ハヤテ(マリアさん…なんて優しいんだ……)
そしてその後――サンデー読者の8割が殺意を抱くストロベリィな展開が―繰り広げられ――――少年は悩んでいた。
ハヤテ(なんていうかこれ…)(幸せすぎじゃないだろうか?)(この屋敷に来る前…病気になったって看病してくれる人なんていなかった。)
(ずっと一人で…寂しくて…)(なのにマリアさんみたいなキレーな人に、)(あんなふうに看病してもらえて、)
(こんな幸せな目に遭ったら、その後は…)
??「死ぬんじゃない?」
ハヤテ「………」「え?」
神父「そりゃ、この話のオチとしては死ぬしかないだろう。」地縛すべきダンジョンがなくなったんでやってきたらしい。
ハヤテ「でも…死ぬなんてのは、ちょっとオーバーじゃ…」
神父「果たしてそうかな?」言い終わると同時に落ちてくるシャンデリア。
神父「日本全国の秋葉ブームとやらの迷惑な社会現象のおかげで生まれたなんちゃってメイドさんに絶望した若者と…」「私の怨念だ!!」
ハヤテ「お前のかよ!!」
神父「秋葉はなぁ!!買い物をする所だ!!」「カップルが動物園感覚でデートするところではなぁい!!」「フィギュア見てキモいとか言うな!!」
ハヤテ「僕に言わないでくださいよ!!」
ものすごい音を聞いて駆けつけたマリアさんに、ちょうどいいからと神父を紹介しようとして…外に連れ出されるハヤテ。
どうやって信じてもらおうかと思いあぐね、あのときの必殺技を見せられれば…と、おぼろげな記憶を頼りに…神風の術…。
マリア「こんなハレンチな技のどこが必殺技なんですか―――!!」
ハヤテ「わ――ごごごごめんなさ――――い!!」
マリア「待ちなさ―――い!!」
そんなのどかな三千院家の午後。