家庭教師ヒットマンREBORN!ネタバレスレ標的11

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896文字バレ1
おまたせ。1時間半かかっちゃった。

「標的66 出発!!」
表紙
ツナとリボーン。学校屋上。ツナは制服。となりに、ツナに寄りかかって昼寝のリボーン。
アオリ:いつもは生徒を厳しく叱り 時には支える敏腕教師も疲れた時にはひと休み。

沢田家。母がツナに声をかける。
「ツナ 帰ってきたの?」
先週(標的65)から、数分後? 翌日? 時制は不明。放課後。
自分の部屋で、制服から着替えているツナを、洗濯物を集めようとしていた母が発見。
「あら? お気に入りに着替えて 遊びに行くの?」
「えっ」
母には事情を打ち明けられず、焦るツナ。
「え…まあ……」
お気に入りの服の左胸には「27」の数字。
「今日はやめといたら? また並中生襲われてるみたいじゃない」
母の耳にまで、黒曜中とのいざこざが届いていることに、ツナ、ショックを受ける。
(今まさに その元凶に のりこもうとしてるんだけど…)

「ツナー!!」
「○●◇#%*☆!!」
そこへ、子供ランボと子供イーピンが、部屋にかけこんでくる。ツナの家で遊んでいたようだ。
「ガムあげよっか?」
自分が噛んでいるガムを口から引っ張って、ランボがツナに差し出す。
「いらないよ」
当然、断るツナ。
「ツナのうんこー! ママン! おつかい行く〜っ」
断られたランボは、すぐにツナから興味を失う。
「ハイハイ」
ランボとイーピンは、これから母親とおつかいに行くようだ。
ツナ、そんな3人を黙って見つめる。
(ちぇっ みんな何も知らず 平和なもんだよな〜)

ツナは両手で頭を抱え、これまでの平和な日々を思い出している。
  ※ランボと対戦ゲーム(PS2)をするツナ。横でリボーンが見物。
  ※山本、獄寺、リボーンとの勉強会。獄寺は山本を睨んでる?
  ※京子、ハル、そしてビアンキに、お菓子の試食を迫られているツナ。バレンタイン?
(ああ ちょっと前までの日常が すごく幸せだった気がしてきた〜)
(この戦いが終わったら また のんきな生活に戻れんのかな〜)

「そのために奴らを 倒すんだぞ」
そこへ、リボーンの声がした。
「ちぇ 気楽に言ってくれ……」
相変わらず呑気な口振りに、ツナは我に返り、リボーンを振り向くが……
897文字バレ2:2005/09/23(金) 00:14:07 ID:vlexFLld
「どなたー!!?」
なんとリボーンの首から上は、ボールのような巨大な顔になっている!
レオンのマユで、頭全体を覆っていたのだ!
「マユになったレオンも つれてこうと思ってな」
「レオン 大丈夫なのか〜!!?」
リボーンは、マユ状のレオンを頭からはがして、こねくり回し、小さく丸める。
「レオンより 自分の心配したほうがいいぞ。
 レオンがこうなる時は いつもオレの生徒は 死にかけるんだ」
あんまりな内容をあっさり言うリボーン。
「不吉〜〜〜!!」
ツナは白目を剥いている。
「それって あのディーノさんも〜!?
 つーか 行く前に そーゆーこと 言うか〜?」
突っ込むツナをスルーして、リボーンは話を続ける。
「ああ それとな」
「オレは戦わねーから がんばれよ」
リボーンは、銃口とトリガーのあたりに、大きな絆創膏のばってんをつけたマシンガンをツナに見せる。
ツナ、戦わない宣言に、さらにショックを受ける。
「えー マジでー!!?」
「おまえがいるから 脱獄犯相手でも 何とかなるかもって 思ってたのに!!」
リボーンは武器をしまって笑う。
「今回の指令は ツナへのもんだからな。オレは“死ぬ気弾”以外 撃てない掟なんだ」
「最悪の掟だな!!!」
自分にばかり強気なツナに、リボーンは答える。
「ちなみに 死ぬ気弾も あと1発しかねーからな」
「へ?」
リボーンの掌の上の“死ぬ気弾”は、確かに1発しかない。
リボーン、ボール状にちいさく丸めたレオンをツナに見せて説明を続ける。
「死ぬ気弾は レオンの体内で生成されるから 今 作れねーんだ」
「そーだったの〜!?」
意外な事実に驚くツナ。レオンは相変わらず冬眠中だ。
 ※冬眠から目覚める→パワーアップ死ぬ気弾……という伏線?
リボーンはツナに、図解で「死ぬ気弾のしくみ」を教える。
「死ぬ気弾は ボンゴレ伝統の素弾を 形状記憶カメレオンの体内に 3日間うめこむとできるんだ」
「ちょうど貝で 真珠を作るみてーにな」
「レオンって そんな重要なペットだったんだ……!」
ツナは本気で感心している。
「だから 死ぬ気弾を アテにすんなよ」
ツナ、原罪置かれている状況を思い出し、再び頭を抱えておろおろする。
「死ぬ気弾 1発しか撃たれないのは うれしーけど」
「どっちみち やべーよ どーしよ〜っ」
そこへ、チャイムの音がした。
898名無しさんの次レスにご期待下さい:2005/09/23(金) 00:14:15 ID:JCx+LJml
キタキタキタキターーーーー!!
ありがとうございます神!!
899文字バレ3:2005/09/23(金) 00:14:52 ID:vlexFLld
誰かがツナの部屋のドアを、ノックしている。
「おじゃまします!」
なんと声の主は、家から寿司と水筒を準備してきた、山本だった!
「いよいよだな! 茶と寿司 さしいれな」
明るい笑顔の山本に、ショックを受けるツナ。
(行楽気分だー!!)
しかしツナは、しっかり水筒を受け取っている。
(つーか マフィアごっこだと 思ったまま つれてっていいのかー!!?)
と。そこへ。
「ケンカ売ってんの? 山本 武」
重箱いっぱいのポイズンクッキング弁当を抱えたビアンキが、いつのまにか部屋に入っていた!
「私の弁当への ケチかしら」
あきらかに対抗意識を燃やすビアンキに、たじたじの山本。小声で答える。
「え…じゃあ両方 どーすか?」
ツナ、二人のやりとりを黙って見つめる。
(最近 この二人が 火花ちってる〜っ)
これでメンバーは3人揃った。ツナ、獄寺がまだ来ていないことに気付く。
「あとは 獄寺君だけだね」
山本もビアンキも、既に獄寺のケガを心配していない。
「あいつが 遅れてくるなんて めずらしーな」
ふつうに受け答える山本に、リボーンが答える。
「とっくに 外で待ってるぞ」
「!!」
リボーンの言葉に、ツナが窓の外を見てみると……
(ビアンキを警戒して 怪しい人になってるー!)
沢田家の門扉の影に隠れ、ツナの部屋の様子をうかがっている獄寺がいた! ※地面にしゃがんでる
だが、その元気そうな様子に、ツナ、血まみれの獄寺を思い出し、ほっとして微笑む。
(でも 本当によかったね… オレをかばって倒れた時には)
(もっと重傷で 死んじゃうかと思ったよ……)

場面かわって獄寺。
塀によりかかり、右手で頬をかいている。
「くそお… 近よれねーぜ……」
獄寺の右頬は、虫に刺されたらしく、赤くなっている。
「しっかし… かいーな。蚊にでも さされたか……?」
獄寺を刺したとおぼしき、蚊のアップ。(1/3頁使ってる)

その蚊のすぐそばで、何やら針をつまんだ男の手が見える。
「ったくまあ しゃれにならねー毒 ぬりこみやがって」
声はシャマル。保健室には、開けられた薬のカプセルと、シャーレの中に、たくさんの針が。
 ※獄寺の体に刺さっていた、柿本の針ではないかと思われる。治療時に抜いた?
シャマルのアップ。シャマルは蚊を見つめ、眉をひそめて、思案顔。
「あの場合……しょーがねーよなあ」
蚊は、シャマルが開けた薬のカプセル(真ん中で分割できるやつ、中は空)に止まっている。
「なあ アンジェラちゃんv」
シャマルは蚊に名前をつけているらしい。
900文字バレ4:2005/09/23(金) 00:15:31 ID:vlexFLld
場面、再び、沢田家に戻る。
「獄寺君……?」
玄関から出て、獄寺に呼びかけるツナ。
「10代目!!」
獄寺、驚いて叫ぶ。隠れている所を、見られたくなかったようだ。
「いやぁ すばらしい門柱に 見とれてました!」
誤魔化そうとして、門柱に抱きつく獄寺。だがツナはお見通しだ。
「ビアンキなら 大丈夫だよ」
「!」
ツナ、獄寺に笑顔で語りかける。
「うまく言って ビアンキに 顔の一部を かくしてもらったから」
「それなら ぶっ倒れないでしょ?」
腰をかがめて説明するツナを、獄寺、地べたにしゃがんだまま、笑顔で見上げる。
「えっ まじスか!?」
ところが。
「隼人も子供ね」
なんとビアンキは、全身、リスの着ぐるみを着ていた!!
(ちがう意味で いっしょに いたくねーっ)
姉のファンシーな姿に、内心、突っ込む獄寺。
だが、これでメンバーは全て揃った。
「よし そろったな」
リボーンの先導で、一行は沢田家を出る。
(躯退治に 出発だ!!)
  ※ビアンキは、斜めがけにバックを背負い、リスの顔帽子をかぶって、目元を隠している(獄寺のため)。
  ※山本は制服に、山本のバット入りの天体観測用具。
  ※ツナは、「お気に入りの服」
  ※獄寺はいつも通りの服装。口に煙草をくわえている。


場面、人気のない旧道。
車も人もいない道の脇には、「黒曜ヘルシーランド」の、古ぼけた看板が。
「ここだ」
リボーンの声がする。一行が立ち止まった場所は、バス停。「黒曜ヘルシーランド前」と書いてある。
目的地へと、更に進む一行。
「静かね……」
ビアンキの呟きに、リボーンが答える。
「新道ができて こっちはほとんど 車が通らねーからな」
しばらく進んだところで、ツナが、目を丸くした。
「うわっ」
そこには、何年も放置されている廃墟が広がっていた。山ふたつ分はありそうだ。
異様な光景に、すでに冷や汗をかくツナ。
「すでに不気味だ」
だが、他の4人は冷静だ。
「これ一帯が 廃墟スか?」
質問する獄寺。
「ああ… ここは昔 黒曜センターっていう複合娯楽施設だったんだ」
なぜかリボーンは事情通だ。
ツナ、黒曜センターという名前を聞き、何かを思い出す。
「ん……?」
「黒曜センター……? ………あっ」
901文字バレ5:2005/09/23(金) 00:16:00 ID:vlexFLld
ツナの回想。原罪と変わらない母と、子供ランボほどのツナ、黒髪でがっしりした父親が、
手をつないで黒曜センターに遊びに来ている。
「オレ 昔ここに 来たことある!!」
「そーだそーだ!! ここってカラオケや映画館や ちょっとした動物園が入ってた」
回想終了。
だが、現在の黒曜センターは、荒れ果て、見るも無惨な姿をさらしている。
リボーンが後を引き継いで語る。
「改築計画も あったらしいが おととしの台風で 土砂崩れがおきてな」
「それから閉鎖して このありさまだ」
一同は、入り口のゲートの鉄柵から、黒曜センターの中を見つめている。
「夢の跡って わけね……」
入り口の鉄の門は、山本の背よりも高く、鎖と南京錠で閉鎖されている。
「カギは さびきってる…… 奴らはここから 出入りはしてませんね」
獄寺が、カギを調べている。
「どーします?」
カギは、力づくでは開きそうにない。
「決まってるじゃない」
いつのまにかリス頭を脱ぎ、ゴーグルをつけたビアンキが、ポイズンクッキングの何かを構える。
「正面突破よ」
「なっ ちょっ ビアンキ!」
ビアンキ、ポイズンクッキングの桜餅で、鉄の門を溶かす。
「ポイズン・クッキング 溶解さくらもち」
ビアンキのおかげで、門は溶けた。黒曜センターの敷地へと、一行は足を踏み入れる。

が。それを、草むらから、ひとつの影が見つめていた。
犬のようなとがった耳をもつ、目つきの鋭い獣は、一行をしばらく見つめたあと、素早く、草むらに消えた。

ツナたちは、山本を先頭に、順調に進んでいた。
「よし 頂上を目指しつつ 建物を しらみつぶしにいていくぞ」
山本の肩に座っているリボーンが指示する。
「ひいい キンチョーしてきた〜っ」
ツナはもう及び腰だ。
「いや〜 まじすげーなー 超本格 マフィアごっこだな」
相変わらずの山本を、じと目の獄寺が睨む。
「だから 山本〜!!」
誤解をとこうと、山本に叫ぶツナ。しかし、それをリボーンが止めた。
「ツナ」
「!?」
リボーンは、ツナに冷たく命令する。
「来たことがあんなら お前が案内しろ」
「な… えー!?」
ツナ、瞬時に青ざめる。
「来たっつっても 超昔だぞ〜〜!」
とはいえ、リボーンに逆らう気はないらしい。ツナ、素直に、当時の様子を思い浮かべる。
「オレが覚えてんのは たしか ゲート入って しばらくいくと ガラスばりの動物園があって…」
回想の黒曜センター、ツナ、父、母が、ガラスの温室のような建物に入っていく。

が。現在の同じ場所には、ガラスの建物どころか、何もない。
「そんなものないじゃない あなたの目は フシ穴だわ」
「なっ」
ツナをけなすビアンキを、獄寺がたしなめる。
「アネキ!!」
902文字バレ6:2005/09/23(金) 00:16:59 ID:vlexFLld
そんな3人を放って、山本とリボーンは、動物園らしき場所の周囲を調べていた。
「んー?」
座り込み、地面を調べる山本。
「何か動物の足跡だな…… まだ新しい」
山本が指さした場所には、30センチ強の、犬らしき足形が。
「犬か?」
「にしちゃぁ でかすぎるな」
山本の周囲に、いつのまにかみんなが集まってきていた。
「爪の部分……血よ」
冷静に指摘するビアンキ。その言葉に、ツナ、頭を抱えて怖がる。
「ひいい… まさかまだ 動物園の動物がいるとかー!?」
獄寺もまた冷静だ。
「そんな まさか……」
ツナ、ひきっつた笑顔を浮かべ、自分をなぐさめるように呟く。
「そ… そーだよね こんなでかい動物 いなかったはずだし……」
「あら?」
ビアンキが何かに気付いた。
近くの木だ。
「木の幹が えぐられてるわ……」
見ると、何者かに囓り取られたように、木が何カ所かえぐれている。
「何かの 歯形だな」
山本が木を観察している。
「え^−っ!!」
ツナ、さらに冷や汗を流す。
「木をまるかじりする 動物なんて いる〜!?」
その時。
「!」
獄寺もまた、怪しい痕跡を見付けた。
「あのオリ……」
「え… あれこそ 前にあった動物園の 廃棄物じゃあ」
獄寺の視線の先には、半ば地面に埋まった、いくつもの猛獣のオリがあった。しかし。
「あそこ…よく見てください」
オリは、やはり、何か巨大な獣の牙によって、食いちぎられていた!
「くいちぎられてるーっ!」
おびえるツナに、獄寺は周囲を警戒しながら叫ぶ。
「気をつけて下さい! なんかいる!」
何者かが、茂みの間を走る音がする。音は、ツナたちの背後から迫ってくる!
「うしろだ!!」
ツナをかばうように立つ山本、ビアンキ、獄寺も身構えている。
「くるぞ!!!」
警戒されていると知った何者かは、地面を蹴って、ツナたちに襲いかかってきた!

903文字バレ7:2005/09/23(金) 00:17:29 ID:vlexFLld
それは、人間ほどもある真っ黒い犬だった!!
頭に食いつこうとする犬の肩を掴み、必死に押さえつける山本。
「くっ」
が、次の瞬間。山本は目をむいた。
「……こいつ!!」
黒犬は舌がちぎれ、顎が裂け、口から大量の血を吐いている!
「すでに やられてる!!」
山本が、この黒犬を襲った何者かの存在を察して叫んだ!
これまでに見つかった、獣の痕跡は、この犬ではない。もっと邪悪な何かだ!
獄寺、ツナ、リボーン、ビアンキに戦慄が走る!
しかし、同時に、草むらから、同じように何者かに体をえぐられた黒犬が2匹、一同に襲いかかってきた!
「げっ」
黒犬が獄寺に体当たりする! と同時に、血が周囲に飛び散った!
「こいつも えぐられた死体だ」
ツナは状況を把握できず、パニックを起こしている。
「ひいいいっ 一体 何が 起きてんの〜!!?」
他にも、何者かが近づいてくる気配がする! 一行は、草むらを離れ、砂地へと退却する。
「狙われてるわ!」
「うわああ!!」
ビアンキが逃げる方向を指示した。
「早く こっちへ!!」

だが、逃げ延びたはずの場所、地面の下で、なにかがきしむ音がした。
「ん?」
ひと足はやく気付いたリボーン。同時に、地面の下から、何者かの声がした。
「かかったぴょーん」
それは、ちょうど山本が、声のした場所を通りすぎようとした瞬間だった。
突然、砂の下から、粉々になったガラスの破片を飛び散らせ、男が山本の目の前へ躍り出た!
「!!」
両手の血管を浮かび上がらせ、手足の爪を、まるで獣のように鋭く長く伸ばした男が、そのまま山本へ襲いかかる!
が。一瞬早く、山本は身を退けた!
勢いあまって、後ろへひっくり返る山本。難をのがれたと思った、次の瞬間……
さっきと同じように、地面の下から、不気味なきしみが聞こえてくる……
「うわああっ」
ガラスが割れる音。
山本は、砂に埋まっていた「ガラスの動物園」の天井を突き破り、地下へと落下してしまった!
「いらっしゃーい」
山本が落ちるのを待っていたかのように、獣のような男もまた、素早く地下へ潜った。
904文字バレ8:2005/09/23(金) 00:18:05 ID:vlexFLld
「何……? 今の……」
おそるおそる、ツナが、山本が消えた場所を振り返る。
「人影に 見えましたが……」
異様な光景にのまれたのか、みな、呆然としている。
「つーか 山本は!?」
ようやく我に返り、一行は、山本が落ちた穴のまわりに集まって、中を覗きこむ。
「落ちたわ……」
「ツナの記憶は 正しかったな」
リボーンはあくまで冷静さを崩さない。
「動植物園は 土砂の下に 埋まっちまってたんだ」
「じゃあ」 ここ屋根の上〜!! 山本大丈夫〜!?」
さっきまでの、何かがきしむ音は、ガラスの天井が、重みを支えきれず、ヒビが入っていたのだった。

一方、山本は、数メートル落下の後、床に叩きつけられたものの、大事はなさそうだった。
「いっつー」
痛そうに頭を押さえているが、大したケガではない。
「あんなところまで〜!?」
山本のいる地下と、ツナ達のいる地上との間は、5メートル以上はありそうだ。
「まいったな、ハハハ……」
笑う山本に、獄寺、憎々しげに呟く。
「あのバカ 足ひっぱりやがって!」
ツナ、山本が案外平気そうなので、ほっとしている。
(笑ってるし……)
だが、それだけで済むはずもなかった。
「あ!!」
ツナの目に、山本に近づく怪しい影が映る!
「山本ッ!! 右に 何かいる!!」
「!」
暗がりに光る目と、牙、毛むくじゃらの足……
山本は、無言で影を睨み付け、戦うため間合いを計る。
ツナたちは、地上にいるため、見守っているしかできない!
「何だ あれー! 変な動物 いる!」
非常事態にもかかわらず、リボーンはいつもの笑顔だ。
「これだけはなれてちゃ 手が出せなねーな」
ツナ、山本の身を案じて絶叫する。
「そんな!! 山本がー!!!」

 アオリ「野獣、野球馬鹿を襲う!!」
 次号。「次号、山本を襲う野犬らしきモノの正体が判明する!!そして血闘開始!?」


巻末※「だいぶ暑さもやわらぎ、過ごしやすくなってきました。ついつい寝すぎちゃいます<明>」