ヒラリヒラリと舞い遊ぶように
姿見せたハモリ蝶
マガジンの本の真ん中 汁の下
誘拐としてのイエロー ループを帯びたブルーに
世のギャングに似ている漆黒の羽
旅人に尋ねてみた 週末は過ぎたと いつになれば終えるのかと
旅人は答えた 終わりなどはないさ 逃げることだけことはできるけど
そう…じゃあ 頼(よろ)んだぜと見送ったのはずっと前で
ここに未だ還らない
彼が
>>304だと気付いたのは
今更になってだった
ハモリに逢えた それだけでよかった
マガジンに光が満ちた
ゴリ夫を読めるだけでよかったのに
ループしたいと願ってしまった
マガジンが表情を変えた
世の果てでは汁と茄子が交じる
たけしがたったひとひらの言の葉を回した 意味をついに知ることはない
そう それは茄子に できるなら大吉に届けばいいと思う
もしこれがマンガなら なんてひどいストーリーだろう
続くことも終わることもできずに
ただひとりギャングを倒してるだけなのだから
ハモリが望むのなら この身など
いつでも差し出していい
擁護するいいももの盾になろう
ただそこに一握り残った僕の想いを
誘拐してテンプレの隅において
ハモリに逢えた それだけでよかった
マガジンに光が満ちた
ゴリ夫を読めるだけでよかったのに
ループしたいと願ってしまった
マガジンが表情を変えた
世の果てでは汁と茄子が交じる
講談社に咲いたハモリ蝶
揺らぐその雑誌の向こう
近づくことはできない編集部
冷たいアイスをください
できたらループしてください
窃の肩で羽を休めておくれ