ユート：ネタバレスレッド 第2話

梅

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911さん、912さん
教えてくださってありがとうございます。ちょうど今画面の上に黄色で
注意が表示されてますね。合間に一言だけ載せている方がいますが、それは
何日間か誰もUPしないと自動的に閉鎖されるからでしょうか。
私は980までに終わるかどうかわかりません・・・
一度に掲載できる量が限られているので。原作のペースでじっくり書き
込みたいと思っても、もう印刷の締め間近なので、細かい日常描写を省いて
高月君との対決前まで進めたいと思いますが。
ここでは可能な限り載せさせて頂こうと思います。

910の続きです。

　その瞬間、梶田監督は正確に時を刻んだ。
「46秒09」
回りで見つめる子ども達から歓声が上がった。
「すげー！！　毎日更新している」
「去年の優勝記録より速いわー」
すーっと高月が戻ってくる。
「シーズンインして間がないのに、これだけ記録を伸ばすとはな。オフの
トレーニングの結果がきちんと出ている」
　誰よりも走り込み、身体の様々な機能を伸ばすための各種運動を重ねて
きた。才能は溢れるほど。その才に溺れず、ただひたすら目標に向かって
努力する。
天才とは、努力を続ける才能を指すのではないかと、高月を育ててきた梶田
は思った。
　順調に高月は成長している。何も心配はいらない。今年の大会はすべて
彼が大会記録を塗り替えるだろう。
　だが、ひとつだけ気になることがある。
「昨日、瀬尾君が46秒21を出したそうだ」
　高月は目を見開いた。
――――瀬尾……！！
　ついに来たと思った。
東京に行ったら選手として終わりだと言われたが、400mリンクがない、
ショートの練習をしているからと、そんなことで潰れるほど、ある時の
約束は小さなものではないはず。まぐれで46秒21は出せない。それを出す
ためには、最低でもきちんとした練習の積み重ねが必要だった。
瀬尾は自分との約束を果たそうと、悪条件の中で懸命に頑張っている。
そう思うと、高月は何か熱いものが体中を駆けめぐっていくような気がした。
熱を発するそれをそのままにはしておけない。どこかに吐き出さなければ
爆発しそうだ。
「山ちゃん…瀬尾君の元監督から電話があった。なんでも400mリンクで
練習を始めて二日目で出したんだと。正直信じられんが…」
「うそ……」という声が子ども達の間で漏れた。毎日400mリンクで練習して
いる彼らにとって、信じられない話だ。

917の続きです。

「監督！　もう一度お願いします！」
　話を遮った高月の顔は、強い意志に溢れている。
――――そうか、お前にとってあの子がまだライバルか…
　道内にライバルはいない。それはすなわち、同学年で日本にライバルが
いないということ。ライバルがいないーーーそれは不幸なことだ。記録や
名誉だけではモチベーションの高さを保つことは難しい。ライバルがいて
こそ初めて、競うことの楽しさや悔しさ、そして己の成長の度合いを実感
できるのだ。記録はその結果にすぎない。
　昨年の全小大会では、記録を捨てて、雄斗との勝負を選んだ。雄斗を意識
してから、高月の真剣さがより強まったと言って良い。それが今も続いて
いるなら、願ってもない効果だ。
高月はスタート地点に戻っていく。
　横を過ぎる表情を見て、泉は高月が記録をもっと伸ばそうとしていること
に気が付いた。雄斗を意識していることも。
「Go to the Start 」
高月は大きく深呼吸をした。
「Ready」
　深く腰を落として構える。
「ピッ！！」と鳴る音と同時に、高月が飛び出す。
ストップウォッチを見ながら、梶田は雄斗が好記録を出した原因について
冷静に分析していた。400mリンクのない東京で、しかもショートの練習を
しながら、果たして46秒21という好記録が出せるものなのか。これは昨年
の全小大会５年生の優勝記録と変わらない。すなわち、日本一の記録になる。
いくら元ジュニアの選手がコーチについたからといって、大学一年では、
人に教える技術がある訳ではないし、指導する期間も短かすぎる。
――――山ちゃんのフカシじゃあるまいな

918の続きです。

　それとも、自分が瀬尾君の実力を見誤っていたのか。高月のライバルに
なりそうな素質を持った子供と思っていたが、あくまでもその才能は高月
より劣るだろうと判断してのこと。何より、監督があの山本だ。一度も
表彰台の真ん中に立ったことのない男。
　その時、ふと浮かんだものがある。
　あるスポーツ専門誌に世界記録を達成した加藤条治の記事が載っていた。
記者の書きぶりは、少年時代にショートの練習をしたことが、今の土台を
作ったのだと。しかし、それは科学的に実証されてはいない。世界記録を
出した男がたまたまそんな体験をもっていたということにすぎないはずだ。
　ショートを学びながら46秒21という好記録を出した雄斗、小学校時代に
ショートを練習して長じて世界記録を出した加藤。妙な相関にかぶりを
振って、彼は高月の滑りに集中しようとした。
　非常にバランスの取れたフォームである。その気性の激しさとは対照的に
美しさも感じさせる。まだ磨いている途中のダイヤモンドの原石ではあるが、
内側から放つ光が今にも溢れそうだ。
――――ペースが速い……！
　最後のコーナーを回っても、ラップは落ちない。その勢いのまま、高月は
ゴール地点を通過した。
　信じられないような思いで、梶田監督は高月とストップウォッチを見比べる。
つい今、自己ベストをだしたばかりである。それがわずか15分後に軽々と
更新できるとは、考えられないことである。調子の良い時でも、自己ベスト
を繰り返し出すことは難しい。この記録はこれから練習を重ねてシーズン
最中の大会で出すであろう大会新記録である。
　梶田監督は雄斗の存在が与える効果の大きさに気が付いた。
――――瀬尾君の存在をうまく使えば、和也はもっと伸びる
「何秒ですか？！　」
　肩で大きく息をつきながら、珍しく自分からタイムを聞きにきた。
「45秒78だ」と口にしたとたん、回りがざわめく。
高月はぐっと右手を握りしめた。
　その様子を梶田はじっと見つめる。
「瀬尾君についたコーチは、元全日本のジュニアだ。怪我さえなければ、
全日本に昇格するはずの選手だった。その結果があの記録なら、侮れん。
お前に勝つつもりだ」
　そんな事はさせないと言わんばかりの意志を、高月は顔に漲らせる。
「和也、お前の実力を見せてやれ」
　高月は大きく頷いた。
　瀬尾の環境についてはもう考えない。あいつはオレと本当の勝負をする
ために、どんなことでもする―――そう高月は確信していた。
――――瀬尾、来るなら来い！　オレはもっと先へ行く……！！

　

919の続きです。

受話器を持つ手だけでなく、胸にも震えが走った。
『お前が46秒21を出したと聞いたとたん、もう一度タイムを計ったそうだ。
ライバルながら、あっぱれな奴だなぁ』と、山本監督の声が続く。
　45秒78。今の時点でこれだけ出せるなら、全小大会ではどれだけ上げて
くるのか想像もつかない。
『だが、高月を発奮させたのはお前だぞ。お前に負けたくないから、懸命に
なるんだ』
「……ボクも負けたくない。高月君に勝ちたい」
　小さな声だったが、雄斗の願いが込められている。
『もちろん、お前が勝つと俺は信じている。高月と同じだけの才能があり、
誰よりもこつこつと努力する。今回だって、たった二日で46秒台を出せたん
だ。400mリンクのない東京にいながら。お前ならできる。高月に勝てるのは
お前だけだ』
　そう力強く宣言してから、あれこれアドバイスを付け加えて山本監督は
電話を切った。
――――負けたくない、高月君に勝ちたい………！！
　雄斗は唇を噛んだ。
　必死の思いで進んでも、ひょいと先に行ってしまう。これ以上何をどう
すればいいのだろうか。
　雄斗は月曜の朝から木曜の今日まで、矢崎に教わったことはすべて実践
してきた。料理を作ることも脳の活性化に有効だと聞いたので、朝食と夕食
を作り始めた。一日三回の食事には教えられたとおり食事に集中した。学校
では休み時間に教室の椅子に座りながら、校庭の芝の上で、マラソン中の
公園のベンチで、送り迎えしてくれる佳奈の車の中で、宿題の合間にも
メンタルトレーニングを続けた。

922の続きです。

矢崎の滑りを脳内で再現することは、すでに何百回にもなる。最近では、
最高のラインを滑ってみせる矢崎の映像が、ますます色鮮やかになって
繰り返し流れる。45秒ぴたりと。
なのに、これだけやってもまだ足りないのだ。やはり400mリンクでの練習量
が足りないのか、今の自主練習のやり方で間違っていないだろうかなど、
考え始めると不安でたまらなくなる。
雄斗は400mリンクのないことが、こんなにもハンデになるとは思わなかった。
物心のついた頃から自然に滑っていたリンク。校庭に水を撒いて作った
リンクでは、休み時間毎にヒロ君と滑って遊んだ。放課後はおやつを食べて
から、ヒロ君達を誘って北見のリンクまで走っていった。少年団の練習日
は週４日と決まっていたが、雄斗は毎日通い、監督も毎日待っていてくれた。
そこのリンクでは、子供達が練習している時は、何も言わなくても大人達は
外側によけてくれた。
自然の中の氷は日によって表情を変える。気温、湿度、風の強弱、降り積
もる雪の量によって、微妙な変化を見せてくれる。氷の機嫌のいい時に、
誰の跡もないラインを見つけると、体が軽くなったように気持ちよく滑る
ことができる。追い風に乗ったり、場所によっては氷の固さが違ったり、
寒さにかじむ手、流れる白い息、さえずる鳥の声や突き刺すような冷たい
空気。リンクでは毎日何かが発見できた。氷の上で滑ることが本当に楽し
かった。
東京に来て初めて、雄斗は北見での自分がいかに恵まれていたかが身に
しみた。最高の環境で思う存分練習できる高月とは違う。二人の置かれた
環境の差は歴然としているが、それをいい訳にしたくなかった。いい訳に
したら負ける。戦う前に負けてしまうと、雄斗は朧気ながら勝負事の鉄則を
身につけていた。
――――あ、そうだ…！
　少しでも苦しくなったり不安になったら、矢崎から深呼吸をして体から
それらを追い出すようにと言われていたことを思い出した。焦りを胸から
消すことができるからと。

923の続きです。

　大きく息を吸い、吐く時に不安を吐き出すようにイメージする。
吸う時は、高月君に勝つシーンを浮かべる。
　何度も繰り返す。
――――吾川君なら何て言うかな
　雄斗の立場になったとしても、幸太なら「そんなの、やってみなきゃ
わかんねーだろ！　無理だって言うなら、オレができるって証明してやる」
と、さも当然のように口にすることだろう。いつでも自分を信じている幸太。
　コーチはすぐ45秒台が出せると言ってくれたから、それを信じようと
思った。山本監督も雄斗が勝つと断言してくれたのだ。『努力に勝る才能は
ない』と何度も教えてくれた。だから、できる限りの努力をしようと思う。
もっと努力できるはず。まだ少しだけ時間があるのだから。
今の自主練習に無駄がないか、高月君に勝つためには、あと何が必要かを
コーチに相談しようと考え、ようやく気持ちが落ち着いた。
そこで時刻に気がつく。

924の続きです。

　７時半の待ち合わせなのに、６時半になっていた。慌てて食事に集中
しようとした。
　自分で作った料理が食卓に並ぶ。
　矢崎に自分にもできる簡単な料理はないかと聞いて、教えてもらったのだ。
みそ汁はキノコと野菜の具沢山に。味付けを覚えるまでは同じ料理を一週間
作り続ける。自分用の特別メニューとして、ぶつ切りの茹でた野菜にマヨネ
ーズをかける。納豆と魚は毎日食べる。
　30分で作ろうとすると、真剣に段取りを考えてやらなければ終わらない。
　月曜の朝、６時に起きた雄斗は１時間かけて朝ご飯を作った。おかずは
納豆と目玉焼きの簡単なメニューだが、初めてのことで時間がかかった。
驚く父に、これからずっと食事当番をすると宣言した。まだ焦がしたり
煮すぎたり失敗ばかりだが、いつも残さず食べてくれる。
自分でやってみて初めて、その大変さがわかって反省した。休みには洗濯
や掃除の手伝いをしていたが、毎日働いている父に食事を任せっきりにして
いたのだ。
　苦労して作ったご飯だから、大事に食べたい。たくさんのおかずを毎日
作ってくれた母はえらいと素直に思う。
「うん、おいしそうだな」
　小さくお腹の虫が鳴る。
――――お父さんも美味しいと思ってくれたらいいな
やっと本当に美味しいと言える料理ができた。料理は失敗しないと覚えない
と言われたが、やっと今日、肉野菜炒めの醤油加減が上手くできた。４回目
で成功したから、明日からは焼き魚に挑戦だ。
　雄斗はちゃんと手を合わせて「いただきます」と言った。

また新しい続きですね
ここは毎日のように見ているので
レスが無くともしっかりチェックしてます

いつもながら面白いです
また続きをお待ちしてます

928さんへ　ありがとうございます。入稿前でバタバタしてましたので、
間が空いてしまいました・・・
夏コミは唯一のユートサークルですが、私以外にも本を出される方がいら
っしゃいますので、参加できる方はのぞいてくださいませ。

925の続きです。

木曜の夜はクラブの練習日である。
幸太は合間にじーっと大人の選手の滑りを見つめている。
「おとなしいなんて、気味が悪いな」と修に言われても幸太は相手に
しなかった。上手な選手を見る機会は、この日しかない。しかもたった
２時間。やり直しがきかないから、真剣に観察しなければならない。
「はい、次は子供達！」
――――あ、あれ？
　また雄斗はコーナーに入るタイミングを逸した。遠心力で大きく外側に
ずれる。何かが空回りしたような感覚が残る。
　体勢を立て直して、前方の透に追いつこうとした。直線なのに、知らずに
体が内側に傾こうとしていることに気が付き、慌てて直そうとして足が
もつれる。
――――何……？
　何かがちぐはぐだった。
　広村監督から声をかけられた。
「どうしたの雄斗。おかしいね、風邪でも引いているの」
　そう聞かれて、雄斗は首を振った。
「タイミングが全体的におかしいのよ。コーナーも直線もまるでめちゃ
くちゃ」
「すみません……」
「病気でなければいいのよ。こんな日もあるのかねえ」
　自分でもよく分からなかった。客に邪魔されない待ちに待った練習の日
なのに。雄斗の中で、誰か別の人間が体を動かしているような、不思議な
感覚があった。
――――なんだろう、これ
　不快ではないが、自分の中の何かが空回っているようだった。コーナーと
直線の切替がずれてしまう。幸太と透はいつも以上に調子が良くて、監督に
褒められているのに。
「どうしたんだよ、あんなに調子よかったのに」
　幸太に聞かれても、はっきりとは答えることができない。
「……ボクもわかんない。ずっと500の滑りを見ていたからかな…」
「また、つまんねえこと、うじうじ考えてんじゃないのか？」
「そんなんじゃないよ」
「45秒78が何だっていうんだ。オレだってその内出してやるさ！」
　堂々と宣言してから、あと４秒かと真剣な表情で呟く幸太。
「ねえ、吾川君。何か変な感じしてない？　どこか空回るような…」
「はあ？　なんだそりゃ。今日オレは調子よくて、ショートの方もタイムを
縮めたぞ。メンタルトレーニングってすげえな、もっともっとやるぞ」

929の続きです。

――――どうしたんだろう、ボク
　同じようにメンタルトレーニングをやりながら、なぜ自分だけが調子を
崩しているのかがわからない。こんなことで貴重な練習時間を無駄にする
訳にはいかないのだ。それとも、ショートとロングを同時に練習すること
に無理があったのだろうかと、一瞬考える。
「瀬尾、どこかケガでもしているのか」
　透が寄ってきた。
　雄斗は物知りな透に聞いてみようと思った。
「ねえ、牧原君。ショートの練習って、どのぐらいロングの役に立つの
かな…」
「えっ？！」
　面食らって透が雄斗を見つめる。
「さっき滑っている時、変な感じだった。なんか、止まったエスカレーター
を上った時みたいな……ちゃんと滑ろうとすればするほど、変になっちゃっ
て…」
　少し考え込んだ透だが、回答らしいものは出なかった。
「メンタルトレーニングが原因とは言えないか……。オレも吾川もとても
調子がいいから」
「高月が45秒78出したんだとさ。気にしすぎてんだよ」
「…………すごいな」
　透も雄斗が彼にこだわっている理由を知っているから、その凄さの一端に
感じ入った。
「…子どもの頃、ショートの練習をしていたロングの選手もいるから…ほら、
世界記録の加藤選手がそうだから、まったく役に立たないとは思えない」
「ふーん、じゃあ、両方で凄い記録を出してる選手はいるのか？」
「…いや、聞いたことがない。似ているようでまったく違う種目だから。
コーナー中心のショートは、筋肉の付き方がロングの選手とは違うんだ」

930の続きです。

「そっかー、だからロングじゃあ、ショートでトップランクのお前でも、
一個下の瀬尾には勝てないんだな」
　むっとした表情を見せたが、透は雄斗に向き直った。　
「ショートを辞めたい訳じゃないんだろ？」
　頷いて雄斗は続けた。
「もっとショートは続けたい。だけど、もう一ヶ月しかないんだ。高月君
との勝負まで。すぐに効果の出る練習をしたくて……」
「今日君の感覚がおかしいのは、何か理由があるんだよ。自分で決めつけ
ないほうがいい。コーチに相談するんだ」
　雄斗は頷いた。
　しかし、一旦芽生えた疑念は消えてはくれなかった。
　北海道では、一度もショートについて耳にしたことはない。ショートいう
競技がどんなものかまったく知らなかった。ショートがロングの練習に
役立つなら、誰かがやっているはずではないか。誰もやっていないのは、
理由があるからではないか。その理由とはなんだろう。まったく違う競技
の自転車で、オリンピックに出場するスピードスケートの選手もいた。
アメリカでは、プロ野球とアメフトを兼業する例を聞いたことがある。
なのになぜ、ロングとショートの両方で活躍する選手がいないのだろう。
残された時間はたった一ヶ月間。何よりも高月君との勝負に専念するため
には、平行しての練習方法がまずいのではないかと雄斗は考えてしまった。
――――もし、無駄なことをしていたら、負ける……？
　そう思いついた瞬間、雄斗は心臓がぎゅっと締め付けられるような気が
した。高月君と比べて練習の質で劣るのだ。いくらメンタルトレーニングで
脳内映像をイメージしても、真剣に400mリンクで滑る彼とは同じではない。
それに、見本を見ること、脳内に再現すること、実際に見本通りに滑って
みることの三つがそろって１セットになるといわれたのだ。一つだけでは
いくらやっても完成しない。誰よりも真摯に取り組んでいる高月君に勝つ
には、彼以上に質の高い練習を続けなければならないのだ。環境の面で劣る
自分は果たして今のままで勝てるのだろうか―――と不安でたまらなく
なった。
「次、子供たち！　」
　監督の呼び声に子供達が飛び出す。
　雄斗は全身に染みこんだような矢崎の映像を振り払うようにして、目の前
の練習に集中しようとした。集中しない練習は、脳に間違ったプログラミング
をされてしまうと教わった。雄斗はプレッシャーなど欠片も感じない幸太の
顔をじっと見つめて、気持ちを切り替えた。
　しばらくして、徐々に調子が上がり始め、最後にはいつもの状態まで戻る
ことができた。
　雄斗に不可解な疑問と強い不安を残して。

酷いスレだな・・・・腐女子に完璧にのっとられてる・・・

douzinかよ・・・

な、なんだこのカオスなスレは・・・。

>>931
ｲﾀｲﾖｰ ｵｶｰｻｰｰﾝ

痛過ぎて見てられないね。
腐女子は一生懸命ネタバレしてればいいのに。

ﾕｰﾄｷｭﾝﾊｧﾊｧな腐スレですねｗｗｗｗ

>933-939　
ちょ、ここまでのスレの流れ知らんで言われても。
しかも読んでないんだろ。腐じゃなくてかなり原作よりだぞ。

腐女子ちゃんもひまですねぇｗｗｗ

反応すると逆効果なのはわかってるが夏厨はひっこんでくれ

こんなスレにまで顔出さないで欲しい
創作だろうが同人だろうが続きが読みたいと思う人もいるんだ
確かに趣旨はスレ違いなんだろうがどうせ余ったスレだ
こんな使い方もいいだろう


しかしこの調子だとこのスレ厨にのっとられるかもな
作者様の意向にもよるが
別スレ立てることも考えといた方がいいかな

だから腐女子ってキモイんだよ。

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　　　　　　　　　　 〈　　〈　　　　　　　〉　 〉
　　　　　　　　　　　＼　 ＼　　　　／　／
　　　　　　　　　　　　（＿＿）　　（＿＿）
【ラッキーレス】
このレスを見た人はコピペでいいので
１時間以内に１０個のスレへ貼り付けてください。
そうすれば７日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ
成績は上がるわ出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です

いいわけするとこがまたキモイ。
泣けるエロゲを語るエロゲオタと同じ臭いがする。

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　　　　　　　　　　　　　　　　してから１時間以上ガッされなければ神

妄想を正当化しようとするなんてとんだ腐女子様ですね。

し

た

っ

け

ね

スゲースレだぜ
ぬるぽして１２時間ガッされなかったら
俺はこの板の神になる！

ガッ

>>957
ｏｒｚ

ぬるぽ＾＾

ガッ

ぬるぽ＾＾

ガッ

ageないヌルポは無効だぜ？